ウルフパック　狼群のレビュー・感想・評価

とある医者の青年が突如傭兵達に拉致されて騒動に巻き込まれていくって感じだけど

主人公の青年の設定を色々詰め込み過ぎじゃないか？

とりあえず傭兵団はそれぞれしっかり見せ場があって良かったと思うし、マックス・チャンのナイフアクションも見れて良かった。
やっぱマックス・チャンは銃より肉弾戦よ。
それと、少年兵がこの映画にとって良いアクセントになってたと思う。

不満をあげるなら主人公に衛生兵的な活躍をして欲しかったことかな。
序盤のオペしか医者っぽいことしてないのがもったいない。

中国人メンバーで構成されたの民間軍事会社が、中東のガス田を巡り東欧系の傭兵と死闘を繰り広げるミリタリーアクション。軍事チームの隊長にマックス・チャン。

荒唐無稽な設定も多々だが、現実の第三世界での中国の影響力の伸長が、本作には絶妙に説得力を与えている気がする。

難民キャンプ等の僻地を独りで回る医師が、民間軍事会社に騙され巻き込まれ行動を共にする様になる話。

オープニングから必要以上に派手なヘリ搭乗で、やり過ぎちゃっててマンガかよ！と興奮よりもツッコミを入れたくなる。

そしていきなり主人公は自腹で軍事訓練受けてるとか親父の死の真相を追っているとかどんなだよ！
何を言われても都合の悪いことはウソだ！と言って聞く耳持たないクセに質問しまくりだったり、オヤジのことは意味もなく引っ張るリーダーだったりとなんか色々安っぽい。

あらすじ紹介にはテロと記されていて、まあ間違いではないけれどガス田に関わる利権から派生した民間企業同士のいざこざと、それぞれの会社に飼われている傭兵同士の衝突ってところで、ちょっと面倒くさい背景があったりはするし、描かれ方は悪の組織じみてるしという感じ。

難しいことは考えずにみたら、アクション自体はそれなりにはみどころもあったのかな。

色々な映画を参考にして、香港のアクション映画を目指したのでしょうが、ストーリーも演出も何を目指しているのかはっきりしていないので、アクションシーンの継ぎはぎだけという感じの作品でした。