ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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主人公の煉獄の旅
同監督は「ミッドサマー」くらいしか見てないです
今作は理不尽劇がメインでザックリ言えばライトなデイヴィッド・リンチって
印象ですかね。
個人的な考察?みたいな受け止め方としては主人公は序盤の蜘蛛で亡くなるか
瀕死になったんだと思います。
それ以後は主人公の煉獄の旅(水ですがw)だったんじゃないですかね?
ゆえに夢や妄想の類なので警察に行こうとか思わなかったんでしょう
最後の裁判でも翌日以後の事は言われてないですし、母親に関しては生死より
主人公の心の贖罪と言うか引っ掛かりだったんでしょう屋根裏の父は想像出来
なかった異形の象徴とか?まぁ細かく観れば恐らく色々繋がりはあるんで
しょう。ただ主人公自体が運営施設にぶち込まれる人間なので全部偽りで
実は空っぽの人生なのかもしれませんね、個人的にはそんな風に解釈しました。
長いけどこういうのが好きな人にはたまらない一本かと思います。
愛憎劇
父の命日に帰省する予定だったのに
そこから、延々と狂った中年男性の
あやふやな不思議な世界が繰り広げられる。
産まれた時にボーが落下。
この時から母親への恐怖が始まったのかも
しれない。
家の鍵を盗まれたり、全裸で疾走して車に
轢かれる。そして轢いたイカれた家族にお世話に
なりカオス状態。逃げだしし森の中へ。
妄想か現実か分からない劇をみる。
奇抜な人物のオンパレード。
舞台のシーンはオオカミの家の方々が
携わってたんだ。
母と子の愛憎劇をたっぶり味わいました。
ボーが旅に出て少しでも成長してたら
何かしら変わったのかもね。
一つ思うのは母親がずっと恐怖だったの
でしょう。
狂気と幻想にユーモアを添えて
中盤くらいまでなんだ?これ?だったのだけど、娘がペンキ飲んで死ぬところあたりから盛り上がってきて、目が離せなくなった。こんな狂気の沙汰な映画を一般の劇場でやってはいけないと思う。舌触りは、ラースフォントリアーのハウスジャックビルト。落ちも、ハウス〜と同じなはず。ハウス〜と同様、かなり人を選ぶ映画で、人によって大名作かクソ映画かに二分されるかと思う。マライアのオールウェイザビーマイベイビー流しながらセックスするとか、ホント笑っちゃった。意味はわからんが、凄いものを見たな感があり、上映時間3時間は納得。監督の狂った思考にきちんと応えている俳優陣も凄いが、この意味不明な会話を日本語訳した翻訳家の方が凄いと思った。お疲れ様でした。
アリ・アスターらしさ全開
些細なことでもすぐ怖がるボーが怪死した母の元へ帰省するだけの話。ちょっと難しめの話ではあったが、3時間イカレタ映像が続く。
半年前からずっと期待していた今作がついに公開したので、見に行った。感想としては、アリアスターらしさ全開でそこは良かった。前半展開がゆっくりで、「大丈夫!?」って思ったけど、後半は色々やばかった。そのヤバさがアリアスターらしいと感じた。そのヤバいせいで話の筋がいまいちわからないところがあった。後半からは話も普通に面白い。
↓↓↓↓考察?↓↓↓↓
彼は作中で母親離れできていないことがわかる。
彼は「オーガズムによる心雑音が原因で、父親は亡くなった」ことを母親から伝えられ、セックスの恐怖を植え付けられてしまっていた(ラストで、それは嘘だったことが明かされるのだが)。ボーは、他の女性を知らない、純粋な存在のまま。母親は極めて巧妙なやり方で、彼を依存的な幼児のままにすることに成功している。
また、作中にボーの人生を舞台にしたような芝居が出てくるが、あれは妻がいて、子供もいる。だが、母親にコントロールされていなかったらきっと実現できていたであろう。
このように、母親は子供をコントロールすることができ、人生を破壊することだってできるということに母親の狂気を感じた。
で、ラストの結末だが、アリアスター監督なので最高のハッピーエンドなんだろうということは確信していた。過去2作品も最高のハッピーエンドだった。
今回ボーはやっと母親からの支配から抜け出したと思いきや、母親の怒りによって裁判をかけられ、ボードは転覆し、彼は溺死する。
今回もまた、いつも通り最高のハッピーエンドで幕を閉じるのであった。
親子のお話
アリアスターの過去作と比べ抜きん出てわかりづらく、その上長尺なので神経を使いすぎて疲れてしまった。
確信が持てないのであくまでも想像でしかないが、一言で言えば「母親のお仕置き」というところか。
ボーは父親の命日のために実家へ帰省しようとするが、多くのトラブルに遭い予定通りの行動ができなくなってしまう。
が、それは全て母親が仕掛けたある意味テスト?であったということかと思う。
母親は常時ボーを監視ししており、自分を最優先に思い帰省してくれるかを試したのではないだろうか。
自宅のアパートから実家までの道程で起こったトラブルは全て母親が仕組んだ障害であり、出逢った人達も全て会社関係者が演じ(会社の年表にそれぞれの写真があったような)、さながら「トゥルーマン・ショー」のようにそれを大勢の観客が観ており、最後に母親への愛情が疑われ公開裁判で断罪される。
ボーが過度の不安症で定期的にカウンセリングを受けているが、そこで自分の過干渉に対しあまり良い感情を持っていないことを知った母親自身も元々ボーへ不満を持っており(いつまでも自発的に行動できなかったり、子供の頃自分が怪我をしたにも関わらず迷子からわざと出てこなかったりなどで)、なんとなく親子で憎しみあっているような構図が伺える。
ビジネスマンとしては相当有能な母親のようだが、その支配下にいなかった人物として監視されている事を耳打ちしたグレースと、数週間前に母親の会社を辞めたためこの計画を知らずにボーと性交渉を持ってしまったエレインの2人がいるが、エレインに限って言えば家系的に性交渉でオーガズムに達すると死んでしまうという嘘がバレてしまう最悪の計画外を起こし、結果重い罰を与えられてしまう。
名前や地名、またトラブルに関して要所要所で「水」が関係しており最後も水に落ちて死んでしまうが、あれはやはり母親の胎内に戻るというメタファーという事になるのだろうか。
森の中の芝居や童貞なのに3人の男の子がいたり説明できないシーンも山ほどあり結局よくわからず、と言うかわかってもらおうとしてつくってない映画なので、全く分からなくても良い映画だと開き直ってます。
※パンフレット買えばよかったかな。
変わった映画
この映画は以前、NHKの朝番組で紹介され気になっていた映画です。紹介文にもありますが、完全なるコメディスリラーです。
映画を見だしてから気が付いたのですがA24の作品でした。だから出だしはまず不気味です。そして主人公は絶えず怯えています。中盤からはそれが可笑しくなって来ます。しかし時々スリラー部分もあるので、まるでジェットコースターに乗っているようです。
映画を通してこれが現実なのか、主人公の頭の中の物語りなのか釈然としません。それが多分この映画の魅力なのだと思います。また主人公役のホアキンの演技が特筆ものです。まぁそれだけでもある意味観る価値はあるでしょう。
ボーはおそれている
母親を愛さなくてはならないとゆう強迫観念に洗脳された息子ぼーの心象風景??そのダダ漏れを見せられた印象。
街のゾンビ(みたい)に急襲〜事故で家庭看護〜と、森に行くまでの受難は緊張感を持って楽しめましたけど。。 天衣無縫な感じなのは良いのですが。。
結局母親も犠牲者なのですが、やはり交換条件付きの愛を貰う子供の(善意で植え付けられる)プレッシャーは筆舌し難いものかもです。
なるべく作家の系譜を追わないようその作品だけにフォーカスして鑑賞するようにしてますが 調べてみると前前作?の継承から、あれれ?と少し眉唾な印象な監督でした。やはり自分はこの人は苦手なんだなと改めて分かりました。
なんてことない、ウマが合わなかったということで処理した。
笑っていいのかなんなのか
恐れていたことから予想外過ぎることまで、次から次へと災難に見舞われる主人公、最後までなんともシュールでカオスでした。
悲劇的な状況も構図やタイミングなどでコミカルに見せる演出で、笑っていいのかなんなのか。
何でそうなる?、やっぱりか!、そっちかよ!、と笑ってしまう場面もありますが、常に不穏感がありホラー成分が強かったと思います。
やはり、ボー役のホアキン・フェニックスの演技が素晴らしく、シュールな滑稽な状況でも、切実に不安や困惑が伝わるまなざしで、リアルな恐怖と笑いの表裏一体感があります。
ボーの真面目で丁寧な物腰も好感が持てますし、ボーの目線で話が進みこちらも困惑させられます。
なんとかハッピーエンドにならないかと願いましたが…
ストーリーでは色々と分からない部分もありました。
外科医の娘が言っていたテストとは?
外科医の写真が母親のポスターの中にあったようで、外科医は母親の部下でまわし者?、テストは母親の葬儀に何を置いても駆け付けるかどうかのテストという意味なのか?、と一応は解釈しましたが…
他にも理屈では分からない部分があり、序盤からもうボーの妄想、悪夢なのか?という気もします。
が、ラスト、冒頭にループするような終わり方で、全てが生まれる前の胎児の夢、むしろ母親の不安が投影された母親の悪夢(経済的には裕福になれる夢)なのか、というようにも感じました。
胎児の夢と言うと、勝手に「ドグラマグラ」を思い出してしまいましたが。
生まれる前から絶望的な夢か…と思うと辛いですが、あくまで夢なので、現実に生まれ出たら希望もあるかも…と考えたいです。
精神医学に詳しく無いと
ホアキンフェニックスの顔演技えぐかったです
アリ・アスター監督の相変わらずな親子の不協和音や不和をテーマにした作品で大好き♥
話としては発達障害の引きこもりのボーが回復していく過程を映像化したお話。
この作品は精神医学など詳しくないと内容を汲み取れないし理解出来ないし見ててもカオス過ぎて評価が悪くなるのかな?と感じました
超簡単に言うと病んだボーの脳内を具現化しボー目線で見せてる、下手したら最初から最後までボーの脳内の話?とも取れるし見終わった後考えれば考える程もう一回見たい!って思える作品でした。
・家の状態
・家に乱入してきた人達の存在
・医者の2人の存在やあの家にいた患者らしき数名
・ヒッチハイクで母の家に送り届けてくれた
・母の家にカウンセラー
・屋根裏
・最後のシーン
この内容を理解し汲み取れたらなるほど!って思えるかな。
あとホアキンのホアキン♥が大きかった♥
スリラー?コメディ?
愛されることのない家庭で育った母親は夫もわが子も愛することができない。発達特性のある子は常に自分の行為が母を怒らせているという自己嫌悪の中で生きてきた。母は死に、たった一人の夜の海に出る。もう自分を責める必要はない・・・はずであった。しかし突然、過去の記憶が彼を襲い、彼は人生を終えることになる。ミステリースリラーでもコメディでもない。人のメンタリズムをテーマにしたドラマに思えました。
自分としては、病んだ映画を作らせたら間違いなく№1のA24と「ジョーカー」のホアキン・フェニックスに期待して観ましたが期待以上に病んだ映画でした。
無償の愛という名の究極の自己愛
ミッドサマーよりわかりやすかったと思います。毒親vs息子。息子は愛情の対象であると共に、自分の存在価値を高めるための商品として認識している母親の話。でしょうか。息子はそんな母親の愛情(というか愛情に見せかけた自己愛)と、母に群がる金の亡者という名のスタッフから逃げ続けるという図式ですかね???
そこから冒頭に返ってみると、いろいろと見方が変わってきますが……正直あんまり見返したくないですね、今作。ホアキンファンの方は大喜びでしょうけど。
ほとんどの人が気づいて居ない病んでる人が見てる世界の映像化!(?の所が納得出来ると思います)
いきなりこの映画の大前提の話から入りますが精神が病んでるオッサンが回復していく過程を精神面も含めて映像で見せてる可能性が極めて高いと思います!
更に言うと病んでる原因の部分を家の外に居る変な人たちで表現してるのでそのポイントを押さえながらの鑑賞だと全ての不条理な出来事もほぼ説明がつきますし腑に落ちるんだと思います!(小さい時に好きになった女の子のシーンは実際のシーンで母親の家で合うシーンは実際に会ってはいないでしょうね)
そこが分かった上で見てると訳分からん展開でなんなのよ?ってならずに面白く3時間過ごせるんですがその説明が一切無いからストレートに見た映像をそのまま理解しようとしても答えに辿り着くハードルがやたら高くて訳わからないまま3時間見る羽目になるのでキツイですよねー。
あと主演の男優の〇〇が映る作品てイースタンプロミスのヴィゴモーテンセン(劇場で叔母さま達があらあ!!!!って声出してました笑笑笑 とボーのホアキンくらいしか見た事無いです)
病んでいて全てに対して不安で自分のやってる事って罪かもって思い続けて居て(母親のベッドで昔好きだった女の子と〇〇するシーンや騒音出して無いのに因縁つけられて逆に騒音出されて一切寝れなかった上に家のカギを盗まれて飛行機に乗り遅れたり死んだ母親って頭が無いとか大事なモノは屋根裏にあるとか色々暗示になってるようなキーワードだらけです!しかもフロイトなどの夢診断みたいな本などでも遅刻などの夢って心配事の象徴だったりするのでイチイチ全てに対して無限に心配し続けているのが読み取れます)心配だからずーっとボーはすいません すいません ごめんなさいって謝ってるんですよねぇー!(心配ばかりしてるから余計に病気も進行しますわなそりゃ)
それで更に極端な話になりますが最初から最後までボーの脳内の出来事だけだった可能性すらあります。
最初の方で家の中に色んな変な人達が侵入して来るっていうのは普通に脳内のパニックを視覚化してるといえますし(自分のアパートにそいつらが侵入して来てメチャクチャに荒らされるとか病んで解離した自分たちにめちゃくちゃにされている場面で精神面が悪化して重症化してるのを映像化してますがここのカオスな展開と強烈な描写は浦安鉄筋家族くらい豪快なエピソードで大爆笑しました) 家の外に出ようとして頑張ってる場面も引きこもりが頑張って家から出ようとしてるけど外の世界が荒れててヤバいやつも沢山いるし(全裸殺人鬼が1番精神面を悪くしてるボスだからそいつにメッタ刺しにされた事で心にトドメを刺されてますよね)家から出たく無いし嫌だって言う風に見せる事で精神世界を分かり安く映像として見せてますし(車に惹かれた後に医者の家に居ますが精神状態が悪化した後に病院に入院してるというのを視覚化してるだけですね(そこにいる娘がボーにKPOPのアイドルの写真だらけの自分の部屋に居ていいよとか言ったり(アイドルは偶像なのでそれを好きになる事がボーの宗教では罪なのでアイドルの写真に囲まれている事で病気がまだ全然治って無いのを表してます)おそらく大麻を吸わせたりしていますがそれも病気のままでいいんだよお前はって悪の回復させたくない自分を表してますし最後に医者の娘が水色のペンキを飲んで死ぬシーンもボーが投薬治療で回復してきてるのを表しています)
まあ最後は結局回復したというのを悪い自分が裁判にかけられて居なくなる場面で見せてますがそこに気づかないと1ミクロン足りとも理解出来ないわけわからん作品となってしまうので(見たままの映像をそのまま理解しようとしても絶対に病んだ精神面を映像で見てるってのはマジで分かり辛いので考察というよりは 精神的な病気などにかなり詳しく無いと理解出来ない内容だと思うので評価としては悪く言われる割合が圧倒的に高いと思いますね)
あと色んな分岐点で意識を失うのも含めて妄想から現実世界に戻って来てるのを表していると思われますし自分の理論もあながち間違いでは無いとは思いますよ!
あとこの監督は一貫して親と子の不和などをテーマにしていて家庭で過去になにがあったのよ?って言いたくなるような内容ばかりで大好き過ぎて困ります!
あと何でも無いようなシーンで不安になるような緊張感のあるカメラワークと音響の場面も多くて変にドキドキさせられますね! 最後の家に着いた場面も最初の汚くて古いアパートから綺麗な家に辿り着いた事で精神面の安定を表していてそこで自分を改めて振り返る為の年表と写真があって(冷静に自分の過去を振りかえる事が出来るようになっていますのでいよいよ病が治って来てるのを上手く表していましたね!)病んでる人の脳内の視覚化でいうとMEN同じ顔の男たちと同じ手法のカウンセリング回復映画ではありますがボーのほうがよりそこに気づきづらい内容にはなってると思います。
あと同じ様な手法の作品だとアイデンティティーが近いですね!
あと思ったのが精神科の先生やカウンセリングのプロのアドバイザーとかいるんでしょうね。
あと監督がインタビューで3時間の作品にした理由で膀胱にダメージ与えたかったと言ってて更には苦痛を長く観客に与えるのも理由の一つと言っておりとても信用できる監督だなあと思いました笑
最後にナポレオン!ジョーカー!グラディエーターの悪いやつ!ボーが同じ人物って凄✖️10やんけ!
終演
ボーが可哀想でつらい
ボーに、酷い事が色んな角度から襲い掛かる。
母親、アパート住民、周辺住民、大家、環境、関わったいやに親切な医師や奥さん、若い女性達、過去に恋愛ごっこ的関係のあったボーの家目当てっぽい女性、元軍人、父親、カウンセラー、母親、
母親との関係で、
「めちゃくちゃそれ分かる」
ってなる人には、とてもつらい映画かもしれない。
男性の周辺にある地獄的な印象もある。
セックスシーン、小さい男の子が怖がってるようにも見えて、
でも成人男性の体を持ったボーは、快感も拾ってしまって、
幼い感性でありがとうみたいなこと言うけど、
初めてのことに感謝もあるんだろうけど、
相手は死んじゃうし、
全体的に地獄の煮凝りって感じだったけど、
僕はあそこが一番悲しかった。
オープニングと、エンディングの映像が良かった。
ボーが、どこか幼いままで大きくなってしまった大人。といった様子で。
それがまた。
シニカル?というよりはクレバー?俯瞰的な感じもするけど、ボーに寄り添いながらカメラは回っていて、
丁寧で優しい視線の作品だな。と思いました。
アリアスター監督の作品が好きだな、と改めて思った。
コミカルで、現実じゃ無いみたいで、でも現実ともリンクした地獄。を、ボーという人の視点からみた話。だったのかな。と、思いました。
次回作も、もう観たいです。早く観たい。
でも、ボーももうちょっとちゃんと味わいたい。
Crazy Days Crazy Feeling
今週は…これくらいかなー
久々の洋画だなーという感じで観賞
アリ・アスター監督作品
「ミッドサマー」はスクリーンで
観ましたしとにかく心理的生理的
嫌悪感をテーマにしたがる人ね
というイメージ
で今作はどうだったか
親からのDVをきっかけに
不安障害にさいなまれるボーの
心象風景や心理を描写し続け
どこまでが現実で空想か
怪しくする造り
それがねぇ…
ヤマを感じなくて羅列
みたいな感じで想像以上に
退屈でした
ミッドサマーはプロセスが
明解だったんで観れましたが
描写ばかりで奥行きがない感じ
そもそもボーの暮らす街
めちゃめちゃカオスなんですが
あれも現実ではないんだろうな
ってわかっちゃうんですよね
ここでスリルがすっかりなくなって
しまいました
ああもうなんでもありなんだなって
評価はしようがありません
ゲージツ的なビジュアルを
褒めるしかないんでしょうが
バービーとかでもう見た感じの
やつとか目新しさは感じなかった
油彩みたいに塗ってく表現って
CMっぽく見えるよね
A24の映画って
何本か観ましたけどみんな
意識高い系なかんじで
わからん人には結構みたいな
突き放した作りが
イヤですね
今後は避けようと思います
「不安」や「不快」は堪能できるが、3時間は長過ぎる
くぐもった話し声と断続的な騒音が聞こえてくる真っ暗な画面が、生まれる時の赤ん坊の主観映像であることが明らかになってくるオープニングに、まず驚かされる。
この赤ん坊は、床に落とされて頭を打ったらしいのだが、これが、この物語の主人公だとすると、彼が経験する不条理な災難の数々は、脳に障害を負った者が見る妄想なのかもしれないという仮説が成り立つ。
実際、彼が住んでいた街の治安の悪さは、笑ってしまうほど現実味がないし、その後の展開も支離滅裂で、一貫した論理の整合性もなく、まるで夢か幻覚のような雰囲気が漂っている。
身に覚えがないのに夜中に音楽がうるさいと文句を言われたり、無抵抗なのに警官から撃たれそうになったり、葬式に来ないことは母親を辱めることだと責められたり、親切だった婦人に戦死した息子に成り代わろうとしていると疑われたりと、強迫観念に囚われている人の感覚とは、まさにこういうものなのだろうとも思わされる。
ようやくと実家にたどり着いた主人公が出会う人々も突拍子もなく、初恋の人と結ばれて主人公が死ぬのかと思ったら、「そっちの方か!」とはぐらかされたり、すべては死んだはずの母親が、主人公の愛を試すために仕組んだことだと分かったりするのだが、それでもどこか現実離れした違和感が残り続ける。
屋根裏に幽閉されていた主人公の父親が男性器の化け物だったり、主人公がスタジアムのような場所でボートに乗ったまま裁判に掛けられたりといったファンタジー色の強い場面が登場するに至り、「すべては主人公の妄想だ」という仮説は確信に変わるのだが、それでも、最後までそうした真相が説明されることはない。
オチもタネ明かしもないまま、見た者に解釈を委ねるのは、それはそれでいいのだが、ようやくとエンディングを迎えるのかと思いきや、延々とエピソードが続く展開には、少々うんざりさせられた。
その一方で、まるで、なかなか目が醒めないまま、悪夢を見続けるような感覚も味わえるのだが・・・
抽象的で何を意味してるのかよくわからなかった
んー、現実だか妄想だか区別がつかないシーンが多く、判断は観客にお任せって映画だな。俺的にはボーは最初のシーンで全裸殺人鬼に殺されていて、その後のシーンは死んだボーがあの世に行くまでに人生を振り返りながら裁きを受けているような状態なのかな、と思う。何も断定的な情報がない映画なのでわからないが。途中でボートの上で倒れてるシーンチラッとあったから多分死んでる。
んー、3時間は長かった。どこに進んでるかわからないシナリオ。抽象的で俺には理解が追いつかなかった。でも悪くはなかった。星3.7,.俺に深い洞察力があれば星4だったろうな。
ママ、気がへんになりそうです。
かなり攻めた構成で万人受けからは程遠い。
そして難解で解釈も複数できるだろう。
序盤でカウンセラーが話す共存する感情。
ボーが持つそれらの感情を終始描いているか。
母親に生きていてほしいけど死んでほしい。
会いに行きたいけど行きたくない。
そんな矛盾するように見えるが共存する気持ちがボーの見る世界には常に顕現している。
ボーにとっては鍵を盗まれたのも、殺人鬼に追われたのも、ペンキを飲む子供を助けようとしたのも、母を愛していることも現実である。
言い訳のための自己正当化なのか、本当に起きている出来事なのかを知る術は観客には無い。
メメントのように共存し相反する視点を対照的に描くのではなく、キュビズムのように一つの流れを途切らせず物語が進む。
本来一つの視点からは見ることのできないものを、無理やり一つの視点から見させられる歪さは他では味わえない。
【"独占監視欲の強い母性の猛毒。そして母の豪奢な家の屋根裏に居たモノ。”今作はアリ・アスターの猛毒コミカルスリラーである。ママ、NOBUはこんな変な映画を観て、きがへんになりそうです・・。】
・ボー(ホアキン・フェニックス)は良い年乍ら、ボロッチイアパートで一人暮らし。町は荒れていて、全裸で人殺しをする男や路上に倒れている男など明らかにオカシイ世界に住んでいる。
ボーはセラピストのフリール医師(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)から精神治療を受けており、”必ず水と一緒に呑むように”と言われ”ジブノチクリル”と言う薬を処方される。
・ボーは父が腹情死した日に企業家の母モナ・ワッサーマン(パティ・ルポーン)に久しぶりに会いに行こうとするが、夜中に訳のワカラナイ手紙(音楽の音量を下げてくれ!)を扉の下から何度も入れられ、寝過ごしてしまい、慌てて部屋を出ようとしたときに忘れ物を取りに戻った瞬間に部屋の鍵と荷物を盗まれてしまう。
- 呆然とした情けない表情のボーを演じるホアキン・フェニックスの姿が可笑しいし、今作品はホラー要素だけではないぞ!と確信する。-
・更に、ボーは”ジブノチクリル”を呑んだ際に、アパートが断水になり慌てて向かいの店に行き水を買うのだが、その間に自分の部屋の中には路上の人達が入り込んでいる。
荒らされた部屋に戻り、呆然とする中、母に電話をすると運送会社の男が電話に出る。彼は慌てた様子で、”シャンデリアが落ちて、お母さんと思われる人の頭と首が潰れてしまった・・。”と語るのである。
・その後もボーが呆然と入浴していると天井に男が必死の形相で、張り付いている。男の顔には毒グモがおり男が落ちて来て、ポーは全裸で男ともみ合い(脳内、大爆笑。)そのまま路上に出たものだから、警官に殺人犯と間違われ、逃げ出したところで車に轢かれる。<暗転>
・気が付くと、ポーは彼を轢いた外科医のロジャー(ネイサン・レイン)とグレース(エイミー・ライアン)夫婦の娘トニのピンクの部屋のベッドに寝ている。(全体的に凄く変なシーンである。)ロジャーとグレースは戦争で亡くなった息子の部屋ではなく、娘の部屋を使っているからである。
・そして、グレースがボーの耳元で囁いた言葉、”チャンネル78”。ボーがチャンネル78を付けると、そこにはボーの姿が映っていた・・。
ー 何となく、先が見えて来たぞ・・。クスクス。-
・ロジャーとネイサンの家には息子の同僚で精神を病んだジーヴス(ドゥニ・メノーシェ)もキャンピングカー内に住んでいる。
自分が両親に愛されていない事を知っているトニは、兄の部屋にペンキをブチマケ、序でにペンキを呑んで失神。怒ったグレースはボーが”僕じゃない。”と言っているのに、ジーヴスに逃げ出したボーを追わせる。
ー ドゥニ・メノーシェに追いかけられたくないなあ・・。クスクス。-
■ボーは、家に電話すると弁護士から”貴方が帰って来ないと、埋葬できない。”と告げられ更に焦るのである。
そして、森の中であった不思議な劇団の少年少女や父らしき男と会ったり(この辺りはボーの妄想の様な気がする。)しながらようやく母の家に着くと式は既に終わっている。
首のない棺の中の死体。
(この後、この死体はモナ・ワッサーマンのメイドのマーサだったことが分かる。殺したのは、勿論モナ・ワッサーマンである。)
・そして、何故か式の様子がボイスレコーダーから流れる中、女性が遅れてやって来る。彼女はボーが少年時代に旅先の船上で知り合ったエレイン(パーカー・ボージー)だった。彼女は母モナ・ワッサーマンの経営する会社の社員だったのである。
ー モナの且つて息子に近寄った女を雇うモナの独占欲が伺える。-
・ボーはエレインと母のベッドで情を交わすが、且つての父の様に腹情死になりそうな感じがして情けない声を出すが、気が付くとエレインは騎乗位のまま死んでいるのである。
そして表れた死んだ筈の母モナ・ワッサーマンがドドーンと登場する。
脇には、フリール医師もニヤニヤ笑いながら座っている。
・全ては、彼女が仕掛けた事だった事が判りオロオロするボーを、母は彼を屋根裏に追い込む。そこで彼が見た鎖に繋がれた自分の双子の兄弟とデカい男根のお化け。
ー 再び、脳内大爆笑。ジーヴスが男根のお化けにナイフを刺すも効かず・・。-
■ボーは、全てを仕掛けた母の首を絞めてしまい、母は崩れ落ちる。
ボートで逃げるボーだが、いつの間にか大観衆が見ている湖の様な場所で、過去彼が母にして来た少年時代からの数々の行いを弾劾されるのである。
母は、そんな息子を冷たい目で、見下げている。
そして、ボーの乗ったボートは転覆し、誰も居なくなった湖の上で船腹を上にして漂っているのである・・。
<今作は、独占監視欲の強い母性が発する猛毒をベースに、それにより情けない男になってしまったボーの姿をコミカル且つスリラー要素も絡めて描いた作品である。
壮大なスケールの、アリ・アスター監督のぬ遣りたい放題ワールドを堪能したい作品でもある。>
なんなん、これ?
多分この監督とは私合わない(笑)
三時間飽きずに観れたけど、終始違和感が消えなかった。
そもそも日本人と外国人とは感性の土壌が全く違うと思ってる。それは多分宗教だと思う。根っこにそれがあるかどうか?エクソシストとか怖くないし。
で、これ。毒親の話ですよね?
日本では娘と母親の確執みたいのはあるけど、息子と母親ではこうはならないと思う。これ、娘だったらわかるんだけど。世代が違うからかなぁ。
あ。でも日本でも漫画ありますね。血の轍。やっぱ世代だね。
私世代までは息子だったら溺愛の対象で自分の傷をぶつけない。多分。
だいたいしたら死んじゃうって刷り込む?だったら自分がいたします(笑)
そして旦那の姿はアレなの?いや、この人男性嫌いなんじゃないの?彼女のトラウマこそが知りたい。
ボーはADHDかアスペルガー?だからあそこまでいろいろ刷り込まれちゃったのでしょうか?
私もADHDぽいので、あの強迫観念はわかりますが。
水もいっぱい出てくる。羊水?
そして最後まで解放されない?
ブラックコメディとして観ればいろいろ面白いんだけど、
やっぱなんなん?という思いが消えませんでした。いや、ホアキン頑張ってたし、よくできた映画だとは思います。
被害妄想ならぬ被害ボー走。
日常の些細な事、先読みする事も全て悪い方で考えてしまう男ボーの話。
先程まで電話でやりとりしてた母親が突然の怪死、翌日母親の元へ帰ろうとするも、深夜就寝中のゴタゴタ、朝出掛ける際の鍵とバッグの盗難と思う様に動けず…風呂に入ってると上から降ってきた変な奴と鉢合わせ、慌てて家出たら車で跳ねられたちゃったボーのストーリー。
ボーの住む家の外で全裸で踊るオッサン、まずニューステロップの下からポロリ、からのテロップなしでのポロリ。
慌てて家から出て車に跳ねられボーの玉ポロリ、「んっ?何か玉でかくね?!」何て思ってたらその伏線であのオヤジっすか?!(笑)
とりあえずリアル描写と妄想描写が切り替わるし、その描写がどっちなのかが分かりにくい為、ストーリーが掴みづらい印象でした個人的に。
ちょっとおかしな世界観を作ろうとする製作側の考えは分かるんだけど、もうちょっと分かりやすく観やすくしてほしかった。
全84件中、61~80件目を表示