ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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【やっぱり癖凄、でもテーマは普遍的かも】
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスター監督&Hollywood指折りの性格俳優ホアキン・フェニックスときたら観ないわけにはいかない。ホアキン出演作はとりあえず逃さず鑑賞。
終始現実か妄想か?の境界線が漠然とした支離滅裂な早い展開に面食らう。アニメーションや舞台装置を演出に取り入れたり、ワサワサさせる画角映像に音響音楽と、アスター監督独自の世界観に加えて、冷静と狂気の狭間で混乱するホアキンの演技で長尺を感じなかった。
よくもまぁこんな脚本作ったものだと賛否両論あるだろう癖凄作品だが、アスター監督の過去作品同様に“家族との葛藤”がテーマ。主人公がどんなナンセンスエピソードに遭遇しても只管に受動的なのも家族、とりわけ母親のとの関係がそうさせるのだと妙な納得感アリ。
色々なフリにしっかりオチがあって、現代社会へのアンチテーゼも落とし込んで、呆気に取られるエンディングも含めこれら全てが如何にもアスター監督ぽい。
ポスターに油断していた。
ポスターを見てポップな映画を想像していたら、不安神経症の内なる世界の様な物語で、先々不安になる怖いものでした。
それでも、映像は綺麗でとても丁寧に作られています。
ホアキン・フェニックス見事過ぎて疲れました。
30分単位で分けて見れば消化できる映画ですが、179分通して見るとヘビーです。
「わからない」と拒否した方が安全で、食いついて見てしまうと気持ちが沈みます。
気持ち的には評価ー5.0ですが、作り手の情熱を感じる見応えのある映画なので、評価3.5としました。
日曜日13:25 観客3名、がんばれー。
封切り3日目で123レビュー、感心はあつめてるぞー。
成功体験てんこ盛りの「フォレストガンプ」見て、精神の安定を取り戻そうと思います。
観客は戸惑っている
非支持の理由。
家族とは万人を不快にさせるテーマらしい
普段ホラーは見ないが、ああこういうのもホラーなんだと思った。違う形で人を恐怖、不安そして不快な気持ちにさせる映画だ。もっとも監督はanxiety comedy (不安コメディ?)と呼んでいるらしいけど。なるほどね。
昔大学でabnormal psychology, 異常心理学というのを勉強した時、ああ自分だって異常と正常の境目にいるんだなと感じたことがある。鬱や恐怖症はじめ、誰でもどちらにでも振れることがあるんだと。
この映画はそんな自分の負の部分が出てきそうな、不安になる映画だった。精神衛生上非常に良くない。悪夢を見た後みたいで、早く何かで上書きしたい。。もう2度と見たくないけど強烈な印象残したのも確か。最後だけもう一度見てみたい気もする。。アリアスターよく正気でこんな映画撮れるよね。。皆どん底に落ちるが良いという監督の言葉がまた怖い。
強迫性障害の心象風景を描いた感じ。不安になる人ってこういうこと心配して生きてるのよ、と。
そして悪夢ってこんな感じだよね、という半分妄想も。
ひたすら連鎖的に悪いことが起きて追われ続ける。常に走ってる。
周りはみんな気狂いで隙あらば殺される。
途中病院や互助会的な救いが出てくるけど安心はできない。誤解されて糾弾されて、常に狙ってくるヤツがいる。
家族にも大きな秘密がある。
そして自分のしたことは全て罪として裁かれる。
主人公ボーは後半で発達障害と出てくるので実際不安なだけでなくこういう幻覚に近いものを見ているということなのかもしれない。でも前半はともかくママのくだりはどこまでリアルなのか?これも虚構なのか実際に起きてしまったのか?怖くなる。最後の裁判は自分が責められているような気にもなってくる。
「家族は万人に通じる最も身近な存在であり、それはつまり万人を不快にさせることができるテーマ」とアリアスターがwiredのインタビューで言っていた。
わかるとはいえないけど、自分の家族との関係を思い起こしむずむずさせられたという意味ではまんまと不快になったということだ。やられた。
一晩寝て、これだけ長文吐き出して、ようやく気持ちが落ち着いた気がする。ああ、気持ち悪かった!
誰だよ
3時間の苦行とか言ったヤツ。
クソオモロかったやんけ、前半7回くらい声上げて笑ったぞ、そこでそう思うんかーい!とか。
そのリアクションかーい!とか。
近くで見ると喜劇のチャップリン論にグイグイ笑っちゃったよ、そこにjokerホアキン重ねたりも出来たし
まあホアキンの気弱で良いヤツ感の芝居が素晴らしいよな、俺常に悪いことしてるんじゃ無いか?に自己疑心に心当たり弄るわ。
まあ、ボーは基本的に良いヤツなんだろうな、不安に駆られる人生は非暴力者だろうし、まあ最後はアレだったけど、聖書に人生預けるのも怖いね。
映画の魅力としては今敏夫重ねちゃったなー、実写でコレ出来るヤツ居たのかーーー!!って。
もうどっからどこまでが事実で、どっからがボーの脳内か解んないじゃん。
もう3時間凄えの見たわ。
我慢不能でラスト5分トイレ離席したけど。
入場前コンビニビールも不安産むんだな。
後からじわじわくる
心配症を患った為に不安が不安を煽り、そしてさらに様々なあり得ないことが次から次へと起こってしまう。
前半は現実、後半は母親に囚われている心の中の状況、もしくは夢の中。母親との電話で普段は優しい母親の声が低くなる一言からが本題の入り口のような気がする。
最後のシーンは悪夢でうなされているボーに対して、現実の世界からの母親の声が聞こえてくる。
誰もが持っている不安を描写した映画だと思った。
追記
2回目観てきました。感覚も変わりますね。
1回目には気が付かなかったこと。チャンネル74の早送りの画像内容。そしていつもボウを監視している謎のおじさん。誰よwwwマジ。
。新しい発見。スッキリしたい(笑)
この映画、字幕を気にしていたら気が付かないことたくさんあるような気がします。
3回目あるな。
ミッドサマーは良心的
狂っているのはだれか
3時間ポカーン( ゚д゚)
ボーが恐れている理由
ヘレディタリー、ミッドサマーに続く怪作で、制作費3500万ドルという前作の4倍近くの予算規模となる本作。
アリアスターの短編映画BEAU(2011)が元になった作品で、冒頭の『自宅の鍵をかける途中でフロスを忘れて取りにいって戻ってきたら鍵が盗まれている』というプロットはこの時の着想が元になっていることが分かる。
今回も「母性」がテーマとして描かれ、聖母の置物や銅像のモチーフは、まるで母が神のような立ち位置なのだ。途中で ”Jesus sees your abominations”と出てくるのも、チャンネル78で過去現在未来が監視されているのも、まるで母親が神となって、「あなたの悪事を監視している」かのようだ。これはエンディングにも大きく関わるので注目しておきたい。
もう一つの要素として見過ごせないのが「水」の描かれ方だ。冒頭の羊水、アパートの水が止まる、薬のための水(クレジットカードを止められ、買えないため通報される)、浴槽の水(水浸しになる)、大洪水、回想シーンでの船、浴槽、そしてエンディングに繋がるわけだが、モナ・ワッサーマンのwasserman はドイツ語で『水の精』を表すため、母親が絶対的な権力者であることも示唆している。
本作は4つのセクションでできており、最初の3つはそれぞれボウが気絶して終了する。①車に撥ねられる②森の木に激突する③脚のGPS装置が爆破する(劇中の大洪水のシーンでも気絶しているので、それを含めると4回気絶している)
ボウはパラノイア的で、強迫観念や被害妄想がひどく(もしくは薬の副作用)、母親に依存し、極めて優柔不断な性格なのだ。母親という足枷を外して自らの人生を歩もうとするボウの建設的妄想も描かれるが、最終的には親子の葛藤・軋轢に帰結する4部構成となっている。
アリアスターならではのゾッとするサイコスリラー描写が散りばめられ、展開の移り変わりも早いので、間延び感はさほどない。
ボウの一人称視点のため、現実と妄想の境目がなく、付いていけない観客は、最後まで真相分からず愕然とするだろうが、世界観に入り込める人なら、ボウの内面に穿ちいって、心地よささえ感じるだろう。
ホアキンは当時アカデミー賞を獲ったばかりだったのもあり、出演を渋っていたそうだが、アリが説き伏せて、形になったそうだ。次回作の西部劇がテーマのeddingtonの出演も決まっているらしいので、今から楽しみである。
アリアスターの交響曲とも言うべき音色に、身を委ねてほしい。
有名になった前2作と比べるとリアリティにおいて劣る
アリ・アスターさんがある種のカルト作品監督として有名になったのは「ミッドサマー」くらいからと思います。が、偶然にも私はその前の「ヘレディタリー」から目をつけていて、いずれの2作も映画館で不快度MAX(笑)で鑑賞した記憶が新しいです。
カルト宗教、ドラッグ、怨霊、悪霊の類(?)、極度の社会的ストレスなどなど・・要因をあげたらキリがないですが、現代の社会問題に通じる何かしらの原因で狂ってしまった方々が常軌を逸した行動をとるという・・・人間自体の不気味さ怖さを切り取るのが本当にうまい監督さんだと思います。
今回は肥満体でハゲ散らかした見た目中年男性、精神的に不安定極まりなく、強迫観念がいつも頭を埋め尽くしてる様な方が主人公。医師からカウンセリング受けて向精神薬の処方を受けつつ・・・既に出オチの状況です。
仮に現代が舞台ならこの主人公のかなり老けた見た目にもかかわらず、初老のおっさんの私よりかなり年下(1975年生まれとのこと)なんか・・・と設定見て唖然としました。ホアキン・フェニックスさんのうだつが上がらない、情けない人オーラの出し方、演じ方が素晴らしいと思いました。
日々精神的に追い込まれ病んで居てそれどころでない主人公のボーが父親の命日に母親の元(実家)に里帰りするというミッションが浮上。
薬物中毒者、犯罪者、不法移民(おそらく)が徘徊するスラム街のオンボロアパートからの旅立ちからして不幸と苦難と理不尽の連続です。予定通りに行くわけなんかなく状況を打開しようとすればするほどドツボにはまる悪循環。
その環境下において考えられる最悪な結末が面白いくらいに現実化するっていう点で悪夢を通り越してさながらコメディ作品の様です。
彼と彼の母親との過去の因縁、関係性が徐々に明らかになりつつ事態はさらに醜悪な方向に向かっていって・・・というストーリーですが、映像、音響効果含め「不快な表現」は各イベントが分かりやすく大変残酷で明瞭な印象を受けました。
しかし彼が違法なもの含めてドラッグ(手段含む)を常用させられている環境下において「彼の妄想が一部映像化した」との疑念が生じざるを得ず、妄想の映像化など表現の幅を拡げようとしたことで想定外にリアリティさを削いでいた様に感じます。
その点だけみると監督の過去作のある種吹っ切れた現実直視のリアルホラー路線からは外れるのかな、と思いましたよ。
また、これってそもそもホラー、サスペンス仕立てなだけで狙いはそこにないのかも。
欧米って映画の評価なんかみると社会的地位が低い人がさらに失墜するのをバカにして笑う・・・っていう風潮があり日本人の共感性の強い感覚からするとちょっとどころじゃくむしろ正反対なのですが、もしやその範疇の映画なのかも、と疑念もいだきました。
ボーは何をおそれているのか?
子育ては無償
映画を見慣れていれば耐えられるけどたまに映画でも観るかって選んで行くような作品じゃぁないですね。
妄想なのか現実なのか日常にありえない展開で話が進みます。
もちろん「日常でありえない!」と作品批判するつもりはありません。
そんなこと言ったらゴジラは観れませんからね。
小説は読んでいる自分の頭の中で場面を展開させるのでどのようなシーンでも自分で肯定して読み進めます。ところが映像になると視覚でフィルターがかかるのでしょうか、
なぜか「そんな事はありえないだろう」と思ってしまうものです。
つまりこの作品は「小説を読むように映画を見る」という能力が必要とされるのです。
うーん難しい。
母と息子のいびつな愛情を描いていてジャンルはコメディとされています。
前半はコミカルで可笑しなシーンもあるけど中盤から後半、ラストはもう受け容れるのに精一杯。
「子育ては無償の愛であり見返りを求めてはいけないのです。」と感想を語っておきます。
理解が追いつかない
ささいなことでも不安になってしまうボウは、自室で静かにしてるのに音がうるさいと言われ、逆に大音量で音楽をかけられ朝方まで寝付けず、里帰りの予定だったのに夕方まで寝坊してしまい、急いで支度したが、ほんの一瞬のスキに鍵と鞄を盗まれ、母に帰れなくなったと電話して経緯を説明した。たが、その後母が突然、シャンデリアの落下で死亡した。ボウは家に帰ろうとするが、奇妙な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボウの里帰りは・・・てな話。
とにかく長い。
ところどころ笑いやエロも有ったが、アラフィフの裸を観ても興味湧かず。
夢なのか現実なのかわからず、なぜそんな天井に人が?とか???だらけで理解が追いつかない。
ミッドサマーのように若く美しい女優でも居れば多少興味も持てたかもしれないが、ホアキン・フェニックスに興味が無いから、ただただ長くて疲れた。
最後も何?訳わからず合わなかった。
山の位置を確認しておきましょう
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