ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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アリは恐れている、ファンに飽きられてしまうのを!
2月なのに異常に気温が高く、何処もが暖冬。
半袖でウロツク外国人旅行者も出るくらい街中は暖かいよ。
そんな中、毎作異常熱を発した作品をだす アリ・アスター監督の最新作「ボーはおそれている」を観に行った。
本編179分の時間無駄使い作品、ココに見参です!
2018年ヘレディタリー/継承
2019年ミッドサマー
2023年ボーはおそれている
どれも観て来たけども、今回も想定してた通りヤッちまッてたね。
今作は家族の愛がテーマとか言ってたけども その通りの作品でした。
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あらすじ(※一応あるようだ)
精神科クリニックに通う中年男(ボゥー)の話。彼はとても心配性でその日常は大変な様だ。住まいは荒んだ街中にあるオートロック式マンション。何故か浮浪者(変人・狂人)に追いかけられ隠れおびえて暮らしてる。ある日、
実家に帰る電話を母にしていたが 2度目に連絡入れた時から向こうの様子が変。どうやら、直前まで電話で話していた母が突然亡くなった模様。彼は慌て急いで帰ろうとしたが部屋の鍵を盗まれ、挙句に浮浪者たちに部屋は荒らされ・・・とにかく実家に戻り母の葬儀に立ち会おうと、それだけを目指す目的の流れです。この道中が奇想天外、摩訶不思議で~そして支離滅裂。分けわからんこの上ない事に~です。
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まぁ、こうなるだろうとはほぼ思ってました。よってガッカリ感は感じません。
だろうな・・・的な思いが強いです。
そろそろ 皆さん気が付いてるだろうし、ファンも今作で彼の醸し出す味付けに飽きて来るでしょうね。
主演のボゥー:ホアキン・フェニックス氏は 我慢し良く演じたと思います。
流石です、大御所俳優なのによく局部を晒したなと思います。
今作で一番の場面は、ボゥの自分部屋のバスル-ム天井に男が必死に張り付いてて、毒蜘蛛が顔に付いたことで落下し、風呂入ってたボゥーと 抱き合いながら格闘するところでしょうか。
慌ててボゥは全裸で外の道路へ飛び出し、ポリスに撃たれそうになるわ、全裸の変人爺に狙われるわ、挙句にトラックに引かれるわ・・・。
ここのシーンは腹抱えて声出して笑いましたわ。(*´ω`*)
そもそも 真面目で心配性な彼が 色々な事に巻き込まれながらも とにかく家へ戻りたい。その一心で有った思いは良く理解できました。
そこは凄く良いんですが、とにかく周りの奴等、出てくる場所、繋がりがとっても変で、精神科に通う彼の頭の中が悪夢の状態なんだろうと察しは付きます。しかしそれでも 現実の繋がり現象がオカシク・・・終盤迎え駄作判定にせざるを得ない状況に成ってしまってます。そこが残念極まりないかな。
大体、2時間エンドで1回目、2時間半エンドで2回目、そして3時間エンドで3回目のエンディング風な構成展開を持ってきてます。しかし 終わりそうに見せておいてまだ続きを遣るという しつこさ。
監督なりに考えたのでしょうけども。最終展開流れと最後はダメっすね。
地獄のエンマ様の裁きってやつでしょうか?? アレは。
この作品みて素直に思った事は
”君たちはどう生きるか” の実写版にはアスター監督が相応しいと
ちょっと感じましたねww
時間がアリ余ってる方は
どうぞ劇場へ!
3時間は長くない
マスコミの映画評ではそれほどでもなかったけど、ホラーを見たかったので、あまり期待せずに見たら予想外にパンクな感じで面白かった。現実なのか夢なのかよくわからないような光景が多いが、それが面白い。それぞれの細部がよくできているので、ストーリーを忘れてそれぞれの場面がすごく面白かった。
映像だけではなく、音楽や効果音もとてもよかった。目をそむけるような衝撃的な場面があるわけでもないが、怖がらせる演出の中にユーモアや余裕がある。遊園地のジェットコースターみたいな感じで、安心して怖がれる感じで、楽しい。
だけど、成功した実業家の息子がなぜスラム街に住んでいるのか?勘当されたわけではなく、母親と普通に電話しているので、そこが気になった。優柔不断の性格なので、母親から快く思われていないのはわかるが、普通のところに住めばいいのに、よりによって無法地帯に住んでいる理由がよくわからなかった。でも、理由は多分、単純で、「その方が面白いから」。実際、その無法地帯は秩序が崩壊してしまった近未来の都市みたいで、すごく面白かった。森の中で暮らす劇団も世界核戦争で生き残った人たちのような感じで、近未来SFみたいで面白かった。
サスペンス+ホラー+SF+ファンタジー+お笑いと言ってしまえば身も蓋もないが、細部に凝っているので、何度も見たくなる映画だと思う。チープな感じを意図的に出しているところもあるが、それは演出なので、面白い。私としては屋根裏の父親のシーンが最高だった。なぜ、屋根裏にいるのか?理由は簡単で、「その方が面白いから」。よくこんなシーン考えるなあと感心した。
嫌な気分にさせてくれてありがとう
私はいったい何を観させられてるのか・・・・
途中で寝た
この映画、彼氏・彼女や親御さんと見に行った場合は猛烈に気まずいから要注意だよ。
私はというと、冒頭1時間で飽きてしまい、中盤は少し寝た。(ちなみにレビューで「寝ました」という感想は最高に面白くない映画にしか使わない表現です。)
さすがに上映時間が三時間は長すぎるんだよ。実験的な妄想映画なら、それならそれでもっと内容をまとめて観やすくしないと。もしこれが一時間くらいの短編だったらもうちょっと高評価だったかな?
途中ポップコーン食べることしか楽しみがなくなって困った。
あー、でも最後の水上での裁判は少し面白かったかな。あれはラスト、沈んでいったあとにボーが生まれたときの音声っぽいのが流れてたから、また生まれて話がループしてるってこと?
いや、もう知らん。考えるのがめんどくさい。あのお父さん一体何なの?本当に意味わからん。あとお父さんと戦ってたやつも誰?怖っ。
監督はペンキでも飲んでいてください。
本当は星0個だけど、裁判シーンと音楽がうるさいっていう隣人からの苦情のお手紙がちょっと笑えたのと、TOHOシネマズのバターしょうゆポップコーンが美味しかったので星1.5個追加しとくね。
なんだこれ
『ガープの世界』かと思ったら、
『俺の空』みたいでもあったし、
最後なんか『555 パラダイス・ロスト』みたいだった。
ホアキン・フェニックスの演技はさすが。
不安を誘う絵作りや間もよい。
だが映画通を気取って褒め上げることもできなくないけど、
絢爛すぎてというかケレン味がありすぎて
整合性をあえて無視して男の主観の悪夢に終始したため
とっちらかっている感のほうが強く、ノリ切れない。
なぜ路上の全員があの部屋を目指すのか。
MW社の差し金?
タトゥーの男の死因はなんだ? 蜘蛛?
天井の男は何をしていた?
外科医夫妻のテストってなんだ?
親父だったのがチンコになっているのはなんなんだ?
ぜんぶ妄想や悪夢なんだといわれれば
ああそうですかと答えるだけだし、
劇中でつぶさに語るようなものではなく、
シチュエーションのインパクトや異常性を楽しむもんなんだ
と言われればそうなんだけど。
そういう「解れよ」的なシークエンスを
知ったような顔して褒めそやす気にもなれず、
観るほどに没入感とは真逆のほうへ向かうばかり。
楽しんではいたんですよ。
179分とかいうアホみたいな長さも退屈はしなかったし。
でも受け入れられないところが多すぎた。
思えば『ヘレデタリー』もダメだった。
『ミッドサマー』は楽しんだけど。
もしかしたら監督と相性が悪いのかもしれない。
パンフを読んで2度目を観たら変わるかな…。
悪夢を観た
途中までは最高
理解を超えた展開で、演劇パートまではすごく面白く観てました。この後どうなるんだろう?!と。
演劇パートはボーの別の生き方、選択肢だったと思いますが、もう訳が分からず何故だかつまらなくなって、時間だけが長く感じました。ロジャー、グレース、トニはモナに雇われていたと思いますが、トニはどういう立場だったのか?なんでペンキを飲んだのか?それすらも妄想?
そもそもあの薬は手下のカウンセラーはなんで処方した?
そもそもチャンネル78で未来も決まってるらしいけど、冒頭の薬を飲むシーンで、ラストまでの流れが出てきているので、ボーは最後は飛び降りて自殺したのかな。
よくわからない系の映画ですが、割と好きなタイプの映画で、もう一回くらいは見ても良いかなと思いました。
【やっぱり癖凄、でもテーマは普遍的かも】
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスター監督&Hollywood指折りの性格俳優ホアキン・フェニックスときたら観ないわけにはいかない。ホアキン出演作はとりあえず逃さず鑑賞。
終始現実か妄想か?の境界線が漠然とした支離滅裂な早い展開に面食らう。アニメーションや舞台装置を演出に取り入れたり、ワサワサさせる画角映像に音響音楽と、アスター監督独自の世界観に加えて、冷静と狂気の狭間で混乱するホアキンの演技で長尺を感じなかった。
よくもまぁこんな脚本作ったものだと賛否両論あるだろう癖凄作品だが、アスター監督の過去作品同様に“家族との葛藤”がテーマ。主人公がどんなナンセンスエピソードに遭遇しても只管に受動的なのも家族、とりわけ母親のとの関係がそうさせるのだと妙な納得感アリ。
色々なフリにしっかりオチがあって、現代社会へのアンチテーゼも落とし込んで、呆気に取られるエンディングも含めこれら全てが如何にもアスター監督ぽい。
ポスターに油断していた。
ポスターを見てポップな映画を想像していたら、不安神経症の内なる世界の様な物語で、先々不安になる怖いものでした。
それでも、映像は綺麗でとても丁寧に作られています。
ホアキン・フェニックス見事過ぎて疲れました。
30分単位で分けて見れば消化できる映画ですが、179分通して見るとヘビーです。
「わからない」と拒否した方が安全で、食いついて見てしまうと気持ちが沈みます。
気持ち的には評価ー5.0ですが、作り手の情熱を感じる見応えのある映画なので、評価3.5としました。
日曜日13:25 観客3名、がんばれー。
封切り3日目で123レビュー、感心はあつめてるぞー。
成功体験てんこ盛りの「フォレストガンプ」見て、精神の安定を取り戻そうと思います。
最後の裁きの場合
これは結局のところ最後の妄想シーンで、ボー自体、自分が母親を殺めてしまったことの後悔があの妄想を呼び、自殺に至ったのだろう。でないと、いきなり池でボートを出して裁きの場に行こうとしたとは思えないし、そこが死者の集まった場所とするならば、あのカウンセラーの姿もあったからだ。あの場には、彼がこれまで母親との絡みで接してきた全ての人がいたと考えるのが妥当なんだろうな。
そしてボートが転覆してボーは水の中に。この映画の冒頭は、ボーが堕胎で外に出てくるところから始まるが、それがまた母親の胎内に戻っていくように確かに捉えることができる。その転覆といえば、ボートの転覆は、ボーがカウンセラーのところに行った帰り、屋台でさまざまなものを売っているが、その中で水槽の中でおもちゃのボートが転覆するが、確かにあのシーンは最終のシーンの暗示なんだろうな。
昨日、今日と立て続けに見てしまったが、もちろん上のような考察は面白いが、アリアスター監督の作品は、一回だけ見て、自分の胸の内で色々と考える方が本当はいいのかもしれないと感じてもいる。今年のベストに入る作品と言ってもいいように思う。
旅路の果ては安堵ではなかった、、、
ジョーカーからの、ナポレオンからの、ホアキン・フェニックスの変貌っぷりを見たい!で観に行った。体張ってました。すごい満身創痍っぷり。一番ちゃんとした服着てたのは森で出会った謎劇団からあてがわれた衣装だった。
隅々まで手抜きなしの、サービス精神溢れた、全然ホッとさせてくれない映画。全てが虚飾の美、もしくは圧倒的カオス二択二重の世界。
振り返ってみると既視感のあるようなエピソードや映像の切り貼りぽく見えないこともないんだけど。同じ夢が何度も出てきたり。なぜかゾワゾワする人たちにしか出会えないポーの人生、本当につらそうだった。でもお人柄がなんだかチャーミングで。そしてこれは夢なのかなんなのか、何かから覚めないうちに急なエンディング、なのでした。置いてきぼりはもはや快感、脱力。
大きな意味で上映中の「哀れなるものたち」とリンクした世界観感も感じた。
いずれにしてもハリウッドでも発達障害主人公モノは一つのジャンルになってると思う。
観客は戸惑っている
非支持の理由。
家族とは万人を不快にさせるテーマらしい
普段ホラーは見ないが、ああこういうのもホラーなんだと思った。違う形で人を恐怖、不安そして不快な気持ちにさせる映画だ。もっとも監督はanxiety comedy (不安コメディ?)と呼んでいるらしいけど。なるほどね。
昔大学でabnormal psychology, 異常心理学というのを勉強した時、ああ自分だって異常と正常の境目にいるんだなと感じたことがある。鬱や恐怖症はじめ、誰でもどちらにでも振れることがあるんだと。
この映画はそんな自分の負の部分が出てきそうな、不安になる映画だった。精神衛生上非常に良くない。悪夢を見た後みたいで、早く何かで上書きしたい。。もう2度と見たくないけど強烈な印象残したのも確か。最後だけもう一度見てみたい気もする。。アリアスターよく正気でこんな映画撮れるよね。。皆どん底に落ちるが良いという監督の言葉がまた怖い。
強迫性障害の心象風景を描いた感じ。不安になる人ってこういうこと心配して生きてるのよ、と。
そして悪夢ってこんな感じだよね、という半分妄想も。
ひたすら連鎖的に悪いことが起きて追われ続ける。常に走ってる。
周りはみんな気狂いで隙あらば殺される。
途中病院や互助会的な救いが出てくるけど安心はできない。誤解されて糾弾されて、常に狙ってくるヤツがいる。
家族にも大きな秘密がある。
そして自分のしたことは全て罪として裁かれる。
主人公ボーは後半で発達障害と出てくるので実際不安なだけでなくこういう幻覚に近いものを見ているということなのかもしれない。でも前半はともかくママのくだりはどこまでリアルなのか?これも虚構なのか実際に起きてしまったのか?怖くなる。最後の裁判は自分が責められているような気にもなってくる。
「家族は万人に通じる最も身近な存在であり、それはつまり万人を不快にさせることができるテーマ」とアリアスターがwiredのインタビューで言っていた。
わかるとはいえないけど、自分の家族との関係を思い起こしむずむずさせられたという意味ではまんまと不快になったということだ。やられた。
一晩寝て、これだけ長文吐き出して、ようやく気持ちが落ち着いた気がする。ああ、気持ち悪かった!
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