劇場公開日 2024年2月16日

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「不快という爽快感」ボーはおそれている だむさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不快という爽快感

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

まず、この映画の3時間をあっという間に感じる人と長いと感じる人で分かれるだろう。一種のカルト映画なのは間違いない。なので、ハマる人にはとにかくハマる。私はハマった。観てからずっとボウの事を考えている。

この監督の作品は精神的に不安定な人間が多いが、ボウはその中でも図抜けているし、痛くなるほどそれを描写してくる。内面がすでにボロボロなのに、周囲にはチラチラとボウに迫る危険を見せて来て、不意に爆発を起こして殺意を向けてくる。そしてそれが現実なのか非現実なのかはわからない。

もう一度書く。ハマる人にはとにかくハマる。私はハマった。観てからずっとボウの事を考えている。沢山の人に観てほしい気もするが、大半の人には理解されないだろうから人には勧められない。誰かに「実はあの映画が好きで・・・」とひっそり言われたら嬉しくなって話し込んでしまうだろう。そんな映画。

だむ