「ヨブ記の基礎知識が必要。」ボーはおそれている takaさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨブ記の基礎知識が必要。
アリ監督曰く「ユダヤのロードオブザリング」
神に選ばれた選民ユダヤ人は歴史では
国を奪われ常に住む場所に追われた人種。
ユダヤの聖典・ヨブ記の中ではヨブという人は
神を信じ、家族と仕事に恵まれた清い人であった。
ある日の神々の話し合いでヨブに受難を下せば神を信じなくなるでしょう、と
言われ主はヨブに受難を与え続ける。
その日からヨブの人生は過酷の一途を辿る。
ボーが常に生活の中で不安を感じ続けるのは
ユダヤ人の持つ、神を信じていてもいつ受難が来るかもしれないという
極度な不安症から来るものであるとわかる。
明るい童話のように進むシーンもあるが
どこか奇妙な雰囲気が常に漂う。
難解な話と長尺3時間は苦痛と捉える人も多いだろう。
次回作はホアキン主演続投でウエスタンだと言うアリ監督。
良くも悪くも今、最も注目される監督であると言える。
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