北極百貨店のコンシェルジュさんのレビュー・感想・評価
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より高額なものを勧めてくる店員
動物達が訪れる百貨店の話。
主人公の女店員が頑張る。良作。
良い点
・話
・声
悪い点
・食事が専らビーガン用
・アザラシの豹変がやや強引
・作品の背景設定がややアバウトになっている
デパートという異空間での動物模様
新人コンシェルジュの奮闘記を人間たちで描くこではなく店側を人間、お客を動物で描くことで、それぞれの人物像を動物に置き換え、その立ち振る舞いに工夫をこらし観てるものにあきのこない作りをしている。
またそれぞれの動物の個性なども活かされてる点は面白く感じられた。
体感時間二時間以上
繊細な動きのあるキャラクター達、ユニークな運び、色彩豊かな画作り…。
本作品「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、演出の行き届いた作品、に見える。
ぼくはこの作品を見ていて、ものすごく学びになった。
というのは、自分の中でも、言葉に出来ていなかった部分の、その示唆に溢れていた。
幾らか個人的な文章にもなるが、ぼくとしてはその示唆がこの作品から感じ取れた一番の部分だった。
その示唆というのは、〝慰み〟と〝自己慰安〟は異なる、ということだ。
本作品の主人公は、とても〝いい人〟に見える。
皆の気配りに一生懸命で、何事もよく頑張る。
おっちょこちょいな部分がとてもありつつも、〝よいコンシェルジュ〟になる為、必死である。
だが、と思う。
この主人公の〝いい人〟は何が楽しくて仕事をしているのだろう。
勿論、仕事そのものが楽しいのかもしれない。
それでは、何を喜びとして仕事にしているのだろう。
お客様の喜ぶ姿を喜びとしているのかもしれない。
では、何をもって、哀しみとし、何をもって、怒りとしていたのか。
こう考えると、この〝いい人〟というのは、出来事において喜怒哀楽において、一貫性を感じない。
ひとつの目的の為ならば、前にあった出来事のよくないとしたことでも、利用に走る。
ひとつの思いの為ならば、本来するべきでも無い約束を自らの決断で、勝手に行なってゆく。
この〝身勝手さ〟は〝いい人〟だから、と思う。
ただ、それは〝自らの慰みをよしとしたいい人〟だ。
決して〝傷つきたく無い人〟のように思う。
よって引き起こされる問題というのは、〝自分はいい人〟という前提のもと、あべこべの理屈で、ただ保身に走った道理を他者に投げかけ、よしとしている、と、とても感じる。
ここから、より少し悪く言う。
こうして、本作で描かれていた情緒不安定にも見える主人公は、もしかしたら見えない爆弾でも付けられてるのかと思うぐらいに、他者全てに自分なりの優しさで全力で応える。
その仕事しています、という過程を見せられる70分は、体感時間2時間以上のものに感じた。
ただ主人公の身勝手さをよしとした人々、動物を見せられる映像は、苦しかった。
演出において、細やかな動きがあった。
アニメーションとして見ても、ユニークな運び、があったようにも思う。
画作りにおいても、色彩溢れており、それはそれでいいとも思う。
それでも、ダメであるということを、本作品で分かった。
それは映画を長年でも観てきたという自分なりの自負をもっている自分に対しても、言葉に出来ていなかった所だった。
まるで映画そのものが〝慰み〟に見えた。
主人公や登場人物、もしくは全体から感じ取れるテーマなどの中から、作り手自身の〝傷〟、それに対しての〝自己慰安〟から、受け取るべきメッセージは皆無だった。
ラストの、憧れの人物が未来の自分だった、と言う所だけが伝わった。
それで、と思う。
作り手たち、監督も〝いい人〟なのだと思う。
だが、何をルールとしておもてなしをしているかも無いプロット作りから、〝いい人〟なだけではダメであるということを痛切に感じた。
100ゴミがあれば、100ゴミであると、その責任的立場のある人は言わなくてはならない。
それがプロではないのだろうか。
もしかしたら、それを伝えられない、言葉に出来ない、そうした業界は多いのかもしれない。
いささか、自分の思いが入ってしまった。
これを読む人には傷つく人も多々いることと思う。
ただ、ぼくにも学びがあったことを、とても思った。
やさしい色づかい シンプルな線 フォント可愛い 音楽も素敵 特にテ...
やさしい色づかい シンプルな線 フォント可愛い 音楽も素敵 特にテーマソング⭕️(澤部くん) 声優さんもしっくり
百貨店の吹き抜けの画はワクワクしちゃうな
出来ないは言わない でお客さまだけが満足するのならそういうのだいきらいだけど、従業員も皆んなしあわせそうでよかった
働いてるひとがその場所がすきってとっても大事なことだなとそんなことを思いました
★まとまりの良い作品★
な〜んでも揃う北極百貨店〜🎵
70分、サクッと見れて
ほっこり、じんわり、
最後にウルっと出来た作品でした。
お客様が全て動物、百貨店の従業員が
人間メインという世界観。
制作会社が(硬派な作品が多い)
プロダクションI・Gでいつもと
毛色の違う今回の作品でしたが…
主役のコンシェルジュさんの仕事への情熱、
ドジっ子感のあるキャラクターで可愛いかった!
動物達も絶滅危惧種〜ペットとして飼われる動物、動物園で出会える動物…様々で勉強になりました。
面白かったです
ペンギン?の人を踏んづけるちゃったり、お尻を押したら滑っていったり、神出鬼没の東堂さんとか、登場人物がコミカルで面白かったです。
よく、原作のある作品の映画化では映画の限られた上映時間に収めるために内容を削ったりして、やけにあっさりして感じることがあるものです。
僕は原作を見ていないけれど、「きっと、香水を探す場面なんか、実際はもうちょっと奮闘している描写があったんじゃないかなぁ」とか想像しています。
でも、絵本のようなかわいらしい作画で、子供でも楽しめそうな仕上がりを見ていると、そのあっさりしたところが分かりやすくて良いと感じたりもします。
百貨店の成り立ちのようなものを話している場面では少し暗い事情もありそうだったけれど、明るく楽しくお買い物を楽しめる百貨店のために、新人コンシェルジュが奮闘するお話は、面白かったです。
涙の背景
途中から隠しもせず涙を拭くアラカン親父。席は空いてるから問題ない。何が一番効いたかはわかっている。本作は見る気がなかったので普段は見てから聞くことにしてるアトロクの宇多丸さんレビューを先に聞いてしまったからだ。宇多丸さんの分析力言語化力によりすっかりポイントが頭に入ってしまっていた。改めて見るかもしれない作品のレビューは要注意と反省。しかし聞いてなかったら見なかった可能性も否定できない…。
ともあれ短いスジの積み重ねに過不足ない省略と心地よい成長譚。ヒーロー物でもジブリでも新海でもない本作、国内外での高評価を期待したい。
忙しそうな店員さんが懐かしく感じる。いまは昔の古き良きデパート。
現在のデパートはガラガラで、店員さんがポツンポツンと立っているんですが、昔は店員さんが積極的に話しかけて、売り込みをしていたような気がします。
ストーリーはわかりやすく、表現も魅力的だったんですが、主人公が何故コンシェルジュに憧れたのかという動機の説明が弱かったので、感情移入できなかった。
人間達によって絶滅させられた動物たちへの「罪滅ぼし」としてデパートが運営されている。
ということは、そこで働くコンシェルジュは、見方を変えれば奴隷のようなものなのだろうか。
最初の場面で、子供時代の主人公がデパートで迷子になって、声をかけてくれたコンシェルジュのお姉さん。その姿が、顔が隠れている上に影がかかっていたのがすごく気になった。
コンシェルジュがキラキラとした憧れの対象として現れる場面で、何故あんなに暗いのか。
伏線を回収しないまま、頑張る主人公とキラキラした百貨店の姿で、あっけなく終わってしまったのでモヤモヤ感が残りました。
視覚、聴覚面は大満足!ただどうしても…
まずは好きだったところから。
絵の落とし込み方、アニメのつけ方、SEの心地よさまで最高でした…!
こんなに“アニメーション”を楽しめたのは久々だったような気がします。
場面も多く、コロコロと展開していくので、子供が観ても飽きずに楽しめそうな作品でした。
細かいことを気にしたい大人には少し向かない面もあるかもしれません。。
私自身が百貨店という概念に対して強めのこだわりをもっているせいか、
「いくら新人でもこんなドタバタしたコンシェルジュいたらシンプルに落ち着かないし嫌なんだけど…」という感情が最後までどうしても拭えなくて困りました。
最初にもっと“主人公がどんな思いで頑張ろうとしているのか?”をもう少しでもいいのでこちらへ明確に見せてもらえていたらここまでモヤモヤはしなかったかも…と思ってしまいました…
“頑張る主人公”は当然応援したいんだけど、応援しようと思える“キャラクターの核”を見せてもらえないまま雰囲気でゴリ押しされたというか…
主人公が憧れたのは「淑やかでスマートに助けの手を差し伸べてくれるすてきなコンシェルジュさん」だったはずなわけで…
その姿を目指している人間の頑張り方、気の配り方をしているようには全く見えずでした。
このあたりの心地悪さが尾を引いて、どうしても邪魔をされてしまいましたね。
ラストのウーリーさんの泣けるセリフとか全体通して色々な長所があったのに、どうも惜しい感想になってしまった印象でした。
まぁでも、アニメーションとしての面白さはほんとうに十分に感じられたので
また観返したい日も来るだろうなぁと思います。
クスッと笑える場面が多くて、最後ではちょっと感動もしました
絶滅した動物ばかりが来店する百貨店で人間のコンシェルジュが接客をしていて、試験採用中の新人が奮闘する話だけれど、お尻を押したら滑っていくペンギン?とか、神出鬼没の東堂さんとか、個性的な登場人物が多くて、全体的にとても面白いと思いました。
人とぶつかりそうになったり、指輪のケースを持った狼の人を、彼女に約束をすっぽかされたと勘違いしてしまったり、ミンクの父娘に勧める商品を間違えて大慌てでフォローしたり、羽を広げたクジャクに口を滑らせたり、失敗の数々も面白かったし、絵も全体的にイラスト風で可愛いかった。
ひょっとしたら、生産終了した香水を探すところとか、ひとつひとつの問題を解決する部分で、詳しくは描かれないお話があったのだろうけれど、尺の限られた映画ではそういう部分を簡単に済ませてしまうのはよくあることだし、むしろそのあっさりしたところがいいと思いました。
今の時代にこの映画、というのが面白い。
50代の私は、日曜日に家族や親族とデパートで1日過ごす体験をした最後の世代かもしれません。
誕生日やクリスマスにはプレゼントを、行事やイベントの時にはよそいきの洋服を、買ってもらっていました。
屋上の遊び場やお子様ランチもすごくいい思い出です。
アニメは、パステルカラーでかわいくて、眺めているだけでほのぼの。
ストーリーも、山場はないけど、温かい気持ちになります。
ただ、実際にここまでの接客をされたら、私はしんどいですが(^-^;
主人公の、お客様を笑顔にしたいという気持ちは、まっすぐ刺さりました。
周りの人を笑顔にしたいという気持ちを持つ人が増えたらいいなと思いました。
まずは、自分からですね。
帰り道、阪急百貨店本店に立ち寄り、クリスマスのウィンドウディスプレイをしばらく眺めました。
冬間近、幸せな気分の帰り道でした。
日本の接客が素晴らしい理由、詰まってます
周回遅れで鑑賞おじさんです。
今日は友達と。
同い年で、価値観が似てるのでやはりお互いに刺さってました。
ストーリーは王道。
設定の説明の取捨選択、フォーカスする部分にはちゃんと目を向けた上で、ただ捨て去るのではなくサラッと説明して、設定の理由付けみたいな仕掛けを用意しているところ、構成が見事の一言です。別に本筋の伝えたいことからブレるなら、この程度で十分だし、説明するだけで始まりから物語の奥行きが出て、見ているドラマがいかに尊いかを、描いています。
キャストの演技、よーくよーーーーく聞いてやってください。本当に覚悟決めてやってます。凄すぎます。ほとんどシチュエーションというより演技で感動しました。もちろんストーリーありきですけど。
映像、さすがはプロダクションIGです。演出は派手にやってくれてます。背景全てを動かすような実験映画チックな狂気的アニメ表現はありませんが、ちゃんとクオリティを確保してくれてます。
本題、この映画の本質は、接客において、日本の文化の象徴であり、難点であり、過剰であり、美徳です。
素晴らしいものであると同時に、見た人なら突き刺さったであろうあの動物の横暴を逃げずに描いているので、綺麗だけじゃないことを表現してます。
個人的には大絶賛ですが、評価を0.5下げてる理由は、正に日本の美徳とされるこの映画接客の有様を好意的に受け取れない人間が一定数いることと、映画体験としては凡庸であること(この映画がテレビのスペシャルとかで流れても相応に感じてしまうこと)が少しだけ評価を落とす要因です。
有り体に言えば、捻りがない。原作もそうなんでしょうか。展開の予想から超えてこないことです。
でもそれでいいんです。だって百貨店のコンシェルジュのお話ですから。
推しキャラはマンモスです。重厚感のあるキャラクターの中から揺れる感情が、いかに繊細であるかがわかると、とても素敵ですね。
1話完結の漫画をそのままアニメ化した感じ
作画のかわいさやテンポの良さで映画全体が見やすくはなっている。
ただ、ストーリーの中身のなさがどうしても拭えない。グランドホテル形式にしたいのだろうが、一つ一つの問題が小さすぎて映画になっていない。正直、他のドラマや映画で飽きるほどみた展開(レストランでのプロポーズや病気の子供へのプレゼントなど)で意外性がない。登場人物を動物にするのなら、動物特有の問題点を深ぼってほしかった。
あと、あの変な世界観はなんなのか。百貨店の外側は最後までほとんど映されないし、従業員に人間しかいないのわけわからんし。絶滅危惧種のために作ったテーマパークってなに?こわ
動物達が愛らしい🤭
短い作品ながら楽しめました♪。
アニメ画も好きなタッチで人間も動物も好ましいキャラクターで好感もてました☺️。
主人公は失敗もあるけどコンシェルジュとしてお客様に向き合う姿勢が応援したくもなってそこも良かったかな👍。
もっと尺があっても良かったかなとも思いました。
所々ベテラン声優さんも居て少しニヤリとしました(笑)。
production I.Gは昔のPSソフトでのやるドラシリーズのイメージが強くてつい思い出してプレイしたくなったな💧。
動物のお客さんに、ついつい微笑んでしまう
新米コンシェルジュの主人公がだんだん成長していく物語。
接客業のアレコレ対応が出てくるんだけど、相手が全部動物だから面白く見られるのかな。
始終微笑んだまま鑑賞してました。
なんか違う。。
アニメの質はものすごーく高いと思うんですが、話が・・・。
これは多分原作がそうなんだと思うからこの映画としてはしょうがないんだろうけど、エピソードが全部薄い気がして。
記憶にも心にもあまり残んない感じ。
ところどころで登場する上司みたいな人が「お客様を大事にしなさい、君はまだまだ」みたいなこと言うんですが、その対象が富裕層目線の、あまり深みのないこだわりというかわがままというか、そういうものなので、それそんなに大事?と思えてしまう。
絶滅動物をそういう富裕層VIP客に当てはめてるのも、なんか必然性がないというか、噛み合ってない気がしたし。
主人公は感じのいい美人さんでちょっと抜けてるけど一生懸命で、ていう確かに素敵なキャラクターなんだけど、その彼女が上記のような割とどうでもいいようなお客の事情(それも彼女には基本的に責任のないもの)に振り回されて、それを冷や汗かきながらも懸命に解決していく様が、あるべき姿、成長する姿として描かれるんだけと、、なんか違う気がしてモヤモヤしました。
実は自分も、デパートで買い物した時、あーあの店員さんの対応素敵だったな、あの人から買って良かったな、と記憶に明確にに残ってる人が、何人かおりまして。
そういういい記憶として残っている買い物のこと思い出しみると、そんなに大したサービスをしてもらった気はしなくて。
それよりも、その店員さんとのやりとりに、ただ買っただけじゃない楽しさがあって、それは例えば誰かのプレゼント買ってそれをあげるときに、こんな店員さんから買ったのよ、て話すのがすごくいい添え物になるような、そんな類の体験なんじゃないかと思うんですが・・・。
この作品も基本的にそういう素敵な購入体験を描く話なんだと思うけど、、自分にはあまりヒットしてこなかったなー、残念ながら。
なんでかなーと考えてて、思ったんだけど、お客さんが買いたいものを選んで購入するのを、手助けする。
それを真心で、自分の本音の優しさと思いやりを持って対応すれば、それでいいのでは?
買い物以外を過剰にサービスするのは、求めるのも変だし、やらせるのもおかしい気がする。
家来とか召使じゃないんだし。
そんなことしなくても、買い物に気持ちいい手助けをしてくれれば、それが値段以上の体験になって、それこそが我々が素敵だなーと思う大事なものなのでは?
その辺の感覚がこの映画は違いました。
長々と書きましたが、要するにまあ、自分には合わなかったというだけのことなんですが笑
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