「制作費=BMW=慰謝料」愛にイナズマ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
制作費=BMW=慰謝料
『水を噴き出すシーン・オブ・ザ・イヤー』当確です、松岡茉優さん、おめでとうございます。
タイミング、噴出量、角度、表情などなど、アニメ含めても過去イチでした。
メイン二人が手を取り合って“反撃”するのを家族がサポートするのかと思ったら、本質は家族愛でした。
むしろ窪田正孝はほぼ添え物であり、そこは勿体なかったなぁ。
前半は割とイライラするのですが、長ったらしいバーでの会話からコミカルさが強くなる。
(それを保たせるお二人に、マスターが最高のアクセント)
家族が揃ってからは、軽妙な会話に母親や病気の話と、笑ったりしんみりしたり忙しい。
助監督や携帯ショップ店員は、言い方こそ悪いが間違ったことは言ってない。
現実ではよくても理解や共感ができない映画は楽しめないし、法律や規則を個人の事情で曲げられない。
荒川に言われた「有り得ない」を花子に何度も口にさせたのも意図的だろう。
主人公サイドは常に感情論であたるのだが、あの家族にはそれが必要だった。
花子の服から赤が消えたり、あからさまなチンピラの入店など、分かりやすさも丁度いい。
その上で、いったん我慢した後に『YAH YAH YAH』ばりに殴りに戻ったりとズラしも絶妙。
前後半の落差が強いし、主題に対して前半が冗長、花子の問題は何も解決せず、正夫との関係もハッキリさせない。
それでも、なんだかいい気分で帰れるし、あの家族は大丈夫だと思えたので、まぁそれでいいのかな。
(本作はもしや、完成版『消えない男』?)
知らない間にそんな賞を受賞していた松岡茉優ちゃん♪
おめでとうございますw
おはガールから知っていますが、もう彼女が出ているだけで観たくなる貴重な女優さんになりましたね。
今放送中のドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」も面白いです!