劇場公開日 2023年10月13日

「岩井俊二作品のファン」キリエのうた Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 岩井俊二作品のファン

2025年12月21日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

癒される

 時系列が行ったり来たりで、前半謎めいている。
 最後にようやく冒頭に繋がる。
 観賞後、もう一度序盤を観て、岩井俊二作品らしさがあると納得する。

 東日本大震災が関係していて、松村北斗さんが途中から主役並みに登場する。
 広瀬すずさんは、以外と少ない登場のわりに、存在感が凄い。

 路上ライブの場面の尺を長くとって、じっくり歌を聞かせる演出。
 終盤、使用許可書云々で警察の指示に従わず、強行してライブを続けている時、イッコ(広瀬すず)が血だらけになるというシチュエーションも岩井俊二作品らしさ。

 久々に石井竜也(カールスモーキー石井)さんを見た。ぐでぐでに酔っている演技が上手いと思った。ホントに酔っぱらってるように見えたが、魅力が引き出されているというわけではなかった。

 大塚愛さんは、若い頃のイメージで止まっていた為現在の姿が分からず、エンディング・クレジットで出演していることを知った。

 ふたりのキリエ(本人と妹ルカ)の過去が明かされる時、なかなか興味深かった。

 私の場面、岩井俊二作品は一度のみならず何度も観て、いつの間にか愛せる作品になっているというパターンが多い。
 コアなファン以外には受けが悪いかもしれない。
 松村北斗さんのファン、広瀬すずさんのファン、アイナ・ジ・エンドさんのファンが、岩井俊二作品のファンになるかは分からないが、私は充分に既に岩井俊二作品のファンなのだと実感した。

Don-chan
CBさんのコメント
2025年12月24日

> 飯谷愛菜という本名を終わらせる意味で
へええ。そんな覚悟の芸名ってあるんですね。教えてくれてありがとうございます‼️

CB
CBさんのコメント
2025年12月21日

良くも悪くも岩井監督(俊二)という映画ですよね。俺は、わりかしストーリー派なのですが、岩井監督的美意識は好きです。
アイナさん(ジエンド)を認識できた価値は大きかったです。

CB
トミーさんのコメント
2025年12月21日

共感ありがとうございます。
主人公の歌に賭ける想いが泣けましたね。喫茶店で唄い出すトコとか、ラスト近くの暮らしの部分とか。
広瀬すずの最期はもっと悲惨でも良かった、同時期に観たファスビンダーで強くそう感じました。

トミー
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