「「キリエ」にとっての幸せのかたちと、アイナさんの歌声」キリエのうた あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
「キリエ」にとっての幸せのかたちと、アイナさんの歌声
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ここで当方がタイトルにしている「キリエ」は、路花のことです。
アイナさんは二人一役で、キリエと路花を演じています。
詳しくは、シンガーソングライターとして「Kyrie」を名乗っている路花が妹。回想シーンに登場する夏彦の恋人が路花の姉の希(キリエ)です。
希、路花、夏彦はそれぞれ震災を経験をし、路花に致っては大人になってイッコと再会しても尚様々な苦難が襲い掛かります。一見全員が不幸せで終わるように描かれていますが、ラストシーンを見て、路花だけは幸せの階段を登っているように思いました。
行き場のない感情に抗いながら少しずつ前に進もうとする登場人物達の姿がリアルでした。
アイナ・ジ・エンドさんは友人がBiSHさんの大ファンなので存じ上げていました。
友人が言っていたことではありますが、個性というのは誰かの好きであり苦手でもある、と。
確かにそうですよね。
でも自分は、上手い下手だけでその人を判断するよりも個性を見ていたいタイプの人間です。
この作品においては、路花の苦しみ、痛み、生きづらさから生まれる歌声が、アイナさんの個性と合っていたように思います。
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