劇場公開日 2023年10月13日

「「何度でも 何度だっていく」理由がある」キリエのうた たずーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「何度でも 何度だっていく」理由がある

2023年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

公開初日に2度観て、原作を読み終えて3度目、それから3週間ほどおいて4度目の鑑賞。

喫茶店で根岸プロデューサー(北村有起哉)に挑発されてKyrieが歌うシーンは、何度観ても心が震える。挑発に真っ向応えるKyrieの表情もいい。この歌の凄みは、「Kyrie/路花が歩んできた日々」があったから生み出されたものだったと、映画が終わるときには深く納得することになる。そして、その納得した気持ちをしっかりもって、もう一度あの喫茶店のシーンを観たくなる。

そんな、一度観て知った上で、登場人物たちの心情を思いながら確かめたいシーンが、書ききれないほどある。原作を読むことで世界観が深まれば、やっぱりまた観たくなるし、Kyrieの気になるその後として、「プロデビューを果たせたんだね、良かったね」と妄想しながらファーストアルバム『DEBUT』を聴くと、デビュー前のKyrieに会える貴重な機会だとワクワクソワソワして、また映画館に行きたくなる。

公開から1カ月が経って、上映終了となる映画館が増えてきて、寂しい気持ち。何度でも観たくなる、映画館の音響で浴び続けたい歌声があるからこそ、1日1回でも3日に1回でもいいのでまだまだ継続的に上映し続けてほしい作品。

たずー