劇場公開日 2023年10月13日

「アイナが好きか嫌いか」キリエのうた ジョニーさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5アイナが好きか嫌いか

2023年10月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

かつてはCharaが苦手な私を見事にChara好きにさせてくれた『スワロウテイル』の事もあり、アイナが苦手な私を映画の力で好きにさせる事が出来るか?との希望を基に鑑賞。
結果ますますアイナが苦手になりました。

久々の音楽映画で岩井マジック再論なるかと思いましたが残念。

そもそもアイナの特に声が生理的に受け付けないので街角での路上ライブシーンはただただうるさくて苦痛。
歌う度になぜか周りが惹かれて行き、喫茶店で金切り声で歌われても笑顔で拍手する客たちにうんざり。お前の歌声が雑音ばっかで聞きたくないよと内心ツッコミ。
喋るシーンも喋れない設定のかすれ声が苦痛で、アイナ周りの全てが苦痛でしたが、岩井俊二最新作だと念じながらなんとか鑑賞しました。

岩井俊二最新作を見る度に「90年代の監督、2000年代前半までが最高潮」と言う印象を再認識しながら、最新作公開となれば観に行くと言う、因果なもんです。
篠田マジックとばかりは言えない当時の言われ方で言うと“映像作家”岩井俊二がいた時代は確かにあった。
その点で言えば『リリイ·シュシュのすべて』を自らの遺作にしたいと言っていた岩井俊二は賢明だ。

なにせ今回はハナからアイナを受け付けなかったので、たまたま友達と一緒に来ただけのキリエが夏彦を誘うくだりなど脈絡もなく淫売にしか見えなかったです。路花と比べてただでさえ見所の少ないキリエの印象は申し訳ないが、ただの流し目のしつこい淫売です。よって夏彦にも感情移入できず。

震災のシーンもペラいちの波の静止画のようなもので津波を表していたように見え、昔の岩井俊二ならジオラマでもなんでも波に呑まれるシーン撮影したんじゃないかな。とか思い。(被災者への配慮とかあんだけ揺らしといてもう要らない)

お決まりのように最後には警察騒ぎ&花束と血
なんの衝撃も無い。

期待外れを納得したヤッパリな残念3時間でした。
アイナ目的、アイナが好きなら魅せるシーンは多々あります。

ジョニー
とむさんのコメント
2023年10月17日

俺も、アイナが苦手だから共感出来るが、だからこそ観に行かない。わざわざ観に行くのが理解不能。一周回って好きなんじゃないの?

とむ