「バランス」キリエのうた またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
バランス
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岩井俊二の大長編。覚悟していたよりは見やすく眠気も訪れず。前作ラストレターには感心しなかったが今回は満足できた。決して絶世の美女ではないアイナ・ジ・エンドの声と顔と肢体の魅力が見どころ。姉キリエと妹キリエの演技もしっかり分けられていた。松村北斗とのストーリーは泣かせる。
広瀬すずがイッコとしてかつらを被っているパートはファンタジー要素として入れたくなる気もわかるが、正直無理がありすぎて目立つ弱点になっている。シスターフッド筋として入れたいのなら、イッコをもう少しまともな人物とし、男たちのパートをごっそり削って2時間にまとめたほうが好みになりそう。
最初から最後までかなりの曲が流れっぱなし、ほとんどが監督世代の曲で自分にはぴったり。既に監督のファン層もソコソコ行ってるんで問題ないと思うが、若い客には厳しいかも。
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