「一点突破」キリエのうた ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
一点突破
長いし、ストーリー的にも疑問点は多い。きっと賛否両論出てくるだろう。
特に、『アレ』がきっかけになった路花/キリエの数奇な運命については、良いのかな、っていうか許されるのかな…?と思いながら観てた。かなり複雑で無理のある流転劇。
広瀬すずも松村北斗もそしてもちろん黒木華も好演しているが、それでも路花/キリエの運命を盛り上げるためだけに創造されたようにも思えるキャラクターたち…
そんなちょっと岩井俊二らしいとも、らしくないともいえるこの映画を、真に生きたものにしているのは、アイナ・ジ・エンドのうたの力だった…
うたの力による一点突破。それだけの力があった。それを観るためだけにでも、劇場に行く価値がある。
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ぱんちょさんのコメント
2023年10月15日
奥菜恵が広瀬すずの母親役で登場したのにはウッとなってしまった。
あの、岩井俊二の鮮烈なデビュー作(といって良いのか…?)「打ち上げ花火」から30年。岩井作品の新旧ミューズの共演…