「タイトルなし」キリエのうた えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
3時間は長かったけど、震災の長い地震のシーンなど、エピソードも多かった。
歌の力が中心。
松村君は本当に難しい役を演じたと思う。顔を見せて欲しいといい、謝り泣き崩れる最後の方のシーン。男の方がダメになる、弱い存在だということをDV男に変身する男の描写も含め、よく描いている。
岩井さんの映画は、いつも男と女は幸せにはなれなくて、女の友情が描かれる映画なのか。
黒木さんも珍しく骨太で強い。
キリエの家が漁師でキリスト教というのは、リアリティがあるのかどうか。
キリエの女の子はちょっと賢くない感じがあり、松村君への性的な迫り方とか、2人の関係はいまいち見えない。
警察や福祉の描き方は、ケンローチのよう。リアリティがある。
ホームレスで、路上コンサートの旅をする女の子の設定が力強い。
すずさんは、たいてい、彼女がドラマの枠をはみ出てしまうのだけど。この映画は扮装も含めよかった。松村君のことを好きな複雑な感情の表現もいい。雪の中のオフコース、さよならのシーンもいい。全部歌った。
村上くんは、背景わからなくても存在感だけでいい。
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