ファルコン・レイクのレビュー・感想・評価
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幻想的な自然描写にノスタルジーと親しみがこみ上げる
思春期の純情さや儚さを、自然を介して巧みに具現化した作品だ。ここカナダのケベックに広がる湖周辺は、眩い朝日が昇り夕日が沈むまでのあらゆる瞬間が美しい。夜は夜で、大人からくすねたアルコールも手伝って夜闇の幻想性に拍車がかかり、夜空の星やキャンプファイヤーが精霊の乱舞のように思えてくるほど。この地を舞台に、もう時期14歳になる少年バスティアンは、歳上の少女クロエを意識しながら、また少女も少年の心を弄びながら、互いに脆く繊細な胸の内を重ね合わせていく。16mmで撮られた映像が吸い込まれそうなほど淡く危うげだ。観る側にとって一度も訪れたことのないはずのこの地なのに、なぜだかノスタルジーと親しみが込み上げてくる不思議。そして我々は、永遠と見まごう時の流れに包まれながら、この瞬間がもう二度と戻ってこないことを痛みを持って思い知る。心の機微と自然の呼吸、いずれも余すところなく捉えた監督の手腕を讃えたい。
The Mystery of Love
French-Canadian vibes shot on film in this Instagram-framed adolescent drama about a neighborhood crush. The moody ambience and summertime atmosphere with some quality non-professional performances make the film more engaging than the typical film of this genre. A reminder that the pursuit of love and rejection along with the accompanying facing one's own shortcomings have sucked from the get-go.
誘惑お姉さん
ちょっとエロい話しだった。
お姉さん、少年にあの誘惑はかなり刺激が強いでしょ!
弄ばれた少年。
ひと夏の少年の初恋物語か。
最後、彼は何を言おうとしたのか。
お姉さんの本心はどうだったのか。
気になる。
青春ドラマでも恋愛ドラマでもなかった!
思春期の少年少女の忘れられないひと夏を綴った青春ドラマ・・・
かと思いきや、
ひと夏の甘酸っぱい恋を描いた作品と思いきや、
全然違います(笑)
全然違うってこともないですが、あ、でも恋愛映画ではないですね。
このオチは読めていなかったけど、自分が思っていた方向性は合っていました。
14歳の少年と16歳の少しだけお姉さんの少女、
思春期の純情さや同じ時間を過ごした儚さを感じさせる
映像描写は見事ではありますが、
冒頭から不穏な空気感を醸し出していますし、
結末への伏線が張られまくっていたことに、最後の最後で気づきます。
ちょっとした嘘(見栄)で、歯車が狂ってくるという示唆であり、
冷たいとも思える態度が、他人の人生を狂わせるという示唆でもある、
説明等は一切なく、観客に解釈は委ねられていますが、
直接的な描写がちゃんとあるので、オチはほとんどの人が同じ見解に
至ることでしょう。
コミュニケーション=意思を通わせること(意思疎通)の大事さを痛感する
作品でもあります。
実に切ない作品ですから、恋愛ものではないとの前提で
映画ファンにはご覧になっていただきたい作品です。
青春ピュアラブ映画かと思ったら
結構暗めの映画だった。
ラストは衝撃。なのに静かに過ぎていくところが、クロエのこの先の人生を想像させられる作りになっていて、思春期ノスタルジー映画なだけでない、作品が評価されているポイントなのかなと思った。
序盤からずっと死を感じさせる作りになっていて、思春期特有の感情を繊細に、でもはっきりと表現する2人。
評価が高かったので観たけど、ずっとうす気味悪くて好みではなかった。
【ある夏休み、少年が久しぶりに会った大人びた幼馴染の少女に抱いた淡い恋心を描いた作品。16ミリフィルムで映し出す幽玄な自然美とノスタルジック風味に魅入られつつ、”生と死”の意味をも考える作品である。】
■もうすぐ14歳になる少年・バスティアンは、フランスから家族と共に訪れたファルコン湖畔の避暑地で母の友人とその娘・クロエと久しぶりに再会する。
大人びた16歳のクロエに恋心を抱いたバスティアンは、彼女を振り向かせようと、粋がってワインを飲み、皆の前でお化けの衣装で踊り、幽霊が出ると噂の湖へ何度も彼女と行く。
◆感想<Caution!やや、内容に触れています。>
・一夏の少年が経験する出来事を描いた映画は多い。
大体”未だ経験のない性への憧れや、生と死が身近にある事を知り、成長する。”というトーンが軸である気がする。
・今作も、中盤まではその要素に、ファルコン湖に出るという幽霊譚を絡ませている。
ー 実際に、ハイティーンの男子の一人が湖で泳いでいる時に”何かに足を掴まれた!”と驚くシーンが幾つかある。-
・クロエもきっと、バスティアンに対し淡い恋心を抱いていると思われるシーンが数多く映し出されるが、それよりバスティアンがクロエへの想いを募らせていくシーンの方が印象的である。
ー バスタブの中でクロエがバスティアンの髪を洗って上げた後に、バスティアンに背を向け、自分の茶色の長髪を洗う姿を見るバスティアンの瞬き一つせずに見ている表情。ー
・そして、2人は親密な関係になるが、バスティアンが付いてしまったクロエとの関係に関する嘘がクロエにバレてしまい、クロエは彼に”嘘つき!”と言って、それ以降よそよそしい態度を取るようになってしまう。
・少年少女たちが森の中で行うパーティシーンでも、背伸びしたバスティアンはクロエの気を引くためだろうか、アルコール飲料を飲み、ハッパを吸い、幽霊の恰好をして躍るのだが・・。
<ラストは可なり切ない。
泳げない筈のバスティアンはパーティ途中でファルコン湖に泳ぎに行った青年たちを追い、”ある光景を見た後に”一人湖に入り泳ぎ始めるのである。
カメラはその姿を固定ショットで映し続ける。
そして、両親たちが避暑地から去る車の中にバスティアンの姿はない。
湖畔に残された花束の数々。
桟橋で独りバスティアンが泳いでいったファルコン湖を身じろぎもせずに見ているクロエ。
その背後に森の中から歩いて来たバスティアンが立ち、”クロエ”と呼びかけ、クロエが振りむこうとした瞬間、映画は暗転するのである。
今作は、思春期の少年少女が過ごした、愛おしくも切なく哀しいひと夏を描いた青春映画なのである。>
思春期を迎えようとする少年の心の揺らぎを描いた物語には間違いないが…、と言葉に詰まってしまう一作
本作の、ざらついた16ミリフィルムの質感と、明度をぎりぎりまで絞り込んだ独特の画調は、省略表現と余白を基調とした原作のバンド・デシネ(フランス語圏で流通している漫画文化)、『年上のひと』(バスティアン・ヴィヴェス作)とは大きく異なった雰囲気を醸し出しており、紛れもなく本作が、原作の映画化作品ではなく、シャルロット・ル・ボン監督の作品であることを示しています。
カナダの風景は美しく、主人公のバスティアン(ジョゼフ・アンジェル)とクロエ(サラ・モンプチ)だけでなく彼らの家族も、さらには湖の避暑地に集う他の人々も、どこか自由人のような雰囲気を漂わせています。
バスティアンとクロエの交流は、どこか幼く、どこか危うげ。長い人生から見たらほんの束の間でしかない端境期の記憶を、永久に心に留めるべきなのか、それともそこから早く抜け出て次に進むべきなのか。本作は結末において、強い衝撃と共に問いかけてきます。彼らのうたかたのような日々にわずかな陰を投げかける「あるもの」は、その問いの先にあるものを意味しているようにも受け取れます。
結末を見届けた後に、作中、バスティアンとクロエがある行動をした直後、バスティアンが見せる非常に無邪気な笑顔を思い出すと、その屈託のなさが、どうしようもなく心をざわつかせる。そんな物語でした。
遠くから来た少年がいた夏
少年少女のひと夏の思い出を、10代の視線からノスタルジックに描く作品。
バカンスシーズン、母の親友が移り住んだカナダへフランスから一家総出で遊びに来た少年・バスティアンは、その家の娘・クロエと久々に再会し、旧交を温める。
「もうすぐ14歳」と言い張る13歳のバスティアンにとって16歳のクロエは眩しく、クロエの地元の友人の18、19歳の少年達は絡みづらい。精神も肉体も伸び盛りの年代にとって、「数年差」が数字以上に大きいことは誰しも経験があるだろう。言葉の違いもあり、地元の集まりで居心地が悪そうにしているバスティアンの姿が生々しかった。
子供の出口にいるバスティアンに対し、大人の入り口にいるクロエの悩みもまた年頃そのままの生々しさがあり、普段傍にいない気安さからそれをバスティアンにだけ打ち明けるところも共感できた。
ティーンの繊細な心の機微を、厳しすぎず優しすぎず、ゆっくりと精緻に描く世界観が良かった。
バスティアンのいた夏が終わった後、湖畔の町に残るクロエは一人であの夏をどう受け入れただろうか。楔のように心に残り続けるのか、十代半ば特有の離人感や孤独感のように成長と共に薄れて行くのか、どちらにせよ切ない気持ちになるラストシーンだった。
「スマホは14才になったら」
先生からの課題映画w
はじめて訪れた劇場で、慣れない雰囲気も手伝ってやや緊張しながら鑑賞。
さてさて。。
何だろう。
ずっと「死」の不穏さが漂っている気がした。
もうすぐ14才のバスティアン。
クロエ16才。
まだ少年の域は出ないものの、思春期の入り口に立っているバスティアン。
16才のクロエはもう少女とはいえない。
すでに色々な経験をしているし、身体つきももう「女性」
大人になった今の私なら13才と16才なんてさほど変わらない、と片付けてしまいがちだが、忘れているだけ。
自分が13才の時の16才はすごく「大人」に見えていたし、16才の時の13才なんて、ただの「子供」だと思っていた。
あの年代の3才差はとても大きな違いだ。
そして、この年代の少年少女の時期といったら「若さ」「未来」「希望」といった明るいワードを連想するが、思い返すと、自分があの年代だった時って、とても刹那的だったように思う。
性の目覚めと同等位に死に興味を持ったり、、、
「若さ」とは真逆の「死」って実は常に側に付きまとう存在だった気がする。
クロエも死に強くこだわっているように見えた。
湖に幽霊がいると言ってみたり死体の真似事をしたり。。
簡単に「死にたい」と言えてしまう未熟さが見ていて辛かった。
バスティアンから見たクロエは自分よりも遥かに大人に映っていたが、しかし、クロエは自分より「大人」の友達とは同じステージには立てていない。
そんなもどかしさみたいな感情を、自分よりウブなバスティアンをからかう事で優越感を得ていたのかなと思った。
バスティアンは(恋ではなかった気がするけど)クロエを意識し始める。
でもクロエにとっての彼は「大人の男性」との位置付けでは勿論なく、かと言って、恋愛対象としての「異性」とも、見ていなかったと思う。
むしろ自分の気持ちを安心させたり、孤独を埋める為の都合の良い存在なのかと思えた。
「一生独りぼっち」
「どこにもなじめない」
このセリフには心が締め付けられた。
あの年代の揺れ動く心情、嫉妬と欲望、居心地の悪さが丁寧に描かれていた。一瞬だけど、永遠に感じるよね。。
バスティアンのあの発言。
あの言葉をクロエに言えるバスティアンにも驚いた。
そしてあの流れからなら身体をまじ合わせる行為に及ぶ事の方が簡単だし、自然だと思った。
しかし、実際はかなりショッキングで想像すら出来ない流れとなった。
クロエの「バスティアンに、自分を傷つける大人の男性と同じになって欲しくない」と思う心の表現の仕方だったのか。。
「進撃〜」を思わせるアニメを見るシーン。実際のアニメでも、エレンは自らの手を噛み、血を流す事で巨人になるのだが、、、その真似事をするクロエ。
自分を傷つける行為の真似事をするクロエ。抱えている心の闇を感じた。
嘘をついたバスティアン。
嘘がバレてクロエを追いかけて夜の湖へ。。
泳げない彼のその選択。
又クロエと話したい一心だったのか。。
バスティアンは、クロエの中で一生忘れられない存在としての位置を確立してしまった?と考えた。
ケベックの森に囲まれた閉塞感漂う湖。木々の間にも何かが潜んでいるような雰囲気。目に見えないものを感じる不気味さ。
終始感じた「死」の不穏さはこの舞台からも感じ取れた。
そんな舞台がより一層に物語を押し上げていた。
誰でも通るあの年代の大切な青春の1ページ。あの時期に得られる痛みや死の感覚、嫉妬や異性への興味など、初めて対峙する感情。
生身の!自分の身体でもって体験する事。大切な経験。
それらを持って大人になっていく。。
本作は残酷な青春の1ページになってしまった。。
単なるボーイミーツガールものとして括れない、一筋縄ではいかない青春映画でした。
マージン
かなり攻めた作劇の作品である 今となってはどの作品でも"自慰行為"シーンを差込む事で、人間の本能とその抗いの落とし処を演出する効果があるが、今作は子供っぽい勝負に用いているところが興味深い
ヒロインの女の子の美貌と、しかしあどけなさ残る幼稚性、それが故の成長を拒むことを表現している超常現象への興味や同時にいつまでも拒めない心と体の成長 そんな綯い交ぜを一手にぶつけた主人公へのからかいや他愛のない勝負は、それでも性的好奇心が芽生え始めた男の子にとっては決して嫌な気持にはなれない、寧ろもっと与えて欲しい欲求に苛まれる程だろう
そんな性的ジュブナイル作品と同時並行するホラー感の要素を綺麗に織込んだ秀逸な内容なのである
他のネタバレサイトに書かれている考察とは違い、自分は真っ先に思ったのは、そもそも主人公の男の子はとっくに2年前に亡くなっていて、自分がそれを気付かないのだというシナリオだということ あの湖畔に漂い続け、話が出来るのはヒロインの女の子しかいない それ以外は全て主人公の想像であろうと思ったのだが、おかしいだろうか? そして向う岸迄彼女を追い泳ぐが、辿り着けない事実と、家族の湖畔での黙祷に、初めて自分が死んでいることに気付き、それを教えて貰う為のラストのヒロインへの問い掛け 彼女にふり返り始めのカットオフは、これから教わる残酷さを予感できる演出であった
勿論、解釈の見立ては間違っている事、重々承知しているが、でもこの奇妙なバランスで成り立っている筋立ては、観客それぞれの余白(マージン)を用意してくれているようで、その制作陣の懐の深さに感銘を受けるものである
背中のライン、胸ポチ、ギリギリ迄たくし上げるTシャツ、そして女性の自慰 タブーとされる刺激を表現することへの戸惑いや、観客の受け止め方はそれぞれであろう しかしこういう作品が、果敢に挑戦するイマジネーションの活力に成り得る可能性を充分指し示す事も又破棄できないのだ 狙うからこそのその問い掛けは鋭く観客に突き刺さり、そして泡立つ・・・
極々ありそうな日常。
常に曖昧で何かが足りない、
そんな青春時代が皆んなあって抱えていた思い。
言葉を知らないし経験がないからこそ比べる事もできない。
主人公に見えている世界が全てで正解なんてなく大事な経験なんだよね。
ラストはいろんな解釈があって悲しくも切なくも胸のときめきにも捉えられる。
どんな未来が続いて行くのだろう。
そう思える作品だった。
たっぷりとノスタルジーを味わった。
これほどまでにノスタルジーを味わえる映画はなかなかない。少年から大人に変わっていく頃の色んなことを想いだしたなぁ〜。
映像もとても美しい。
だたこの映画、美しくてノスタルジーだけでは終わらないラストが待ちうける。。。
オススメです!
観たい度○鑑賞後の満足度○ “僕の一番の恐怖は親の前でオ○ニーすること”“私はずっと一人でいることが一番怖い”“大丈夫、幽霊がいるよ”
①冒頭から死の香りがたちこめる思春期の物語。
物語のあちこちでカメラは森の入り口等での無人の場面を捉えたままでいる。やがて画面の中では、森の中から、或いは夜の暗闇の中から人や車が形を取って現れる。
まるで冥界から現れたように。
②14歳とは微妙な年齢である。大人でもなく、子供でもない。それは裏返せば大人でもあり、子供でもあるということだ。
バスティアンは思春期の一途さでクロエの側にずっといたい。
そして、ずっとクロエの側にいられる世界へと踏み出していく…
日本語字幕はよかった。
大変残念なことに最初のシーンを見ただけで、全体のストーリーは、ほぼ判ってしまった。こんな時、開高健だったらどうするのだろうか。
パリで暮らす4人家族が、母親の友人を頼って、ケベック州の湖畔に近い避暑地のコテージで、バカンスを過ごす。雰囲気としては、ニューヨークの北側の東海岸の感じに近い。そのコテージで、年の離れた弟ティティを持つ14歳を迎えるバスティアンは、母の友人の娘で16歳のクロエと再会する。
ケベックはフランス語圏だから、クロエのようなフランス系の人たちはフランス語が基層、ケベック以外のカナダ人とのコミュニケーションのために英語を身に着けている。一方、クロエの友人オリヴァーのような英国系のカナダ人は英語が基層で、フランス語は学んだだけのもの。それに対し、バスティアンのようなフランス人の英語は、付け足し程度。この異なった背景を持つ若者たちが、スマホ以外は親からの干渉がほぼない状態で出会い、交流する。年齢はやや異なっているが。
一番よかったのは、英語のセリフの日本語字幕に(かっこ)がついていたこと。フランス語のセリフの字幕には(かっこ)はなかった。登場人物が言葉を使い分けることで、それぞれの背景・性格がよくわかる。
最初のシーンから予想されたエンディングを迎えたあと、ラストでは、少し救いを求めたのだろうか。しかし、湖の霧がそうであるように、心まですっかり晴れるわけではない。家族や友人のことを考えると、評価は分かれるだろう。
ひとりじゃない、幽霊がいる
一生ひとり…あんたがいないと退屈。クロエと寝た?先に帰る。何かが足に触った!泳ぐ?自転車で追いかける。差異を伴う反復で描かれる変化と主人公バスティアンの葛藤や成長、心境の変化。そして、作中ある出来事が起こった後の「エヘヘ」みたいな顔。
撮影に編集、印象的なカットも多い画がいいし、ノスタルジックながら生き生きとした作品を包む空気・雰囲気もよく、フレッシュなキャスト陣も魅力的でまぶしい。丁寧かつ繊細でキャラクター描写がいい、揺れ動きが手に取るようにきちんと伝わってくる。
14歳と16歳、年上の女の子への一夏の甘酸っぱく淡い恋心を描いたティーンムービーに、忘れていたあの頃を思い出し胸掴まれてはキュンどころかグッとくる…あの子のところまで走って行け!
勝手に関連作品『アメリカン・スリープオーバー』『アフターサン』
子供から大人になる青春の一ページ
スタンダード画角で懐かしい感じの色合い、湖畔の避暑地、ひと夏の思い出、13才の少年と16才の彼女、もっと大人で分からない言葉を話す友だち、高揚と覚醒、近づいたり離れたりする関係性、性の目覚め、共有される秘密、理解しきれない行動と想い…
子供から大人になる青春の一ページとして完璧じゃん!と思っていたら…
そりゃそういうこともあるだろうけど、この物語がそうである必要あったのかな…?まぁ散々振ってきた話ではある訳だけど…ちょっと残念。
しかし16mm撮影の効果とか、キャスティング(もうすぐ14才と16才にちゃんと見えるし大人になりかけの雰囲気がちゃんとある)も素晴らしい。フランス語と英語が入り混じるケベックというセッティングも良い。だけになぁ…
原作も同様なのか見てみたい…
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