劇場公開日 2024年7月12日

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「これはかなり "変な映画" 。「どう "変" か?」は各自で考える...」メイ・ディセンバー ゆれる真実 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これはかなり "変な映画" 。「どう "変" か?」は各自で考える...

2025年5月30日
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鑑賞方法:VOD

これはかなり "変な映画" 。「どう "変" か?」は各自で考えるのが良いのだろうが、2回目観ると結構印象が変わるのではないだろうか?
「アプローチが変」なのである。
女優エリザベスの演技アプローチも、迎え入れるグレイシーも、ジョンが一皮剥ける表現も、トッド・ヘインズ監督のアプローチも、さんざん扱われてきた事件が題材だから。

主要人物の三人共素晴らしい演技。子供たちも。それと何故か映画全体が なんかぼやけてる様な画面だと思った。
5月と12月はアメリカで「年の離れた」と言う意味があって1996年に実際にあったメイ・ディセンバー事件に着想を得ている。
この事件から影響を受けたドラマや映画がいくつかあるらしい。
思い出すのは『あるスキャンダルの覚え書き』とか、日本のドラマでは松嶋菜々子の「魔女の条件」や有村架純の「中学聖日記」を思い出すが、この映画はアプローチが全く違っている。
メロドラマ風の音楽がわざとらしく変なタイミングで流れるが、音楽担当はベテランのマーセロ・ザーボス。 "真剣なコメディ" に見れてしまうのも、この映画の特徴なのか。

ナイン・わんわん
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