「二人に愛はあるんか?」メイ・ディセンバー ゆれる真実 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
二人に愛はあるんか?
映画主演のため事件当事者宅の何度も訪問し、真意を探り、探られ、真実は物真似からシンクロしだし憑依しだす。
そんな二人の大女優の演技競演が面白くもあり、不快感が大きくなる。
事実背景は、ペットショップで動物好きがパートバイトで共に働き、店長代理でハンターのグレイシー36歳、お相手は無垢な昆虫飼育好きのジョー13歳。
この歳でバイトしなくてはならない体格の良い少年は既に経験者、密室となるショップは野生が充満している。
ああ、狩る者と狩られる者は決まっている。
結果は、ジョーから貰ったグレイシーの秘密の手紙のセリフの稽古…
しかし、真実はそれだけか?
ラストはヘビを持つ女優がソファーで横たわり、
ペット好きの少し無垢な少年を相手にヘビの扱いを何度も調教をしているうちに、その気になってゆく。
これがあの手紙の一部なのか…
それにしても歳の差が幾ら大きくても、13歳の少年を誘惑しようがすまいが節度がない。
メイ・ディセンバーで結婚して津々がなく過ごしているのだから良いではないか。
二人に愛が通っているならば。
事実、当時のショットを見れば愛はありそうだ。
ご安心ください。
それにしても、実に不快な映画だったなぁ
誰に対して、何に対してこんなに不快なのか?
まあ、
演技、カメラ、音楽など映画人のための映画は、
こんなことが多い🎬
(*☻-☻*)
メイ・ディセンバー ゆれる真実
「キャロル」「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督がメガホンをとり、
アメリカで実際にあったスキャンダルを題材に、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアという実力派俳優が豪華共演を果たしたサスペンスドラマ。
20年前、当時36歳の女性グレイシーは、
23歳年下の13歳の少年ジョーと運命的な恋に落ちるが、2人の関係は大きなスキャンダルとなり、連日タブロイド紙を賑わせる。
グレイシーは未成年と関係をもったことで罪に問われて服役し、獄中でジョーとの間にできた子どもを出産。
出所後に晴れて2人は結婚する。それから20年以上の月日が流れ、いまだ嫌がらせを受けることがあっても、なにごともなかったかのように幸せに過ごすグレイシーとジョー。
そんな2人を題材にした映画が製作されることになり、グレイシー役を演じるハリウッド女優のエリザベスが、役作りのリサーチのために彼らの近くにやってくる。
エリザベスの執拗な観察と質問により、夫婦は自らの過去とあらためて向き合うことになり、同時に役になり切ろうとするエリザベスも夫婦の深い沼へと落ちていく。
ナタリー・ポートマンがエリザベス、
ジュリアン・ムーアがグレイシーをそれぞれ演じ、
ジョー役は「バッドボーイズ フォー・ライフ」やテレビシリーズ「リバーデイル」で活躍するチャールズ・メルトンが務めた。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第81回ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞に、第96回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされた。
メイ・ディセンバー ゆれる真実
劇場公開日:2024年7月12日 117分
🤠