劇場公開日 2024年11月22日

チネチッタで会いましょうのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.0失態から得るもの

Kさん
2024年11月23日
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鑑賞方法:映画館

時代の激しい変化に戸惑いこじらせながら とあることがきっかけで視点を変え、作品を作り上げていく監督の様子を見守りました。 歳など関係なく、気づいた時に始まる瞬間は明るい未来に満ち溢れていました。 ラストも感動的で素晴らしいヒューマンドラマでした。 監督のお手振りにこちらも手を振りたくなってしまうほど。 おかげで笑顔で映画館を後にすることができました。 コミカルなシーンもたくさんあり、 ネトフリ側から“クソやばい”という ワードを聞いた時の監督の表情は 今も忘れません笑

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K

3.5190カ国が歓喜する映画を…

2024年11月23日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

40年前から制作してきた映画は、自己満のみで、ある探求してきたモチーフが最期にあった。 そのあるものについては、自分は気づいていないが長年連れそうパートナーもそれには恐れていた。 それを資金不足で撮影中止となっていた映画を理解力と資金力のある韓国人の支援で撮影が再開でき、 その長く秘めていたモチーフの模範演技を監督がした時に、とんでもなく違和感を持ってラストシーンを変更する決意をする。 翌日、撮影関係者20名程度で、円卓会議でラストシーンついて皆んなの意見を聞くと、 全員が一斉に思い思いのラストを喋り出し、監督は傍観するだけだった。 そして、そのラストシーンは、あのモチーフと全く違うものとなり、 この映画の忌まわしく喧騒な始まりと反比例するものとなっていた。 そうそれは、権威的共産主義のソビエトのポーランド、チェコなどへの威圧行為や最近の映画作りの無意味で過激な暴力シーンなどに違和感を覚え他人の撮影を阻止してしまうなど挙動不審な行為を起こしてしまうそんな監督が、 嫌な政治への不満と服従、他人の意見を聞かない口論好き、人を愛せない自分など、 映画馬鹿な自分に気づいたとき、 映画のラストが変わった。 イタリア共産党も変わった。 奥さんも戻ってきたことだろう。 A Brighter Tomorrow 難しい映画でした。 それが良いとこかも知れませんね。 ブラボー ╰(*´︶`*)╯♡ チネチッタで会いましょう 「ローマ法王の休日」「息子の部屋」などで知られるイタリアのナンニ・モレッティ監督が、 時代の変化についていけない映画監督が痛い目にあって初めて大切なことに気づく姿をユーモラスにつづったヒューマンドラマ。 イタリアの映画監督ジャンニは、これまで40年間、プロデューサーの妻に支えられながら映画を制作してきた。 チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控え、頭の中はアイデアでいっぱいのジャンニだったが、順調だと思っていたのは本人だけだった。 女優は演出に口を出すばかりか政治映画をラブストーリーだと言い出し、 娘に紹介されたボーイフレンドは自分ほどの年齢だという。 誰にも理解されず、ひとり帰宅して目を覚ますと、今度は妻から別れを切り出されてしまう。 さらにプロデューサーが詐欺師であることが発覚し、資金不足で撮影が止まってしまう。 主人公の映画監督ジャンニをモレッティ監督が自ら演じ、モレッティ作品の常連俳優マルゲリータ・ブイ、フランスの名優であり映画監督でもあるマチュー・アマルリックが共演。 2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。 チネチッタで会いましょう 劇場公開日:2024年11月22日 96分

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カール@山口三

3.0あまり意味わからなかった…

2024年11月22日
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鑑賞方法:映画館

ナンニ・モレッティ監督作は、これで3作目。 主演もしてる『親愛なる日記』を観てからナンニ・モレッティ監督が好きで、今作を楽しみにしてました。 映画監督が主役で、映画の中で映画を撮ってるシーンが結構あり、 映画の中で映画を撮ってるシーンなのか、映画の本筋のシーンなのか、こんがらがって、置いてけぼり… いまいち付いていけなかった… あと、知らない映画ばかりだったけど、いろんな映画タイトルを出し、あの映画の、あのシーンみたいに!と、いろんな映画のネタバレがあり困ったものです(笑) 監督の奥さん役が知ってる顔だと思って調べたら、同じくナンニ・モレッティ監督の『3つの鍵』にも出てたマルゲリータ・ブイさん、綺麗(笑) 何の話か分かりにくいけど、イタリア共産党がらみの話でもあります。 もう1回リベンジ観賞したい。

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RAIN DOG

4.0もし・・・

2024年11月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

躁鬱で仕事のことしか頭になく妻をプロデューサーとしてしか見ていず、一人よがりの映画論を延々と続けて仲間や若手をうんざりさせる映画バカのおじさん監督、嫌だなあ。でもモレッティがやりたかったことが後半になって少しはわかったような気がした。 ニコニコ顔のたくさんの出演者、アルバ・ロルバケルもゲスト参加の楽しい行進に思わず笑ってしまった。「もし」はないかも知れない。でもそんな「もし」を可能にすることができる潜在能力が私達にはあったのかもしれない。そう考えるだけで少しは元気になるかもしれない、絶望しないで済むかもしれない、おんなじようにみんなも思っているのかも知れない、そんな力をもらった気分! 1950年代が舞台の映画「トランボ」(2015)、「イル・ポスティーノ」(1994)と見て、この映画も映画の中の映画は1950年代設定。アメリカでもイタリアでも共産党が活躍していて共産党員がメディア、映画、文学関連にもたくさんいた時代。ソ連のハンガリー動乱(1956)、その後はソ連のチェコスロバキア軍事侵攻(1968)。ロシアに名前が変わって2022年2月以降今も続くウクライナ侵攻。そんな時代、「もし」を思い返して夢見るひとときが私達には必要なのかもしれない。勿論ソ連・ロシア万歳ではない。真逆!ソ連・ロシアと当時の例えばイタリア共産党を同一視しない。 この作品はモレッティの8 1/2だと思った。フェリーニの8 1/2がどちらかといえば個人的だとしたら、モレッティの作品は社会的。ロシアとウクライナの戦争が長年続く難しい時代、ありえないかもしれないけれど、あり得た未来に夢があるかも知れない、共感して連帯できる信頼関係を作りあげられるかもしれない。未来への夢と明るい太陽を見せて貰えた気がする☀️

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talisman

4.5タイトルなし

2024年11月22日
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鑑賞方法:映画館

モレッティの私小説的映画。巨匠のスケールの大きい映画は見応えあり。韓国人の登場は多少差別的視線でもあったが面白かった。ネトフリへの風刺も効いていた。

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えみり

2.5ナンニ・モレッティの自虐と悲哀

2024年9月27日
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鑑賞方法:試写会

知的

寝られる

1950年代のイタリア共産党を題材にした新作を撮影しようとしていた映画監督ジョバンニ。ところが若手スタッフからは共産主義者=ロシアかと問われたり、時代錯誤なセットが置かれていたりとズレが生じ… ナンニ・モレッティ作品をしっかり観たのはこれが初。資料には彼の過去作のパロディなども盛り込まれ、ラストシーンでは過去の出演者が大挙カメオ出演しているらしいが、それら全て分からずじまい。要はモレッティに触れてない人にはとっつきにくい内容となっている。 かといって一見さん完全お断りかといえばそうでもなく、若い監督の演出に口出し、何かと「映画製作ってのはな…」と講釈垂れたりとシネフィル面するジョバンニが滑稽で悲哀。この人物描写はモレッティ本人の自虐ネタだろう(というかモレッティの本名が「ジョバンニ」)。Netflixの戦略と、資金提供してくれる韓国資本側の映画製作に関するスタンスがいかにもで可笑しかった。 モレッティ作品を観ていたらもうちょっと評価が上がっていたと思う。

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regency