「面白くはない」チネチッタで会いましょう だむさんの映画レビュー(感想・評価)
面白くはない
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無性にミニシアター系の映画が観たくなり、ポスターの雰囲気等々からこれだ!と事前知識ゼロで観ました。
ベテラン映画監督が今の時代に映画を作る事を通して現代の生き方とか考え方を描いている。例えば監督の意図を無視して好き勝手な演技をする女優や離婚しようとしているプロデューサー兼妻は、現代なりの多様性とか女性の生き方だろう。
ネットフリックスがついてないと資金がショートするなんてのは実際にある事なんだろうし、その土俵でウケるには「短時間でクソヤバい事態になる映画」を作る必要があるというのは制作側もそうだし、観客もそれを安易に求めているという皮肉だろうか。
ただ、ベテラン監督なら昔から同じような苦労はしてきたはずだろうに、一々右往左往していてなんだか癇癪持ちの子供みたいだった。周囲の迷惑を無視して自分のこだわりを押し付け続ける監督に対して、観客も周囲の人間も下に見て見放すような作りになっている気がする。
その後にみんな笑ってパレードをするエンディングは、「ようやくクソヤバいジジイ監督とおさらばできるよ!!!」と喜んでいるように見えた。
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