劇場公開日 2023年12月15日

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枯れ葉のレビュー・感想・評価

全184件中、181~184件目を表示

4.0仏頂面なのに、優しい

2023年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

皆仏頂面なのに、いつだって優しい、あたたかい灯りを与えてくれる、カウリスマキ。
それは色かもしれないし、犬かもしれないし、不器用なひとびとなのかもしれないし。
俳優も、演出も、多くを語らないが語る必要もない。
そのほのかなあたたかさを感じられれば幸せだ。

次また会うための重要なアイテムは、紙に書いた電話番号。
最新の作品であることの証明は、たまに使う携帯電話と、ロシア、プーチンへの激しい批判。
わずかにアップデートしながらも、むかしと同じように、いい気持ちにさせてくれる1本でした。
この余韻をゆっくりと味わいたく、せっかくのトークショーは見ずに帰りました笑

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chibirock

4.0染みる映画

2023年11月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

いつも通り淡々とした展開だから序盤はよそよそしいんだけど、段々と登場人物達の感情が染み入ってきて、最後にはいい余韻を残してくれました
日本をリスペクトしてくれてるのが伝わってきて嬉しかったな

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NOSTOS3

4.0名前は今度

2023年11月12日
iPhoneアプリから投稿

まだお互いに名前も知らない
名前は今度あった時に、電話番号だけ渡して。
携帯電話を持っているのに懐かしい感じのやり取り。

そんなに簡単に断酒出来るとは思えないけど、
きっとこの二人なら良い未来を描けるはずと、暖かな気持ちで家路につく。

アキ・カウリスマキ監督はもう引退だなんて言わずに、作りたい時に作りたいものを作って欲しい。

フィンランド映画祭にて

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m m

3.5愛すべき掌編

2023年11月1日
iPhoneアプリから投稿

フィンランドの寒々しい光のもと、飲んだくれの作業員と無表情な薄幸の女とが不器用に交わす言葉と地味すぎるロマンス。カウリスマキはここしばらく迷走している感があったけど、これは『マッチ工場の少女』や『ラ・ヴィ・ド・ボエーム』のような90年代の名篇を愛する観客を、大いに満足させるはず。

女の小さな家で食卓を囲む二人、映画館の前で古びたポスターを背景に視線をかわす二人…うらぶれた照明と絵画的な色調設計は、本当にこの人の独壇場。

映画史に足跡をのこす大傑作なんかでは全然ないけど、映画史を豊かにしているのは、これからもたぶん行くことのない街の出会うはずのない人々の暮らしを切り取る、こういう愛すべき掌編。多くの人は「なんだかいい映画だったね」と余韻をかみしめながら帰途につく。そういう映画です。

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milou