関心領域のレビュー・感想・評価
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考えさせる作品 アーカイブ的には重要な作品だが 『ジョジョ・ラビット』等の究極の反対側の作品。
人類の負の遺産 悪魔的行為 ホロコースト映画はたくさんある
ナチス・ヒトラーの最大の功績は 絶対悪 人間の醜悪さ 基準を示したこと
だから ヒトラーは 悪の偉人 まあ スターリンも大して変わらんけど・・
多分戦後長らく アナログの昭和は アンネの日記 夜と霧 本📕によって 知られてた あと 義務教育の社会の先生ね。
だが 『ソフィーの選択』ホップ
『シンドラーのリスト』ステップ
の2段階を経て 幅広く ホロコーストが映画の題材になった 気がする シロウトですみません。
あっ シンドラーのリストの アーモン・ゲート【レイフ・ファインズ】はクラクフの強制収容所所長
本作 ルドルフ・ヘスは アウシュビッツの責任者
日本的には ほぼ同じ名前のナチスの大幹部 副総裁は別の人です 要注意⚠️
本作は リアル 追求作品❗️
故に 娯楽性があって フィクション的な
『ジョジョ・ラビット』『ライフ・イズ・ビューティフル』
とは 全く違う リアル 作品なので 要注意
本作捉え方は人それぞれ自由だけど
俺的には
①✖️ ナチスも人の子 普通の人
②⭕️ 誰しもが 自分たちの残虐な行為に目をつぶる 邪悪な人間になりうる ということ
だと あくまで 個人的に思った
『シンドラーのリスト』『戦場のピアニスト』みたいな 物語エピソード性は無いかもね
チト 抽象的な表現 演出が多くて 極めて 名画座的 作られたことに意義のある作品
だが ①りんご🍎少女 わからない ② 画像が黒だけ 赤だけ抽象的 ③ 資料館❓❓
とにかく
難しいことはわからない 映画シロウトのワシ的には もうチコっと 尺短くできるよね 作品
あっ❗️最低限 ホロコーストの概要の予備知識が必要ですが 映画館に来るお客様 はみんな 俺以外 選ばれた精鋭たちだから問題なし。
考える 作品なので 有料🈶パンフの3つのコラムは 非常に咀嚼しやすく 理解深めるのに重要カモ。
正直 あんまり面白くは無い教養作品ですが お金 鑑賞料金が無駄だったとは思わない。記憶に残る作品。意義ある作品。
ただ、モチッと『尺短く何ねぇかな❗️』と俺の膀胱が叫んでたのは事実。
まあ自分を正当化するつもりは無いが 流石に 絶滅収容所の横には住みたく無いなぁ。
でもわからないね、自分が当時のドイツ🇩🇪人だったらね。住むかもね。
どうでもいいけど 川の流れが早すぎダヨ❗️
嫁という字は女に家と書く
『ルドルフ・ヘス』の名前で知られるナチスの幹部は二人いる。
一人は『ルドルフ・ヴァルター・リヒャルト・ヘス』で「ナチ党」副総統。
そしてもう一人が『ルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘス』。
「SS」の将校でアウシュヴィッツ強制収容所の所長が本作の主人公。
もっとも本編では重要な役を担うのは
『ヘス(クリスティアン・フリーデル)』の妻『ヘートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)』と
夫婦が住む瀟洒な邸宅そのもの。
『ルドルフ』が収容所を虐殺機関として拡張・機能させるのと並行して、
『ヘートヴィヒ』は隣接する自宅を居住空間としてより心地好いものに充実させる。
プールもある、広い整備された庭。
広く居心地の良さそうな室内。
かしづく多くの使用人。
そして五人の子供たち。
夫が昇進により、この地を離れることになっても、
自分だけは子供と(使用人とも)一緒に残る。
その旨を後任者に伝えるようにと言い放つほど。
が、その心地好さは、傍から見れば首を傾げるもの。
四方は上に鉄条網を備えた高い壁で囲まれ、
壁の上から見える煙突は昼夜を問わず黒煙を上げる。
警備の犬の吠え声、収容所の所員の怒声、
収容者に対する発砲音は絶え間ない。
わけてももっとも違和感を覚えるのは、
焼却炉からと思われる重低音の響き。
一日に何度か着く汽車の蒸気と警笛が、
新たな犠牲者の到来を告げる。
勿論、それらが何を意味するかは、
鑑賞者の我々のみならず、そこに住まう人全てが知っている。
にもかかわらず、彼等・彼女等は
聞かれれば「収容所の中でそんな残虐な行為が行われていたなんて知らなかった」と、
ぬけぬけと話すに違いない。
収容所に移送されて来たユダヤ人から巻き上げた物品を
素知らぬ顔で身に着けていながら。
もっとも、正常な神経の持ち主も中には居る。
娘を訪ねて来た『ヘートヴィヒ』の母親は、
最初こそ住まいの素晴らしさに感嘆をしていたのに、
数日も経たぬうちにオゾケをふるい姿を消す。
最初はそれらを認知しながらも
意識の外に押し出していたのかもしれない。
しかしやがて、そうした景色や音が周囲にあることが
当たり前になり、違和感が無くなり、
関心を向けなくなるおぞましさ。
いや、これはドイツだけの話しではない。
以前に(旧)大連に住んでいた人と会話した時のこと。
「自分たちが造り上げた文化都市を、終戦とともに
中国人に奪われてしまった」と、戦後六十年を経ても
悔しそうだったことを思い出す。
もう二十年も前のコトなのに、
その時の戦慄は今でも強烈な記憶。
自分たちにとっては道理でも、
傍目には欺瞞が、実は自分たちの身近にもごろごろしている。
素敵なお庭
映画と言うよりコンセプチュアルアートの作品
メッセージは最強 ドラマはゼロ以下
ポスターもかなりこの作品を上手く表してると思います。
ドラマ性ゼロで内容としては全く面白く無いんですが家に居ても延々と銃声が聞こえて叫び声など聞こえている中で平気で暮らしてるとか(実際に行われていた叫び声を消す為にバイクのエンジン音で誤魔化したりしてるのとか 銃を撃ってる場所と家の距離を計算してとどれくらいの音量で聞こえるのかを徹底して研究して映画に反映させたのは凄い)隣で虐殺されてる音が聞こえてるのに無関心とか奥さんマジで超ヤバイ奴だろ!(逆にお母さんとかメイドの反応が普通で心霊現象どころの騒ぎじゃ無いくらい絶対にあんなところで普通に住める訳ねえし)って思うんだけど私たちもニュースなどでウクライナの事とかガザ地区の問題とかニュースで放送されていても平気で飯食ったり 娯楽を楽しんだりしてるので無関心の怖さってのを突きつけてくるの下手なホラー映画より怖いし相当凄いと思いますが いかんせん何も起きないので当然なんだけど単調なんですよねー
そういやメイドはユダヤ人って!
あと所長も単なる管理職でやってるだけでめちゃくちゃ悪人とかじゃなくて(むしろ麻痺してる部分もありますが)奥さんのほうが気も強いし 最後に嫌過ぎて吐きそうになるって設定が面白かったですね!
まあ手前で歩いてる人とか無視して収容所のほうが気になってそっちばかり見るように作られていたり 音に集中するから会話が全く頭に入って来なかったり色々と斬新な手法で定点カメラのスイッチでの撮影だったり相当変わった手口の作品ですねー
映画祭などの賞レースに強いの分かるしメッセージ性が高い作品なのは充分に理解できますが内容としては壊滅的に普通というか家の中を隠し撮りしてるドキュメントのような感じでストーリー皆無なのでそこがちょっとなあって感覚になりましたね!
あと主演女優のザンドラヒュラーは落下の解剖学も凄かったですが関心領域の演技も派手な場面は無いけど演技の上手さを堪能できましたよ!
結局ですがメッセージ性が強くて賞を取るのも超納得の凄い作品だと思いますがあり得ないくらいつまらないし面白く無いという訳の分からん感想になりますね。(凄いと面白いがリンクしてないなんて珍しいと思いますよ)
悪くはないが
描きたいことは明瞭。ただ、登場人物がみんな機械人間みたいで、日常の延長にor現代の我々のすぐそこに、同じことがあるという感じが薄かったのが残念。/当然ながら人種間の断絶の話ではあるのだが、世代間の断絶の話でもあるのは面白いと思った。/要は私が気になったのはヘス夫人と母との関係。母が舐めた辛酸を自分は絶対に舐めない、むしろ仕返してやる、という気持ちがヘス夫人を動かしているところが大きい気がして、そういう心理であれば、普遍的だし場合によっては建設的・生産的・創造的に働くことも多い。だから人間(とその所業)は難しいのだ。悪行を行った人たちであることは言うまでもないが、あいつらは悪人です、で済ませて切り離してはいかんのよね。(それが“関心領域”だよね。)彼らを自分に連なるものとして、自分にもああいう成分がないか、と考えることが必要。アウシュビッツ博物館の映像、しかも、そのスタッフが仕事として(平気で)ガラス拭きをしている場面をわざわざ差し込んだのはそういうことでしょう。/普通の人々の戦争加担みたいなことで言ったら、『この世界の片隅に』には叶わないと思った。
耐えた105分
ある一家の日常をただ意味なく観るだけ。ストーリーが全く無い。何一つ面白くない。ドキュメンタリーとも違い、映像はドラマ風に映る。絵になる写真を動画で観てるような。ひたすら終わるのを待ち侘びて耐えました(笑)
多分そんな人たくさん居たはず。
ウェスアンダーソン監督作品と同じ観る苦痛がある。
予告を観ていて厳しそうだなーって思ってましたが、もしかしたら逆に当たりかも?と期待してみましたが、やっぱりハズレでした。(笑)
特有のスリラー、ホラーがあるのかと思いきや全くなかった。旦那さんは吐きまくっていたがあれは何?酒でも飲んでいたっけ?(笑)
ラストは呆気ない。逆にお洒落に映ったが。
新宿ピカデリーのレイトショーは満席に近い入りでしたが、帰りの反応は会話から悪そうでした。
パンフレットは既に完売していた。
収容所の中を見せないことがかえって収容所を見せてくる
映画は幸せそうな家族の日常から始まる
だが、気づく
銃声、人の叫び声のようなものが聞こえ続けていることに
そうして、家族の日常に少しずつ入り込んでくるものにも気づく
妻が試着するのは奪われた毛皮のコート、ポケットに入っていたリップスティック
夫のブーツを洗った水の色
川に流れてくるもの
空に立ち昇る黒煙
列車が到着したとわかる煙が流れていく
観ている側は、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所だとわかっている
少なからず、映画などの映像や残された写真などを見ているからこそ、想像力が見えない壁の向こうの収容所の様子を浮かび上がらせてくる、聞こえている音ともに
すごい演出だ
もしも家族が、ユダヤ人や収監された人たちが、絶滅収容所と呼ばれたアウシュビッツ=ビルケナウで、どんな目にあっていたかを知らなかったとしても、少なくともある程度以上の年齢なら、あの距離で聞こえたはずの音や声、匂いで、その異様さに違和感を感じたはず
それでも、まるで何も起きてないように過ごせていることの恐怖
「ヒトラーのための虐殺会議」を観た時にも似たようなことを思ったけれど、なぜ?
理解できない
妻の母が途中でいなくなる
恐らく置き手紙と思われるものの中は見せない
それでも、前夜、赤い空に目を覚まし、窓辺で収容所を見ていた表情からして、うかがえる
そちらのリアクションの方が理解できる
それでも、妻は難しい顔で、しかし感情を一切出さずに、その手紙らしきものを火にくべてしまう
もしかすると、罪悪感や違和感、嫌悪感があるのかもしれない
けれどそれを認めたら、なにかが崩壊してしまう
だから、認めない、受け入れない、気づいてないふりをしているのかもしれない
途中、果物を置く女性が出てくる
最初は娘の夢なのかと思ったが、なにか違う
2度目に出てきた時、状況を理解する
そして、やはり、隣でなくても匂いがしていることが鼻をおさえて窓を閉める動きでわかる
この作品は、説明を一切しない
けれど、随所にヒントを出してくる、見せてくる
さらなる大量虐殺を前に、最後のヘスの吐き気、その後に映し出される現代のガス室、焼却炉、収容された人たちから奪ったカバン、靴、衣類、写真から、アウシュビッツ・ビルケナウ博物館だとわかる
そこを清掃する人々
正直、ガス室の掃除をひとりでやるのは気分の良い仕事ではないし、毎日残されたこれらのものと対峙するこの仕事、なかなかハードでは。と思ったが、同時に、これが日常の人たちがいるのだな、と。かつてのヘスたちのように
そこからヘスに戻る
まるでともに今の映像を見たかのように佇むヘス
だが、彼は再び歩き出し暗闇に消えていく
エンディングロールを見ながら、強烈ななにかが残ったことを感じる
そのなにかを考え始める
アウシュヴィッツ強制収容所の壁1枚先では優雅な生活が送られていた。...
音への恐怖
不気味
特に映画館で観るべき映画
想像力に訴えかける作品
前評判を聞いていたが
個人的に何故か過去作含めて、全般的にあまり相性の良くないA24の作品です。
アウシュビッツで起こっていたことというのは世界中の多くの人が知っていることとは思うが、今回の作品のようなのは珍しいかと思います。ナチス・ドイツ側にも様々な個々人のストーリーがあるのは当たり前ですが、なかなかそこにまで思い至りはしないかなと。そんな所長家族の生活に焦点を当てたのが今作かと。
基本的にあからさまなハデなこともグロいことも、スクリーン上で起こるわけではありませんが、何か機械が稼働しているような重低音や、発砲音と思しき破裂音、それに悲鳴や怒声が、あたかも環境音のように遠くで薄く流れ続けているのがジワジワと効いてきます。
この手のテーマの作品なので、正直見る人を選ぶでしょうが、細いところの確認のためにも、もう一度見に行ってみようかなという気持ちにはなりました。寝不足気味で見に行ったせいか、途中あまりに淡々と進行するので、一瞬意識が飛んだりもしてしまいましたが、目を開けた瞬間にスクリーンが一面真っ赤だったのは、一体何があってああなっていたのだろう。
コンセプトがすべてのような映画
やはり中途半端という感は否めず
何回観たら解るようになるのだろう
ナチス親衛隊の社会に居るヘスの家族にしてみれば夫は組織の中枢へと出世すべく無理をしてでもチャンスを掴もうとするだろうし、妻は自らが作って来た夢に描いた暮らしを既得権として守ろうとするだろう。
アウシュビッツ強制収容所群
「The Zone of Interest(関心領域)」
は、彼らにしてみれば職場に過ぎず、そこでの生産性をより求めるし、効果を上げ、成果を残そうとする。
だから連続して大量に焼却出来る施設をも計画する。単身赴任もいとまず、吐くほどのストレスとプレッシャーに苛まれようとも組織を登りつめていく。
母親がこんな所には居られないと黙って帰ってしまっても妻はそんな事は覚悟の上で暮らしている。子供達はナチスの思想で育って行く。
世界が違えば当たり前な事とも言えるのではないだろうか。
音響賞受賞は納得です。こんな音響効果の方法があるとは驚きました。なにしろ映画を観ているのに音だけが流れてスクリーンに何も映らないのだから。そうして映画の世界に誘われるのです。
さて全編においてヘス一家の暮らしが描かれて行く訳だけども
「そのシーンが何をしているのか?」
が解らない。妻の行動、思い、子供達の行い、遊び、川で起きたこと。
「何? 解らない 何?」
何回観たら解るようになるのだろうか?
社会構造を坦々とした日常的な視点で描き、感覚が麻痺してくる
特徴的なのは、監視カメラのようなカメラワーク。
人物の移動に伴って視点がコロコロ変わるのは、ゲームのバイオハザードを想起させられ、映画であることを忘れさせる。
塀の向こうの音が聞こえてくる一方で、赤子の泣き声にかきけされ観客も最初よりは次第に気にしなくなってくる。
なにより印象的なのが、
家庭と職場でのやりとりが、日本のサラリーマンのそれとほぼ同じであることである。
アウシュビッツの司令官でも中間管理職の境遇と、プレッシャーと、家庭と、愛人と。
ユダヤ人迫害においてタスクが細分化されることで、当事者意識が薄れるというのはある話だが、それがより公私という面でも顕著に描かれている。
しかし、その坦々さだけで終わらせない、ところどころにある、衝撃とも不快ともいえる演出。忘れるな、と言わんばかりのメッセージである。
歴史と人間社会を考えさせられる100分あまりであった。
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