劇場公開日 2024年5月24日

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関心領域のレビュー・感想・評価

全421件中、1~20件目を表示

3.5精神や体調に支障がでていることを祈る

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

・新しい効率的な焼却炉の商談 ⇒ それはゴミではなくユダヤ人を焼却する炉
・好きな服を選んでいい ⇒ それはユダヤ人から剝ぎ取った毛皮や服
・歯で遊ぶ子供  ⇒ それは恐らくユダヤ人の歯

ここまで麻痺するのか。いや麻痺しうるな。そういう空気、ご時世、雰囲気になっても人間らしさを見失わず正しいことを全うできるか?恥ずかしいことに100%の自信がない。だからこそ自戒し続けなければ。

最初から最後までずーっと叫び声や怒声や銃声がバックに流れる。
これが音響のいい映画館で観た方がいい「これまでにない理由」だ。

あの音をBGMに暮らすのは、いくら裕福でも精神に支障を来すはず。
そういえば、妻も子供も少しずつそういう兆候(ヒスなど)があったような。
また、裕福とはいえ、幸せそうにも見えなかった。「自分は恵まれている」と無理に思いこもうとしているように見えて仕方がなかった。

いや、きっとそうであって欲しい。
人間として、全く平気であって欲しくない。人間はそうじゃないと思いたい。

※リンゴを挿していくシーンは何なんだろ?そういえば塀の向こうでリンゴで争いになっている(と思われる)シーンもあったな。このリンゴなんだな。
※よく分からなかったシーンがたくさんあった。川に流れてきたのは何?とか。あらすじを書いたサイトや考察を早く読みたい。
※A24っぽさ全開。しかし、なんかパターン決まってきたな。

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momokichi

5.0音と映像の関係について批評的な作品

2024年5月31日
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鑑賞方法:映画館

予想以上のヒットになっているようだが、これは確かに観ると「何か言いたくなる」タイプの作品だし、鑑賞後に他の人がどう思ったのか気になるタイプの作品だろう。考察要素もかなりあるので、意外と現代の観客の嗜好にあった作品かもしれない。
僕自身は、この作品はカメラのあり方に上手さがあったと思う。定点観測的に据え付けられたカメラで観察する態度を徹底させて、のぞき見の視点を持っている点が多様な解釈を生み出す。そして、家の敷地の向こう側に決してカメラがいかないで、音だけでアウシュビッツの惨状をほのめかすという点が本作の優れたポイントだが、音と映像の関係について考えさせられる。映像はフレームが決まっているが、音の空間的な拡がりは映像よりも広い。映像が洩らした情報を音が拾っているわけだ。音の表現力を突き詰めて考えているからこそ出てくる発想だと思う。音はただ映像を補完する存在ではない。音の空間表現力は映像を凌駕することがある。画面だけ見るとひとつの家の中だけしか情報を提示していないが、音はより広い空間を表現している。音が良い作品は映画館でこそ本当の力を発揮する。その意味で、これが劇場でヒットするのは、必然とも言える。

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杉本穂高

4.5“関心の壁”を可視化した鋭い眼差しが、時を超え現代人を射抜く

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

ナチスドイツとホロコーストの歴史に明るい人なら、映画の題名の元になった用語に聞き覚えがあっただろうか。ドイツ語でInteressengebiet、英訳でZone of Interestは、第2次世界大戦中のナチス政権が占領下ポーランドのアウシュビッツに建設した強制収容所群を取り囲む一帯を指した呼称。interesseとinterest(どちらもラテン語から派生)には「関心;利権;重要」などの意味があり、この地域で農地を接収し農作物を販売して利益を得ることや、住民と囚人の接触を減らすことを目指す「重要な地域」というニュアンスがあったようだ。

英作家マーティン・エイミスは2014年に発表した小説「The Zone of Interest」で、登場人物らの関心と無関心を重要な要素として描いており、interestの語義のうち「関心」をより強く題に込めたのは明らか。なおエイミスは、初代所長ルドルフ・ヘスとその妻をモデルにした架空の2人と、妻と親密になる将校、ユダヤ人ゾンダーコマンド(労務を担う囚人)を主要なキャラクターにして物語を構築した。

ジョナサン・グレイザー監督はこの小説の映画化権を獲得し、自らの脚本で所長夫妻を実名に戻したことをはじめ、原作から大幅に改変してより史実に近いドラマとして再構成(原作小説の将校とゾンダーコマンドは映画には登場しない)。ルドルフ(クリスティアン・フリーデル)と妻ヘートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)ら家族が、収容所から壁一枚隔てた敷地に建てた邸宅で過ごす“幸福な日常”を、淡々と観察するかのようなカメラワークで描いていく。

ホロコーストを題材にした映画として画期的なのは、強制収容所内の出来事を一切映像で描写しない点。ただし銃声や叫び声などの音と、高い煙突から上がる煙などの背景映像によって、すぐ隣でユダヤ人収容者の虐殺が延々と続けられていることを示唆する。そして、そんな煙や音を見聞きしながら意に介さず楽しげに暮らすヘス一家と来訪者らの姿が、観客を戦慄させもする。

人間の関心の範囲には限りがあり、その範囲を越えた先のことは、たとえ情報が五感を通じて体に入ってきても意識にほとんどとどまることすらなく通り過ぎてしまう。そんな関心の限界、言い換えるなら“関心の壁”を、グレイザー監督はヘス邸と収容所を隔てる壁で可視化してみせた。

そして、映画の眼差しは、単に80年以上前のドイツ人家族に向けられるだけでなく、ロシア・ウクライナ戦争とイスラエル・ガザ戦争で大勢の兵士と市民が日々戦死し犠牲になっている世界に生きる現代の私たちをも射抜く。そうした世界の悲惨な状況をニュースやSNSで見聞きしても、すぐに意識が日々の衣食住や身近な人間関係などに移っているのなら、ヘス一家に恐怖したり批判の目を向けたりする資格はないのかも。あなたの関心の領域はどこまでか、関心の壁は今のままでいいのかと、映画が問いかけてくるようだ。

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高森 郁哉

4.5怒りや衝撃を超えて込み上げてくるもの

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

数年に一度、こんな類稀なる怪作と出会うたびに私の体は硬直する。アウシュヴィッツ収容所に隣接する邸宅という極めて象徴的な場所を使って、そこで何食わぬ顔で暮らす家族をまるで実験観察のように見つめるこのひととき。すぐ間近で起きているおびただしい人々の地獄のような日常はいっさい映り込まない。だがそこには、けたたましい音、衣服、立ち上る煙、灰塵など、何が起こっているか想像するのに十分な悲鳴や痕跡があふれている。歴史を知る我々はその一つ一つを意識的に受け止めうる。しかし、どうやらあの家族は、耳を塞ぐでもなく、聞こえないふりをするでもなく、そこでの暮らしを「手に入れた幸せ」として受容しているようだ。あたかも別世界の住民のような態度を見ていると、怒りを超えた衝撃と恐怖が込み上げてくる。が、翻って、戦争や災害などの苦しみが世界を覆う現代において、あの家族は他人事と言えるのか。あらゆる意味で、映画は写し鏡だ。

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牛津厚信

4.0戦争や差別や殺戮を許す無関心の罪

2024年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

壁を隔てたすぐ隣にある施設からは、強制収容されたユダヤ人たちが何らかの肉体的危害を加えられていると思しき"音"が聞こえる。目には見えない分、"音"が伝える恐怖は計り知れない。それは、観客が想像力のレベルを検査される時間でもある。一方、壁のこちら側では、ナチス将校一家が豪華な邸宅に住み、家庭菜園で土を耕し、子供たちは水泳や釣りに興じている。

ドイツ映画はこれまでも様々な形でホロコーストを描いてきた。しかし、イギリス人監督、ジョナサン・グレイザーはアウシュビッツの司令官、ルドルフ・ヘスとその妻、ヘドウィグの生活にスポットを当てた小説を自ら脚色し、近年発表されたほぼ全ての同ジャンルのドイツ映画にも勝る、強烈な反戦映画を外国人の視点で作ってしまった。

本作の怖さは壁を隔てた2つの空間の対比よりも、むしろ、無関心を装うことがいかに戦争を放置することになるかという、現代人への警告だ。ヨーロッパやイスラエル、ガザ近辺だけではない、地球上の全ての場所に住まう人々への。戦火が止まる気配を見せない今、見逃してはいけない1作だ。

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清藤秀人

3.5Infernal Audio Trip

2024年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

An eerie pitch black overture unwinds you into a diabolic abyss, tuning your ears for a score to ungodly torment. Nixing a substantial percentage of story from its source, the film sticks to the daily life of a family's dream home perched by Hell, of which the breadwinner is a senior manager. A well-staged historical reenactment with the sounds of machinery and suffering saturating the atmosphere.

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Dan Knighton

2.5ねむい!

2025年5月2日
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鑑賞方法:VOD

タイトルの意味は後でわかったけど見終わった段階では分からなかった。まあそれは良いが、大変興味深い趣向で撮られた映画だと思い、実際対比の映像なんかも素晴らしいものは感じた。が、映画としてみた時に「間」の使い方がとにかく眠気を誘う。気づいたら瞬間的に意識が飛んでいる。これは自分が悪いが個人的にはとても見るのに疲れたし苦手だった。最後に転換もあるのかと期待したがそういうやつじゃなかったし。

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マルボロマン

3.5映画というより…

2025年4月14日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

映画を観ているというより、アウシュビッツの隣に住むドイツ将校の生活を覗き見ているような感覚。
そのため、隣から聞こえてくる兵士の声や銃声、囚われたユダヤ人を燃やす焼却炉の音などの説明は一切ない。
隣から聞こえてくる悲惨な音を一切無視し(無視というより、聞こえていないかもしれない)、自分たちの恵まれた生活を享受するドイツ人家族たち。
観ているこっちは終始胸がつまる思いに。
ラストに、アウシュビッツ平和博物館の清掃シーンが映るが、とんでもない遺品の量に更に胸が苦しくなった。

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nayuta

4.0新しいかたちの反戦映画

2025年4月13日
iPhoneアプリから投稿

この映画はアウシュヴィッツ強制収容所の隣に住む兵隊とその家族の生活の様子を覗き見ている形式で描かれている。大きな展開があるわけではないが、生活の中に銃声、怒号、叫び声、何かしらの黒煙と不穏な景色、音が同時に描かれている中、登場人物誰一人も関心を示さない。
日本人が真夏に鳴くうるさい蝉に対して「こいつら求婚頑張っていてすごいなぁ」と関心を示さないように彼らにとっても日常の一部なのだろう。
この家族を外から見ている形で描くことで我々視聴者は登場人物たちとは違い、関心領域外で行われている悲惨な状況を感じ、戦争の愚かさを知ることができる素晴らしい映画だと思った。

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冬タコ

5.0一人ひとりが自分の関心領域をどこに持つかが問われている

2025年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画冒頭では真っ暗な中で不調和音が響き、しばらくすると明るい水辺での楽しそうな家族のピクニックの場面に切り替わる。ルドルフ・ヘスとその妻ヘートヴィヒは自然豊かな郊外の一軒家で子どもたちと平和で幸せな生活を営んでいた。どこにでもいそうなドイツ人一家が普通の家庭と何か違うところがあるとすれば、彼らの家の塀を一枚を隔てた所にはアウシュビッツ強制収容所があり、ルドルフがそこの所長だということだけだ。

無知と無関心は異なる。本当に何も知らなければ無知だが、知っているにも関わらず、関心を向けない、或いはあたかも無いかのように振る舞うのは無関心である。ルドルフは職務として隣で何が行われているのか当然知り尽くしている(というより、指示をしている)のだが、ヘートヴィヒや子どもたちは無邪気に隣で何が起きているのか何も知らないかのように振る舞ってはいる。しかし、その言動をよく見ていると確実にわかっていることが理解できる。

人間は見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞いていたいと思うものであり、嫌なことから目を背けている限りは幸せでいられる。しかし、目を背けられた場所には「幸せ」とは対極な状況に置かれた人々がいる。それは第二次大戦の頃だけの話ではなく、いま現在でも全国各地で、そして世界各地で起きていること。

一人ひとりが自分の関心領域をどこに持つかが問われていることを突きつける作品だ。

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Tofu

5.0無関心の壁

2025年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

難しい

私は何方の領域と共存できるのだろうか。終始心が揺れ動き、諦めから生きる本能としてまやかしの幸せを享受し、気が狂うまで関心の領域を外すのか。
途轍もなく恐ろしい映画で、恐ろしく興味深い映画。
二度の鑑賞はしたくはない、素晴らしい映画です。

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シシム

3.0音楽が歪み感を増幅

2025年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

評判になっていたので視聴。
映像はいたって普通の場面に、歪んだ音楽が入り込むと、こんなに不快で違和感を表現出来るものなのか。
はっきりと言葉や映像で表現しない分、気持ち悪い違和感が増幅されて、インパクトあり。

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ぽん

0.5なぜ今、

2025年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なぜこの時に、反ナチス親ユダヤ的映画が作られ、評価されなければならないのか。イスラエルによる現在進行中の人類史上最凶の蛮行、アウシュビッツを凌駕するジェノサイドに、一分たりとも免罪符を与えられることが有ってはならない。絶対に。

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motorg

5.0未曾有の表現

2025年4月2日
Androidアプリから投稿

本作は、邸宅に据えられた隠しカメラのように家族の暮らしを淡々と映し出す。ドラマやスペクタルの代わりに、問答無用に音と向き合わせ観客の脳みそをフル回転させる。

母性的な老婆が人食い魔女であった〝ヘンゼルとグレーテル〟、リンゴを隠す光の少女、言葉なき詩のピアノの楽譜が、私に「想像せよ!」と訴えかける。

アウシュヴィッツの地獄はどんなに再現しようとしても表象不可能だ。不完全だからこそ、私たちは〝自分で想像すること〟しか、犠牲となった死者に応答する手段はない。それは人間としての倫理的債務だ。私たちに託された債務以外の何ものでもない。想像しない限り過去は繰り返されてしまう。

表象不可能なものに対する、真摯に考え抜かれた未曾有の作品だった。

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Raspberry

4.0怖い!美麗映像と緻密かつ重厚なる音響世界

2025年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベルイマンやポランスキー作品に通じるエレガントなひたひたと内側に水が浸透するような恐ろしさ。

とにかく庭園、建築、衣装、部屋、何から何まで贅沢な一級品。
でもじぶんはあそこには絶対住みたくない!
一晩でも逃げ出したくなります^_^

塀の向こうで何が起きているか知っているのは、
収容所で日がな働くこの一家のあるじと、
われわれ観客だけという!
阿鼻叫喚の声や銃音が、
毎日遠くから聴こえてくる、気味の悪さ。

奥さんは、こんな恵まれた暮らしを手放したくない。
転勤の話が出たら、あなたが単身赴任して!というばかり。

あそこの煙は、銃殺された、おびただしい数の遺体を焼却炉で焼いているからなのだ。

その空気を吸って野菜や木花や人間が生きている日常。

焼却炉を増設するに、設備の冷却や運営をどうするか、淡々と会議がすすめられたり。

見る前から宣伝で、塀の向こうを全く映さないとは聞いていて。
なおさら、その闇が非常に深く感じられましたね。

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青樹礼門

2.5音の映画。憎たらしいママが香ばしい。

2025年3月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

強制収容所と壁一つ隔てた所に住むヘス一家のお話。
一家団欒。みんな仲良し。

キャハハハと笑いながら遊ぶ、子供たち。
ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ

ガーデニングに命賭けてる、ママ。
( ・`ω・´)

家族や使用人たちにいい暮らしさせてご満悦の、パパ。
( ゚Д゚)y┛~~

幸せだなあ。
でもなんだかなあ、
この家族、この家、何か変、、、
|д゚)チラッ

別に間宮祥太朗や佐藤二朗が出てくるような「変な家」ってわけではない。

それにしてもこの家の庭園、手入れが行き届いて、キレイだなあ。ルンルンルン♪
ふーん。
ふう、、、

ん?
あっ?
んあっ?
しーーっ!!!

なーんか、変な音がする、、、
なにこの音。耳障りだなあ。

ブォンブォンブォン、、、
ィーーーッッ
パーーン!
キェェェ!
ブワッブワッパチッブワッ、、、
なんやこれ、、、
((((;゚Д゚))))
というお話。

目で見えるのは、ヘス一家の庭から、家の窓から見える、有刺鉄線が張られた壁の向こうの収容所の建物だけ。
四六時中煙がモクモク。朝も昼も夜もモクモク。ひたすらモクモク。

この映画は「音の映画」だ。収容所の様子は何一つ見えないし、見せようともしない。ただ、なんとなーく、うっすら、微かに聞こえる音。
観客はそんな音の情報を、全集中で拾おうとするのだけれど、
映像に出てくるヘス一家の家族構成員たちは、誰一人関心を向けていない。

唯一関心を持っていたのは、遠方からこの家を尋ねてきた、おばあちゃん。
でも、関心強めだったせいか、眠れず、音の意味も感づいてしまったのか、
お泊り予定がコッソリ日帰り変更し即退場。バイバイ、おばあちゃん。

ほんとコイツら無関心だな。ちっ。シラケ世代とでも名付けようかと思案してたが、
よ〜く観察してたら、ヘス一家の人々も、何かおかしい。
ベビーシッターは泣き叫ぶ赤ん坊を横目に、浴びるように酒を飲みまくるし、使用人の女はずっと下向いてるし、子供も5人のうち1人は寝られなくて物置部屋に閉じこもるし、何人かは心を病んでる兆候が見られる。

気づいてないフリをしてるだけなんだなあ。

一番鈍感なのが、ママ。
面白いなあ、ママ。憎たらしいママが香ばしい。
毛皮のコートを自慢げに見せびらかしてるが、それさあ、ユダヤ人のだよなあ。
「泥棒」ママのくせに恥を恥とも思わない奴は、控えめに言って「ホームラン級のクズ」だよん。

ガーデニング庭園への執着心は誰よりも強く、旦那の転勤決まってもあの家に固執するし、
使用人に八つ当たりするし、
しかもスネ夫みたいな「ジャイアンに言いつけるぞ」スタイルで「主人に言いつけるぞ」で性格悪いし、何よりおかしいのが、こんな狂った環境の家に子供が生活することを「良いこと」と認識してる。

このママもとい、ババアと比較したら「縞模様のパジャマの少年」のママなんかは、
もはや天使か妖精に見えてくるね。

でも、ママ役のちょっとキツイ目つきのドイツ系?のママ、
顔だけなら、アリだな。
なんか「トゥルーマン・ショー」の奥様にも似てるし、あの顔はいいなあ。

音の映画としては不気味で良い。良いけれども、特別な事が起こるわけではないし、展開なくてダルくて眠い作品。
意識高い系戦争映画って感じのダルさ。好き嫌い分かれそうなタイプの作品だなと思った。

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ソビエト蓮舫

2.5隣で何をしているのか

2025年3月28日
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鑑賞方法:VOD

単純

難しい

 Amazon Prime Videoの配信を視聴。
 小説の映画化で、当時を知る者の証言などを参考にしてリアルに再現したとのこと。

 今作の登場人物は、家の塀の向こう側で何が起こっているのか ある程度は知っていたとしても、自分たちで築き上げた氣に入った日常が続くなら 一家の主の任務に干渉するメリットは無い。しかし、今の場所を手放すとなると話は違うというわけだ。
 何してるのか わかりにくい サーモグラフィのシーンが 意味深であった。

 第二次世界大戦が どういうものだったのか、また アウシュビッツ強制収容所で 何が行われていたのか については諸説ある。
 数十年前の戦争時代に限らず、現在も 隣や見えないところで 誰が何をしているのか 無関心だったり、関心があっても触れないように していたりする。

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どん・Giovanni

1.5ゲージツ

2025年3月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

は理解できないじじいなので、ただただ退屈だった。
側から見れば空前絶後の大虐殺でも、
当事者にとっては己のほんの些細なエゴの方が遥かに重要ってこと?
そんなの当たり前だよね。
ひたすら胸糞悪く不可解だった。

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みみず

3.5この演出からくる雰囲気を味わった事が…

2025年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

と思ったら『アンダーザスキン』の監督だったのか
BGMは隣のアウシュビッツの焼き場のゴォーと炎が燃え続けている音のみだったり、冒頭から画面真っ暗が数分続いたので音声が出てなかったら、「機械トラブルか?」と思った位焦らされた。

アウシュビッツの隣に住む将校とその家族暮らしを見せつつ、その端々に強制収容所での虐殺方法語らせたりする。
「400から500の“荷”を焼きます」など、あってならない事が平然と話されている。
あの狂った時代を淡々と流していく。
大量虐殺を行っているその隣で送る日常…と自身の子どもに本を読んであげる姿が一致せず、不気味だ。
楽しげな川遊びも、いきなり増水したと思ったら、例の“荷”を
焼いた灰を流しており、子ども達を洗い流した後の浴槽に灰が混じっているのを妻が見て気味悪がっていたりする。
なのに夫が昇格して転属する話がでると、妻は夫に単身赴任を迫る。
阿鼻叫喚の地獄のとなりに住んでいるのに妻はここで子育てすると言う…。
アウシュビッツ女王等と言われていると話す妻がまた気持ち悪い

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

4.5ニュアンスの怖さ

2025年3月19日
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映画として劇的なところは一つもないと思うけど、これみてどう思うかはあなたの加減でって感じがとてもよかった。エンドロール間近がやはりドキりとさせられた

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火炎火
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