「はっきり言ってしまうと。 私の鑑賞中の関心は「当時の西洋中年女性の...」関心領域 ミーユミーさんの映画レビュー(感想・評価)
はっきり言ってしまうと。 私の鑑賞中の関心は「当時の西洋中年女性の...
はっきり言ってしまうと。
私の鑑賞中の関心は「当時の西洋中年女性の肥満前なのに肥満後を予見させる足取り」に吸い寄せられてました。
モデルのウォーキングや女優の映像で見せる動きはまさに「見せるに値する」動きなのだなと。
この映画での妻であり母であり使用人対する雇い主であり訪問してきた母にとっての娘である女性を全くのプライバシー無しにその底の底まで「覗き見」したのがこの映画だと思うのです。
だから、この、不細工なほどの中年感あふれる肥満未満の歩き方が、説得力を持たせる。
塀の向こうだけではない。
子どもにも、夫にも、使用人にも、自分がどんな生活をしてるかってことにすら意識を向けない。望むのは「羨ましがられる私」。
身につまされたか?
彼女の生き様を人ごとに見えた私もまた、
いろんなものを見ないようにしてるのかも、しれないですね。
そして、戦中のドイツ軍本部の業務連絡が極めて整然としており、本人たちがいかにも優秀で知的で理性的な集団だと自負してる様が、「間違いは、その間違いが大きいほど渦中の人間には気づかれないのだな」も、思いました。
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