「すごいタイトルつけたなぁ」関心領域 ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいタイトルつけたなぁ
映画が始まった途端にこれはちょっと違うぞと思い始めて気持ちが引き締まる。まず英語のタイトルが前面に出た時、そうだ、この映画はそういう映画なんだと意識する。
始まってみると予想に反して、幸せな家族が淡々と描かれていた。事件もない。揉め事もない。でも、みんな聞こえないの?あの音が。あの声が、と言いたくなるのだ。音響の効果も抜群だった。
ヒトラーのユダヤ人虐殺は本当に色々な映画になっている。側近が主役だったり、ユダヤ人を救った人が主役だったり、様々だ。
この映画は、そういう戦争の悲惨さというより、人間の本質みたいなことに焦点を当てていた。隣で何が起きてるか知ってるはずだけれど、なんていうか、本当に普通に気にせず暮らせちゃうんだなぁ。それは彼らが悪いわけじゃない。interestは人によって違うんだ。あの母親は出て行った。彼女のzoneにはあの音が入ってきたんだなぁ。
気が付かないうちに自分にもzoneができていて,見えてないことがあるのかもと思えて、怖い映画だった。
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