劇場公開日 2024年5月24日

  • 予告編を見る

関心領域のレビュー・感想・評価

全566件中、1~20件目を表示

3.5日常にある、映されない壁の向こう。

2025年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
すっかん

4.0『関心領域』は恐ろしいほどに徹底した“想像力”の映画だ

2024年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 19件)
宇部道路

3.5精神や体調に支障がでていることを祈る

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

・新しい効率的な焼却炉の商談 ⇒ それはゴミではなくユダヤ人を焼却する炉
・好きな服を選んでいい ⇒ それはユダヤ人から剝ぎ取った毛皮や服
・歯で遊ぶ子供  ⇒ それは恐らくユダヤ人の歯

ここまで麻痺するのか。いや麻痺しうるな。そういう空気、ご時世、雰囲気になっても人間らしさを見失わず正しいことを全うできるか?恥ずかしいことに100%の自信がない。だからこそ自戒し続けなければ。

最初から最後までずーっと叫び声や怒声や銃声がバックに流れる。
これが音響のいい映画館で観た方がいい「これまでにない理由」だ。

あの音をBGMに暮らすのは、いくら裕福でも精神に支障を来すはず。
そういえば、妻も子供も少しずつそういう兆候(ヒスなど)があったような。
また、裕福とはいえ、幸せそうにも見えなかった。「自分は恵まれている」と無理に思いこもうとしているように見えて仕方がなかった。

いや、きっとそうであって欲しい。
人間として、全く平気であって欲しくない。人間はそうじゃないと思いたい。

※リンゴを挿していくシーンは何なんだろ?そういえば塀の向こうでリンゴで争いになっている(と思われる)シーンもあったな。このリンゴなんだな。
※よく分からなかったシーンがたくさんあった。川に流れてきたのは何?とか。あらすじを書いたサイトや考察を早く読みたい。
※A24っぽさ全開。しかし、なんかパターン決まってきたな。

コメントする 1件)
共感した! 23件)
momokichi

3.5人間というグロテスクな生物

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
第2電気室

4.5「関心領域」の外へ出よ

2024年5月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
マユキ

4.5耳を凝らし音を見て、人間の冷酷さに震撼する

2024年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 7件)
共感した! 99件)
ニコ

4.5知識の扉であり、戻って来る度に得るものがある奥行き。

2024年7月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 27件)
村山章

5.0音と映像の関係について批評的な作品

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予想以上のヒットになっているようだが、これは確かに観ると「何か言いたくなる」タイプの作品だし、鑑賞後に他の人がどう思ったのか気になるタイプの作品だろう。考察要素もかなりあるので、意外と現代の観客の嗜好にあった作品かもしれない。
僕自身は、この作品はカメラのあり方に上手さがあったと思う。定点観測的に据え付けられたカメラで観察する態度を徹底させて、のぞき見の視点を持っている点が多様な解釈を生み出す。そして、家の敷地の向こう側に決してカメラがいかないで、音だけでアウシュビッツの惨状をほのめかすという点が本作の優れたポイントだが、音と映像の関係について考えさせられる。映像はフレームが決まっているが、音の空間的な拡がりは映像よりも広い。映像が洩らした情報を音が拾っているわけだ。音の表現力を突き詰めて考えているからこそ出てくる発想だと思う。音はただ映像を補完する存在ではない。音の空間表現力は映像を凌駕することがある。画面だけ見るとひとつの家の中だけしか情報を提示していないが、音はより広い空間を表現している。音が良い作品は映画館でこそ本当の力を発揮する。その意味で、これが劇場でヒットするのは、必然とも言える。

コメントする 1件)
共感した! 66件)
杉本穂高

4.5“関心の壁”を可視化した鋭い眼差しが、時を超え現代人を射抜く

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

ナチスドイツとホロコーストの歴史に明るい人なら、映画の題名の元になった用語に聞き覚えがあっただろうか。ドイツ語でInteressengebiet、英訳でZone of Interestは、第2次世界大戦中のナチス政権が占領下ポーランドのアウシュビッツに建設した強制収容所群を取り囲む一帯を指した呼称。interesseとinterest(どちらもラテン語から派生)には「関心;利権;重要」などの意味があり、この地域で農地を接収し農作物を販売して利益を得ることや、住民と囚人の接触を減らすことを目指す「重要な地域」というニュアンスがあったようだ。

英作家マーティン・エイミスは2014年に発表した小説「The Zone of Interest」で、登場人物らの関心と無関心を重要な要素として描いており、interestの語義のうち「関心」をより強く題に込めたのは明らか。なおエイミスは、初代所長ルドルフ・ヘスとその妻をモデルにした架空の2人と、妻と親密になる将校、ユダヤ人ゾンダーコマンド(労務を担う囚人)を主要なキャラクターにして物語を構築した。

ジョナサン・グレイザー監督はこの小説の映画化権を獲得し、自らの脚本で所長夫妻を実名に戻したことをはじめ、原作から大幅に改変してより史実に近いドラマとして再構成(原作小説の将校とゾンダーコマンドは映画には登場しない)。ルドルフ(クリスティアン・フリーデル)と妻ヘートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)ら家族が、収容所から壁一枚隔てた敷地に建てた邸宅で過ごす“幸福な日常”を、淡々と観察するかのようなカメラワークで描いていく。

ホロコーストを題材にした映画として画期的なのは、強制収容所内の出来事を一切映像で描写しない点。ただし銃声や叫び声などの音と、高い煙突から上がる煙などの背景映像によって、すぐ隣でユダヤ人収容者の虐殺が延々と続けられていることを示唆する。そして、そんな煙や音を見聞きしながら意に介さず楽しげに暮らすヘス一家と来訪者らの姿が、観客を戦慄させもする。

人間の関心の範囲には限りがあり、その範囲を越えた先のことは、たとえ情報が五感を通じて体に入ってきても意識にほとんどとどまることすらなく通り過ぎてしまう。そんな関心の限界、言い換えるなら“関心の壁”を、グレイザー監督はヘス邸と収容所を隔てる壁で可視化してみせた。

そして、映画の眼差しは、単に80年以上前のドイツ人家族に向けられるだけでなく、ロシア・ウクライナ戦争とイスラエル・ガザ戦争で大勢の兵士と市民が日々戦死し犠牲になっている世界に生きる現代の私たちをも射抜く。そうした世界の悲惨な状況をニュースやSNSで見聞きしても、すぐに意識が日々の衣食住や身近な人間関係などに移っているのなら、ヘス一家に恐怖したり批判の目を向けたりする資格はないのかも。あなたの関心の領域はどこまでか、関心の壁は今のままでいいのかと、映画が問いかけてくるようだ。

コメントする 1件)
共感した! 88件)
高森郁哉

4.5怒りや衝撃を超えて込み上げてくるもの

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

数年に一度、こんな類稀なる怪作と出会うたびに私の体は硬直する。アウシュヴィッツ収容所に隣接する邸宅という極めて象徴的な場所を使って、そこで何食わぬ顔で暮らす家族をまるで実験観察のように見つめるこのひととき。すぐ間近で起きているおびただしい人々の地獄のような日常はいっさい映り込まない。だがそこには、けたたましい音、衣服、立ち上る煙、灰塵など、何が起こっているか想像するのに十分な悲鳴や痕跡があふれている。歴史を知る我々はその一つ一つを意識的に受け止めうる。しかし、どうやらあの家族は、耳を塞ぐでもなく、聞こえないふりをするでもなく、そこでの暮らしを「手に入れた幸せ」として受容しているようだ。あたかも別世界の住民のような態度を見ていると、怒りを超えた衝撃と恐怖が込み上げてくる。が、翻って、戦争や災害などの苦しみが世界を覆う現代において、あの家族は他人事と言えるのか。あらゆる意味で、映画は写し鏡だ。

コメントする (0件)
共感した! 56件)
牛津厚信

4.0戦争や差別や殺戮を許す無関心の罪

2024年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

壁を隔てたすぐ隣にある施設からは、強制収容されたユダヤ人たちが何らかの肉体的危害を加えられていると思しき"音"が聞こえる。目には見えない分、"音"が伝える恐怖は計り知れない。それは、観客が想像力のレベルを検査される時間でもある。一方、壁のこちら側では、ナチス将校一家が豪華な邸宅に住み、家庭菜園で土を耕し、子供たちは水泳や釣りに興じている。

ドイツ映画はこれまでも様々な形でホロコーストを描いてきた。しかし、イギリス人監督、ジョナサン・グレイザーはアウシュビッツの司令官、ルドルフ・ヘスとその妻、ヘドウィグの生活にスポットを当てた小説を自ら脚色し、近年発表されたほぼ全ての同ジャンルのドイツ映画にも勝る、強烈な反戦映画を外国人の視点で作ってしまった。

本作の怖さは壁を隔てた2つの空間の対比よりも、むしろ、無関心を装うことがいかに戦争を放置することになるかという、現代人への警告だ。ヨーロッパやイスラエル、ガザ近辺だけではない、地球上の全ての場所に住まう人々への。戦火が止まる気配を見せない今、見逃してはいけない1作だ。

コメントする (0件)
共感した! 66件)
清藤秀人

3.5Infernal Audio Trip

2024年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

An eerie pitch black overture unwinds you into a diabolic abyss, tuning your ears for a score to ungodly torment. Nixing a substantial percentage of story from its source, the film sticks to the daily life of a family's dream home perched by Hell, of which the breadwinner is a senior manager. A well-staged historical reenactment with the sounds of machinery and suffering saturating the atmosphere.

コメントする (0件)
共感した! 12件)
Dan Knighton

2.5そうだよね、映画としてはうーんかな

2025年9月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

ストーリー性がもう少し欲しかったなぁと。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
んどららら

2.0途中寝てしまう

2025年9月3日
iPhoneアプリから投稿

この作品は映画館で観るとまた違ったのかもしれないが…。
家のテレビでは冒頭の真っ黒や、途中の真っ赤な場面は早送りしたくなるし、収容所から聞こえる音もあまり印象に残らず。。
あまりにも恵まれた所長一家の平和な暮らしぶりを見せつけられているだけだった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
84

2.0なんか嫌な気分になりました

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

斬新

見ててよくあんなところに住めるなあと思いました。神経がかなり図太いというか。ふてえやろうと思いました。なんか嫌な気分になった映画です。映画館に行かなくて良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
芭蕉翁

4.0権力者が生まれると“思考停止や凡庸さ”の者たちが支配する世に…

2025年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アウシュビッツ関連映画は
これまでも随分と鑑賞してきたが、
この作品は少し視点の異なる作品だった。
ある意味、
その“思考停止や凡庸さ”が重大な犯罪を
引き起こしたとするアドルフ・アイヒマンに
関する映画
「スペシャリスト~自覚なき殺戮者~」や
「ハンナ・アーレント」と
根っ子は同じ“無関心”がもたらす悲劇
を描いているのだろう。

そんな“無関心”を象徴するシーンとして、
自宅からチョイ見えする監視塔や
焼却炉の煙突と煙などを背景に描かれる
ルドルフ・ヘス宅での家庭的日常描写は、
制作側の意図が明白な見事な構成に感じた。

但し、この作品で残念だったのが、
せっかくヘス家族の“無関心”日常を
淡々と描くことにより、
それが強制収容所内の地獄絵図を
逆説的に想像させるスゴ技になっていて、
その地獄の匂わしは、収容所からの音声や
使用人と妻の母親の行動の描写で充分な
はずにも関わらず、
私には勇み足的に見える最終盤での
ヘスの精神への寄り添いや
現在のアウシュビッツのシーンで
締めくくってしまった編集だ。
ヘス夫婦の、ある意味トンチンカンな悩み
が、この映画の肝なはずなのに、
多分に、この結果がこれだけの犠牲者が、
と言いたいのだろうが、
最後の最後までヘス家族の
日常生活で終えてもらった方が、
より犯罪への人としての“無関心”さが
浮き出たように感じる。

さて、現在においても、
プーチンロシアを見ても分かるように、
我々が最高指導者に間違った人物を
置いてしまったら、
異議申し立ても不可能な中で
その権力に従属せざるを得ない社会を
生んでしまうとの教訓を得るべきで、
アイヒマンやこの作品でのヘスが
どうのこうの言う以前に、
権力者が生まれると、彼を信望する
“思考停止や凡庸さ”を兼ね備えた者たちに
我々は支配され、
悲惨な社会状況になってしまうことを
肝に銘ずるべきなのだろうと思った。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
KENZO一級建築士事務所

3.0強制収容所所長の日常

2025年7月28日
iPhoneアプリから投稿

怖い

単純

知的

こう聞くとゾッとするかもしれないが。
"彼"とその家族の目線から見ると、実に平和な日常が広がっていた。
ホロコーストを実行していたのは残虐な殺人鬼でもなければ悪魔でもない。
紛れもない人間。
それも我々と何一つ変わりない普通の人間だと言うことが分かる。

逆に言えば誰でも加害者にでも被害者にでもなりうるという事。
そして人々の無関心がそれを助長しうると言う事。
この普遍的事実をセリフや映像ではなく"音"で突きつけてくるアプローチは実に新鮮だった。

これはかつて被害者であったユダヤ人達が、今や虐殺する側になった現代にも非常に重なるものがある。

正直な所、映画としては実に退屈だ。
眠気を誘うシーンばかり。
しかしその"無関心"こそ危険だと言う事に後から振り返り気づくとゾッとするのだ。

決して面白い映画ではない。
でもこういった映画も必要なのだと思う。
無関心でいる人々に関心を持たせる為に。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ジョイ☮ JOY86式。

1.0隣は地獄なのに・・ザ・ギャップ

2025年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
odeonza

2.5面白くは、ない

2025年7月22日
iPhoneアプリから投稿

思わず「ほえー」と感心してしまうほど、とても斬新な作品。
演技や演出のクオリティが高いのはわかる。

とはいえ、この作品を分かったつもりで高評価をつけるのは自分に嘘を付いているように思う。
自分にとって、この手の題材は芸術作品ではなく、『映像の世紀』のようなドキュメンタリーが向いているようだ。

スリルも感動も何もなく、あるのは少しの恐怖と気持ち悪さ。
正直、映画として面白くはない。
でも一度観る価値はある。
そんな映画。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
うまぶち
PR U-NEXTで本編を観る