ヴァチカンのエクソシストのレビュー・感想・評価
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名著だ。
胸熱封魔バトル最高!
数ある悪魔憑き映画の中で一番好きかもしれない。
恐怖が全くないところだけが残念だけど、胸熱く息荒くして観られる非常に楽しい映画だった。
「なぜこいつに憑くのか」という理由付けがかなりしっかりしていたのが良い。
悪魔憑き系の映画を観るたび「高尚で邪悪な悪魔がショボい人間の魂一つ取ったところでなぁ…」とモヤモヤしてしまうので、歴史的な観点からがっつり利点の大きい理由を作ってくれて嬉しかった。
こいつ絶対エロ神父だろと思っていた人がめちゃくちゃ熱いキャラでドキドキした。まあエロ神父ではあるんだけど。
対悪魔のバトルに伴う入念な準備、互いに弱さをさらけ出す様、神父バディの誕生、どこを取ってもあまりにホットでニヤニヤしてしまう。
やっぱりラテン語は重要よね~~~
ただ悪魔に憑かれた側とその周りの恐怖をもっと感じたいなとは思う。
少年のビジュアルの変化はそれなりにインパクトがあったけど、その他の恐怖演出には物足りなかった。
封魔バトルがかなりパワフルなので恐怖の面は逆に繊細に描いてくれたりしたらもう惚れ惚れしてしまうんだけど。
個人的ホラークイーンのアレックス・エッソーがまたホラーに出演してくれていて好き。
これからも色々なホラーに出てほしい。
有限性への乞い
The Pope's Exorcist
幸か不幸か、これまでは大きな機会に出会わなかったが、人柄なのか、そこには信頼のようなものが既に存在していた。
本物の悪はたったの2%で、一方でその対峙には、生命の危機への覚悟を要する。かつ残りの98%にもアフターケアを求める、その世界へ飛び込めるか?
プロフェッショナルさ、(悪の対比としての)人の有限性への思いが募る
愛した人を亡くした人間の悲しむ感情! 悪魔に隙を見せてはいけない作品
職人としてのエクソシスト
エクソシスト映画をはじめてまともに観た。最終日最終で満席に近く。コミカルな部分もあるが不真面目ではなく、淡々と追い出し作業に励んでいた。吹き飛ばされるシーンが迫力あり。とりつかれた少年は上手かった。
実在した神父と悪魔の壮絶なバトル
ヴァチカンと言う伏魔殿で実在したアモルト神父の悪魔祓いを
壮大なスケールで描く。
実在したチーフ・エキソシストであるガブリエル・アモルト神父を
ラッセル・クロウが重厚かつ親しみやすいキャラで現実味たっぷりに
演じました。
この1987年7月。
スペインのサン・セバスチャン修道院が舞台です。
夫の遺産である修道院を修復して高く売りたいジュリアは娘のエイミーと
息子のヘンリーを連れて訪れます。
ヘンリーは父親の死んだ交通事故に同乗していたことから心を閉ざして
口を聞かなくなっています。
しかし修道院内に入りベッドに横たわると突然、表情が急変して
悪態を突き始めます。
これは悪魔が憑依したと疑い、そして呼ばれたのがアモルト神父。
ガブリエル・アモルト神父はなんとローマからスペインまでスクーターを
飛ばして現れるのです。
そのサン・セバスチャン修道院は恐ろしい悪魔の棲む曰く付きの
修道院でした。
助手の若手・トーマス神父の助けを借りる様子はバディものの悪魔祓い
エンターテイメントあるいはMCUのスーパー・ヒーロー映画のように、
闘いは壮絶を極めます。
紀元前に遡る宗教裁判そして堕天使200人の降臨。
そして修道院の地下に広がるカタコンベ(地下墓地)
通路には骸骨がうず高く積み上げられて、さながら悪魔の棲む異空間。
そして最強・最悪の悪魔・アルモデウス(地獄の魔王)との決死の対決が
始まるのでした。
ヴァチカンに正式な悪魔祓いの職を持つ神父が存在する。
そのことも驚きでした。
ローマ教皇(=法王=フランコ・ネロ)からも直々に頼まれて
ヴァチカンの威信を賭けた悪魔との正式な闘いでした。
ローマ教皇でさえ床に臥して「血を吐く」ほどの悪霊の強さ。
憑依された幼い少年・ヘンリーは瀕死で一刻を争います。
ラッセル・クロウが久々に格好良かったです。
己の身を捨てて悪魔と対峙して闘う勇者のようでした。
サン・セバスチャン修道院の地下牢が怖かったです。
地獄の魔王・アルモデスに取り憑かれてミイラにされた過去の神父の
磔の姿・・・神父さえ生贄にされた過去。
おどろおどろしくてキリスト教そしてバチカンの暗部を見せ付けて
「悪魔の実在」を信じているキリスト教徒たちが今も存在している
のでしょうね。
ガブリエル・アモルト神父が人間的で飄々としていること。
そして天寿を全うされて91歳の長寿だったことにホッとしました。
アモルト神父は別名を【エクソシスト界のジェームズ・ボンド】と
呼ばれたそうです。
今東西の僧侶も神父も愛車は🛵
キアヌ・リーブスさん主演の『コンスタンティン』みたいな悪魔vs天使みたいなお話好きなんですよね〜🥺
だから最近の大タイトルを差し置いて、実はお話的に一番興味津々で観たかったのはコレ☝🏼
‥と余裕をこいていたら知らぬ間に近所での上映が1館のレイトのみになってしまっていたので観逃すまいとシアターイン💺💨
『ソー ラブ&サンダー』のゼウス⚡️神とあまり大差ないキャラのガブリエル神父そん🧔🏻♂️
悪魔の砂糖は拒むが酒は飲むバランス感覚⚖️
(余談:近親の老若男女5人くらいが生活習慣病に苦しんだ末路を見て、各国の論文や研究結果から食養生に好ましいor悪しき食品などを教えてくれる医師YouTuberらの動画を見るようになり、私も砂糖全排除は難しいですが小麦グルテンやアルコールのフリーな生活に切り替えてそこそこ経過します👉🏼「小麦 認知症」「リーキーガット症候群」で検索🔍)
最後の闘いが思ってたよりはなかなか壮絶ではありましたが、良い意味で予想を裏切ってくれるような展開が特に無く(実在の人物の伝記にそれを求めるのも酷な話ですが)、若干の物足らなさを感じてこの評価に。
そう、貴方や私のトラウマのクレバスにも魔が潜んでいる。己を知り、雪解けを迎えんその日まで‥
冒頭で流れてた懐かしのThe Cultの曲はお気に入りリストに追加した♫
えっ?ヴァチカン?スペイン?アメリカ人?
バチカンだと思っていたが、正しくはヴァチカンなのだろうか。
映画ではヴァチカンとついているので、舞台はヴァチカンなんだろーなーと観ていたら全然でした。舞台はスペインです。ヴァチカンはほんの少しだけです。
アメリカ人がスペインに移住してきて、しかもその移住先が修道院という、ホラー映画の王道のストーリー。
実話だというが、アメリカ人が喜びそうな映画になってて、ホラーではなくファンタジーになってます。ハリーポッターか何かと勘違いしてるのではないだろうか。ホラー映画として観る人はガッカリするかもしれません。
唯一の星はラッセルクロウが素晴らしい!イタリア人ってわけでもないのに、イタリア人に成り切ってて、英語もイタリア人っぽい。そして実在したエクソシストとして堂々と振る舞う姿はカッコ良過ぎます。
最後にエクソシストの一つ目の作品には勝てません。
Twitterで話題の本作、プロデューサーさんがプロモーターの役割...
Twitterで話題の本作、プロデューサーさんがプロモーターの役割をしておりこんな風に見に行きたくなったのは初めてです(笑)
そもそもエクソシスト系の作品は口に合わないので本作もスルー予定だったのですが、見に行ってよかったしナメてかかってスミマセンと陳謝。。。
思ったよりもエキサイティングなテーマで、THE悪魔!!とテーマを固定するような作品ではありませんでした。
「悪魔憑きの98%は精神疾患、残り2%は…」これが一番怖い。
そして悪魔の目的、悪魔の持つ意味、そして”エクソシストたちの罪”が描かれており、
エクソシスト系初心者の私でも理解しやすいストーリーでした。
細かい設定や歴史はさておき、エクソシストのお仕事や悪魔への知識はこの作品でこと足りました。
ガチガチのホラー作品と言うよりもアドベンチャーとしての側面もあり、「グーニーズ」や「インディー・ジョーンズ」のような雰囲気もありハラハラと未知の世界への冒険探索を体験できました。
バディものとしても秀逸で、初っ端から『こいつは絶対モブキャラ』という若い神父さんと、エクソシストの方を破った実力派のラッセル・クロウがいい塩梅。
キャラ立ちした”はみ出し者のエクソシスト”がガチで存在していたということにもビックリ。
造形もいいし、CGもクドくない。見やすい!
骸骨がいっぱい出てくるだけでこんなにワクワクするなんて、自分の少年心はまだ死んでなかったな~~と嬉しい気持ちになりました。
続編期待!!!!!
スッキリした終わり
ホラー映画としても怖さは控えめでも、ラッセル・クロウの存在感で最後まで楽しませてくれる一作
悪魔という巨大な敵に立ち向かうエクソシスト、という基本構図が分かりやすい作品です。
ホラー映画としても基本的な要素を過不足なく取り入れているので、良くいえば安心して鑑賞できる、悪くいえば新味がない作品、なのですが、ラッセル・クロウ演じるアモルト神父の描写が魅力的で、結末まで楽しい作品となっています。
ラッセル・クロウは、かつては屈強な肉体と男臭さを前面に押し出した俳優でしたが、本作の彼は、自らの年齢を重ね貫禄を増した姿を使って、アモルト神父のユーモラスかつ頼もしい人物像を演じています。
悪魔に取り憑かれて苦しむ家族の前に、巨躯を揺らしながらスクーターで登場する場面は、恐ろしさを忘れて思わず笑ってしまうほどです。
ダニエル・ソヴァット演じるエスキベル神父との師弟関係の描き方も印象的で、バディ・ムービーとして観ても面白い作品です。
実際のところ本格的なホラー映画を期待すると、恐怖描写が割と控えめなことに物足りなさを感じるかも知れません(色々新鮮な映像表現はあるけど)。
が、むしろ「あまり怖くない」からこそ、本作がホラー映画ファン以外の観客層の支持を集め、結果としてヒットにつながったのかも知れません。
本作を面白いと思った方は、ぜひともエクソシスト映画の古典、『エクソシスト』(1973)を、最近亡くなったウィリアム・フリードキン監督の追討を兼ねて鑑賞して欲しいところ。それと『L.A. コンフィデンシャル』(1997)や『グラディエーター』(2000)などで、ラッセル・クロウの肉体美、男臭さを堪能するのも良しです。
シンプルで良く出来ている。
2016年没
実在の人物の話らしい。
…という事は、事実に基づくお話なのか?
いや、彼自身が脚色したお話なのかもしれない。
職業:エクソシスト
俺の中では都市伝説と同じくらい現実味のない職業である。
ラッセル・クロウが主演と聞いて頭を傾げる。何故、彼が?見終わって「なるほど」と得心を得る。
切り口が面白い。
彼が演じる事で圧倒的なリアリズムが添加されるようだ。エクソシストとなれば過去作同様、ホラーに分別されて然りなのだけど、今作は違う。
空想ではなく現実の匂いが漂う…ひょっとして実話なのか??と思えてくる。
ヴァチカンの暗部みたいなサスペンス要素が入ってくるのもいい塩梅で…性的虐待だったり、歴史的な考察だったり。異端査問なんとかって歴史的事件があるのだけれど、その発端となったのが悪魔に乗っ取られた祓魔師ってのが震える。
それ以降起こる粛清は、全て悪魔に踊らされていた事で、その事実をヴァチカンは隠蔽してるのだ、と。
…ゾクリとする話だ。
終盤に向け映像的にホラーな表現はあったものの、それよりも怖かったのは「…コレって現実にあった事なの?」って疑念だった。
目を覆いたくなるのは勿論、おおよそ目の前で起こったとしても、やにわに信じられない事ばかりが起こる。今までは創作物として眺めていたのだけれど、今作は何故だかシコリが残る。
現在でもヴァチカンは悪魔と戦っているらしい。
公聴会ではエクソシストという考え方が時代のニーズに合ってないから廃止するみたいな意見が出てくる。
それを言い出したのは悪魔なんじゃないかと思えてしまう。作中、ヴァチカンの礼拝堂に悪魔の声が響く。世界で唯一の悪魔に対抗しうる組織は虫の息なのかもしれない。
ご本人は2016年に亡くなったらしい。
人間だから仕方ない。
最強の悪魔を退けた祓魔師はもういない。
後継者が生まれるようなラストではあったが…聖書にある黙示録は勃発しているのかもしれない。
とまぁ、それらがラッセル・クロウが参戦した事の恩恵だとは言い切れないが、作品としては面白かった。
ラストに至り、ヴァチカン内部の専門機関のような部署の描写があって、そのデザインが結構洗練されてたりしたから「安心して、フィクションも混じってるよ」と言われたようでもあった。
ユーモア有り、ホラー慣れてなくても大丈夫
鑑賞動機:クロウならメリケンサックでもして、拳で祓ってくれそう10割
そんなことはなかったのはちょっと残念。でも強面だけどお茶目とか、強さも弱さも併せ持つキャラは魅力的で、一部で盛り上がるのもわかる。
ミステリ的な趣向は中盤まではよく効いていたけど、終盤もう一押し欲しかったかな。
実話かどうかはどうでもいいけど、バチカンこそが魔窟、という気はする。
真摯で熱いエクソシスト映画
予想を遥かに超えて真摯で熱いエクソシスト映画でした!
実在した人物をもとに作られた作品なので、エクソシストの在り方が結構現実的に語られていて面白かったです。実際には悪魔付きのほとんどが精神疾患であることや、教皇庁のきな臭さがリアルに描かれています。キリスト教における黒歴史をひとつまみ、そこから壮大な世界観が作り上げられていて見事です。
そしてまさかのバディものでもあり、完全に三下役だと思っていたトマース神父が終盤には根性を見せて主人公の相棒枠に収まったりと、かなり熱い展開がありました。
全体を通してA級からB級の間くらいという印象ですが、期待を大きく超えて面白かったので大満足です!
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