ヴァチカンのエクソシストのレビュー・感想・評価
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終わり方が良い
なかなか面白かった。
悪魔のエクソシストに乗り移りヴァチカンの中に入り込むことで内側から崩壊させようとするという目的が凄く斬新だった。
フリードキン版ではカラス神父が自らの身体に悪魔を乗り移らせ窓から飛び降り差し違えるというこれ以上ないラストだったが、今回の悪魔アスモデウスは格が違い、乗り移らせた後に簡単に死なせずで、そのあたりの攻防には見入ってしまった。
若手のトマース神父の成長と覚醒も見どころの一つで、若さ故に犯してしまった罪を乗り越え、最後はアモルト神父の頼れるバディになっていく。
アモルト神父役のラッセル・クロウは正直言って昔から好きな役者ではなく、本作を見てもそれは変わらず、さらにプロらしくもう少し節制しろよと思ったくらい。
ローマからスペインまでヴェスパで移動した?
どのくらいの距離かは知らないが、ヴェスパがかわいそうに見えたw。
教皇役のフランコ・ネロは威厳もありヴァチカンのトップにふさわしい貫禄ぶり。
変な大量の血を吐いたにも関わらず最後は急に体調が戻り顔つきも変わったのだが、あれは悪魔が乗り移ったからだろうか?
嫌味な神父がグアムで休暇中というのと何か関係がありそうだったが、そのあたりを説明なくほのめかしているのが気持ち悪さを残し非常に良かった。
アモルトとトマースが残り199の悪魔退治を命じられるが、実はヴァチカントップが悪魔に乗り移られているとしたらシリーズ化するとかなり面白くなりそうと勝手に想像する。
ラッセル・クロウの健康次第かw。
事実に基づくオカルトホラー
観応えあり
1973年のエクソシストを超えた部分がある
ちなみに自分は1973年公開の本家「エクソシスト」と言う映画が大好きなのだが
その映画が好きなんで今回の映画を見に行かないわけがなかった。
ここではあんまりネタバレになる様な
細かい内容までは話さない。
でも結構楽しめた映画だと思う。
1973年公開のエクソシストはひとくちにホラー映画とは言うけれど
普通のホラー映画とはちょっと毛色が違う作りになっていてそれが物語の奥深さを出している。
本家エクソシストは時系列順に物語が進んでいくのだけど
「何月何日、何時何十分」と時間が画面に出てくる。
これが妙にリアリティーがあって
素晴らしいアイデアだったと思う。
基本的に現在のカトリックでは「悪魔祓い」なんて非現実的だと言うスタンスを取ってる。
悪魔なんていないのだと言うスタンス。
ところがこの時系列で出来事を追うと
だんだんと不思議な出来事が増えていって
最後にはそのいないはずの悪魔と神父の戦いと言う形になる。
このデジタルと言ってもいい前半の淡々とした表現が
それがこの映画の深さを醸し出している。
怖いシーンで驚かせてやろうと言う事より
精神的にグイグイ迫ってくる感覚と言うのか
それが凡百のホラー映画とは違う作りになっているのだ。
今回の映画はそこまでには至らない。
ただ悪魔と神父の戦う場面では
悪魔が本人の良心や弱い部分をつけ込んで攻めていくと言う事が
手を変え品を変え見せてくれるので
その意味では本家エクソシストを超えた部分がありとても楽しめる。
怖い画面で驚かせたり怖がらせたりなんて事は誰でも出来る。
でもこう言う風に誰にでもある精神的に弱いところを徹底的に突いてくると言うのを見せられると
単に怖いとか恐ろしいでは済まない部分があって
そこが妙にリアリティーがある。
勿論エンタメで作られた映画なんで
頭を空っぽにして楽しめる様にはなっているのだけど
それだけでは済まない部分が映画の質を高めている感じ。
人間は過去悩んでいたり悔やんでいたりする生物なんだなあと考えさせられる。
それが他人から見たら大した出来事ではなくとも
その人物にこびりついて離れない。
ホラー映画なんで単純に怖がりたいとかそう言うのもあるけど
それでは済まない何かがある。
ラッセルクロウの次回作が楽しみ
ラッセルクロウ色の悪魔祓い映画
ホラー映画の金字塔『エクソシスト』をはじめ、これまで洋画中心に時には韓国なんかでもありました。今作は実在した神父を題材にした一件の悪魔祓い。悪魔祓い自体の描写はまぁ過去作と特に変わりないが、やはりラッセルクロウの神父は唯一無二であった。少し荒っぽくも経験豊富なベテラン神父で頼り甲斐がある役柄でした。実際にそうだったのかわからないが、滅んだ修道院の原因が過去に悪魔祓い失敗し、憑依された神父が内部から悪魔祓い側を滅ぼしたという設定は新鮮でした。ホラー映画はその性質上何かと比較の対象作が一つや二つあり、差別化する必要はあるのかもしれないが、個人的には定期的に製作し、悪魔や神父の対峙をスクリーンで見れたらと思う。
ホラーの皮を被った極上のエンターテイメント!!
あんな状況でよく寝られるよな?
予想外に面白かった
こんな言い方は大変申し訳ありませんが、見に行く前はよくあるエクソシストものぐらいかな、とほとんど期待していませんでした。
(ホラー映画は嫌いではないので見に行きましたが)
ところが見終わって、映像、脚本、構成そしてラッセル・クロウ全て良かった。
名作エクソシストを上回る、とは言いませんが、ストーリーは似ていても全く違う作品です。
何よりとんでもなく強力な悪魔と無敵の神父の闘いはマーベルやDCレベルのアクションヒーロー映画並み。
しかも、だいぶ脚色されているのでしょうが、これが実在した神父の話というのもすごい話。
世界的にどれだけヒットしているのかわかりませんが、続編、シリーズ化も期待したいところです。
無理かな…
実在の悪魔祓い師を描く
実話ということにしたいならちょっとやり過ぎかも・・・
わぉ!エクソシストって実在職業だったの?
予告編は観てないし、タイトルからして興味無かったけど、タイミングが合ったのがこの作品だけだったので、ハードル低めで着席。
まずは、ラッセル・クロウ演じるイタリアのエクソシストのガブリエーレの活躍から。どうもヨーロッパでは悪魔に乗り移られる人、普通に居るみたいね。ガブリエーレの作戦は、豚?笑える〜!
そしてスペインの子供が怪しげな情報を得て、彼とその家族を救いに。それにしてもこの手の作品は暗くて破壊シーンが半端ないと思っていたのに、優しい感じで、暴力シーンもコントみたいだった。何より悪魔と会話してんだもん。それほど悪魔じゃないぞ!
観ていて、全てのスケールが小さい感じがして、もしかしたらこれ、ドキュメンタリーなんじゃね?って途中から思っちゃった。もちろん事実とは思えない展開なんだけどね。ずっと明るくて軽い感じがとても楽しかったです。
そしてエンドロールの最後!えっ!ガブリエーレさん、実在の人だったんだ〜ってビックリ。
思ったより見応えあったー
怖いの覚悟、でもラッセルクロウ久しぶりだしと思って観ました。
ただしのホラーではなかったです。めっちゃ怖かったけど。心の闇とそれを赦して払う神父様。
ヘンリーの憑依がなくなったときちょっと涙しました。
…なのに、そこからの…。中盤からずっと両手を顔の前で組んでたら、すべて終わったときに脱力して、ぐったり。
映像は確かに怖かったけど、神父様二人の格闘に゙ドキドキでした。
【”スペインの荒れ果てた修道院に隠されていたヴァチカンが代々秘匿して来た真実。”最強の悪魔”と、ヴァチカンのチーフ・エクソシストとの壮絶な戦いを描いた作品。後半は嫌な手汗が止まりません。】
ー ここ、一か月間夜な夜なホラー映画をビビりながら観て来た故か、椅子から飛び上がる事もなく、前の座席を蹴る事もなく、今作を、怖くも大変面白く鑑賞した。ー
◆感想
・チーフ・エクソシスト、アモルト神父を演じたラッセル・クロウが、アメリカからやって来たジュリアとエイミーとヘンリー一家が所有するサン・セバスチャン修道院に、”ヘンリーが悪魔に憑りつかれたらしい。相当に強力な悪霊のようだ”と、ヴァチカン教会から連絡を受け、メットにちっちゃなバイクでやって来る。少し、可笑しい。
ー だーが、余裕をかましていたのはここまでで、悪魔に憑りつかれたヘンリーのベッドの上での異様にギラツク姿と、子供とは思えないザラツイタ低い声で発する数々の暴言に、一気に体感温度が下がる。-
・経験のないエスキベル神父もいるのだが、悪魔に歯が立たず、部屋から簡単にたたき出される。
・アモルト神父は悪魔の名前を知ろうとするのだが、逆に悪魔から、彼やエスキベル神父の過去の悔いを言い当てられる。
ー 悪魔の中でも、地位が上がる程相手の過去のトラウマが分かるらしい。-
・余りに強力な悪魔の力に”何かある”と感じたアモルト神父が、敷地内の井戸の蓋を開けると、その中には夥しい髑髏の階段が現れる。
ー 井戸の底に下りたアモルト神父とエスキベル神父が観たモノ。それは髑髏化した牧師の遺体。当時のエクソシストが悪魔に憑依され教会がその事実を隠蔽していた事。そして憑依した強力な悪魔の名前が”アスモデウス”である事を知る。
悪魔祓いにおいて、憑依した悪魔の力を弱める事が出来るそうである・・。-
・”アスモデウス”は父の交通事故に遭った車に乗車していた事から、一年前から口が効けなくなっていたヘンリーに憑りついていたが、エイミーとジュリアにも危害を加えようとする。
ー 以前、冬山で悪霊に憑りつかれた時に、祈祷師に言われた言葉”心が弱くなっていると、憑りつかれる。”を思い出したシーンである。だが、悪魔の名が”アスモデウス”である事を知ったために、家族は何とか助かる。-
■一番の見所
・修道院の地下での、”アスモデウス”とアモルト神父とエスキベル神父の戦い。”アスモデウス”はアモルト神父に憑りつき、ヴァチカン教会に入る事を画策するが、それを見抜いたアモルト神父は”アスモデウス”をわざと自らに憑りつかせる。
そして、その前にアモルト神父とエスキベル神父は、過去の悔いを”赦しの秘跡”を行っていたことで、”アスモデウス”が見せる幻影に戸惑わされることはないが、強力な”アスモデウス”に憑依された事で、アモルト神父は自ら命を断とうとするが、”アスモデウス”はそれを許さない。
アモルト神父とエスキベル神父は、祈りを辞めず到頭、”アスモデウス”は地獄に落ちていくのである。
ー モー、このシーンが凄いのなんのって・・。序盤の余裕は何処へやらであった。-
<ヴァチカンの中で、エクソシストに対し厳しい意見を言っていた若造神父が、”アスモデウス”が一時的にアモルト神父に憑りついた事で、観た現象。
そして、今や一人前になったエスキベル神父とアモルト神父は残り199箇所の悪魔が巣くう場所と対峙していくのである。
今作は、非常に面白かったので、続編を強く希望する次第である。>
元祖には遠く及ばない
本作の題名からして、およそ50年前に制作されたホラー映画の金字塔と言っても過言ではない、ウイリアム・フリードキンの「エクソシスト」と比べてしまうのは致し方のないことだと思います。それで、比べてみてどうかというと、残念ながら本作は遠く及ばない内容の作品でした。
序盤はまあまあだったのですが、家族が修道院に到着して以降のストーリーが薄っぺらく、事が急展開というか雑に進むので物語に全く引き込まれませんでした。また、怖がらせ方が音や映像だけのB級ホラー並なので現実味がなく、怖さも味わえませんでした。さらに、ラッセル・クロウの演技も悪魔祓いが始まる中盤以降はイマイチで、マックス・フォン・シドーやジェイソン・ミラー(元祖エクソシストの神父役の二人)のような本物っぽい感じは出せていませんでした。
本作は実在した神父の回顧録を元にした作品だそうですが、その割には全くリアルさがなく、むしろ50年前の「エクソシスト」の方が本当にありそうに思えて怖かったです。
追記>
作中、ローマ教皇が舞台となった修道院には過去にも問題があるので調べてみると言って、調べてみたたところ、本に手紙が挟まれていて読んでびっくり、というシーンがありましたが、何で今までほったらかしだったのでしょうか?また、何で問題のある修道院を一般の人に売ったりするのでしょうか?よく分かりませんでした。
悪魔さんは自己承認要求が強い
この作品に便乗して、異端審問を悪魔がやったことにするんですかい? バチカンさん。なかなか、政治センスがおありなことで。
怨霊は怖いけど、悪魔は全く怖くない。悪魔の存在自体を信じることができないから、手の込んだ宗教映画として俯瞰で鑑賞。
内容は想像通りだけど、ラッセル・クロウが演じるキャラクターは面白い。移動はスクーター、何かとウイスキーをあおり、ハードボイルド風に軽口を叩く。
物理的に物体を操る力があるんだったら、わざわざ人に憑依することもないと思うけどね。それを言っちゃおしまいか。
悪魔さんは、自己承認欲求がとてもおありで、自分の名前が呼ばれないと満足しない。そんな悪魔が怖い人は、楽しめる作品でございます。
全207件中、181~200件目を表示