「エンタメ!」ヴァチカンのエクソシスト snnxさんの映画レビュー(感想・評価)
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東京日比谷のTOHOのシアター3。日曜22:05のせいか100席ほどの小箱が半分埋まった程度。
このテーマで面白くないなんて無いのに、ラッセル・クロウ主演で"エクソシスト"なら間違いない。アクション多め、ホラー少なめ、ミステリー少々、苦笑あり。展開の強引さも相まってお腹いっぱいだ。
話はスペインのレコンキスタ以降にユダヤ教徒やイスラム教徒、キリスト教徒に対して異端審問でとんでも無いことをした教会の過去がー!みたいな凄惨な話を下敷きにしている。ただ、キリスト教徒ではない日本人が観た感想としては笑ってしまう演出も山盛りだ。
悪魔討伐の儀式は基本的に「祈り」のみ。十字架やなんやら小道具はあるが、あまり関係ない。「祈り」こそ最大にして唯一の攻撃手段。このへんは教義もあるだろうから仕方なし。
悪魔のプリンスが相手だから、さぞや激しい戦闘や被害が、、、と思ったが特に無い。。ベッドの上で「ガオーガオー!」と言ってるだけで実質被害は耳食われたくらいか。悪魔はキモいだけで人に乗り移って多少悪さしてるだけ。悪魔たいして悪く無いなと。
一歩引いてみるとキリスト教の「異物」に対するビビリかたが尋常ではない。獅子身中の虫とはよく言ったもので、そのわりに悪魔は200体いるからあと199体とか、歴代のエクソシストとか異端審問官は今までの何してたのよ?
見る人によっては勧善懲悪のご都合エンタメ。見る人によってはドタバタコメディ。ここまで言ってナンですが面白かった。お腹いっぱいです。
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