劇場公開日 2023年7月14日

「憑かれた人々」ヴァチカンのエクソシスト コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5憑かれた人々

2023年7月18日
PCから投稿

悪魔祓いの職にあった実在の神父の回顧録がベースとはいえ、古典的ホラー・エクソシストもののフォーマットで見せるvs悪魔戦は、昭和プロレス的な安定感ともいえるが、ちょっぴりギャグっぽかった。

悪魔に乗っ取られた神父がスペイン宗教(異端)裁判をやったとか、一部の聖職者が性的虐待をしたせいで命を絶った信徒の少女がいたとか、さりげなくヴァチカンやキリスト教の罪まで暴く内容に、これ「怒られないのかな?」という妙な不安を抱いたりして。
まぁ、ヴァチカンというよりバカちん。

2人の神父のバディ感とか、スクーター「ランブレッタGP」で移動する姿とかが、けっこうキャラが立っていて受けそうな気もしますが。

ラッセル・クロウが主演なら、聖なる拳や銃で、悪魔に憑かれた人間を片っ端からぶっこ◯しまくるような映画に仕立てればよかったのに、と無意識のうちに、太ったニコラス・ケイジ扱いをしている自分に気付きました。
私も、B級映画好きという悪魔に憑かれているのかもしれませんw

あ、上映中ずっとスマホでSNS実況し、時々スクリーンを撮っていたガキは、後ろから「眩しいぞクソ野郎、呪うぞ」と言ったら、エンドロール前に逃げていきました。
悪魔祓いに成功したようです。

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コージィ日本犬