「終わり方が良い」ヴァチカンのエクソシスト カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
終わり方が良い
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なかなか面白かった。
悪魔のエクソシストに乗り移りヴァチカンの中に入り込むことで内側から崩壊させようとするという目的が凄く斬新だった。
フリードキン版ではカラス神父が自らの身体に悪魔を乗り移らせ窓から飛び降り差し違えるというこれ以上ないラストだったが、今回の悪魔アスモデウスは格が違い、乗り移らせた後に簡単に死なせずで、そのあたりの攻防には見入ってしまった。
若手のトマース神父の成長と覚醒も見どころの一つで、若さ故に犯してしまった罪を乗り越え、最後はアモルト神父の頼れるバディになっていく。
アモルト神父役のラッセル・クロウは正直言って昔から好きな役者ではなく、本作を見てもそれは変わらず、さらにプロらしくもう少し節制しろよと思ったくらい。
ローマからスペインまでヴェスパで移動した?
どのくらいの距離かは知らないが、ヴェスパがかわいそうに見えたw。
教皇役のフランコ・ネロは威厳もありヴァチカンのトップにふさわしい貫禄ぶり。
変な大量の血を吐いたにも関わらず最後は急に体調が戻り顔つきも変わったのだが、あれは悪魔が乗り移ったからだろうか?
嫌味な神父がグアムで休暇中というのと何か関係がありそうだったが、そのあたりを説明なくほのめかしているのが気持ち悪さを残し非常に良かった。
アモルトとトマースが残り199の悪魔退治を命じられるが、実はヴァチカントップが悪魔に乗り移られているとしたらシリーズ化するとかなり面白くなりそうと勝手に想像する。
ラッセル・クロウの健康次第かw。
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