ヴァチカンのエクソシストのレビュー・感想・評価
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このヴァカチンがぁっ!! 悪魔vsベア系神父、勝つのはどっちだ!?
実在する悪魔祓い(エクソシスト)ガブリエーレ・アモルトの伝記を基に、アモルト神父と強力な悪魔との壮絶な闘いを描いたオカルト・ホラー。
主人公、ガブリエーレ・アモルトを演じるのは『ビューティフル・マインド』『レ・ミゼラブル』の、オスカー俳優ラッセル・クロウ。
2016年に惜しまれつつも亡くなった、伝説の悪魔祓いガブリエーレ・アモルト。
1925年に伊のモデナに生まれた彼は、WWⅡにおいてカトリックにより組織されたパルチザン「イタリア旅団」に参加しナチス・ドイツに抵抗。その際の武勲により十時勲章を授与されており、1947年には当時の連立与党の一つ「キリスト教民主党」の副代表に選出される。
1954年には司祭に叙階。1986年にローマ司教区のエクソシストに任命され、1990年に国際エクソシスト協会を設立。人生の多くを悪魔祓いに捧げた。
波瀾万丈な人生を送ったアモルト神父だが、その発言の内容も中々波瀾に満ちている。
神父が言うには、「コンドーム」と「テレビ」、「ヨガ」、「ハリー・ポッター」は悪魔の産物であり、イタリアのテレビは秘密結社「フリー・メイソン」に支配されているらしい。さらに同性愛に関しては「悪魔の暗示により引き起こされるもの」と主張。イスラム教の預言者ムハンマドも悪魔と通じていたのだとか。うーん、これは中々香ばしい人物ですぞ…。
生涯に行った悪魔祓いの回数は16万回を超えるらしいが、エクソシストに就任したのが1986年で没年が2016年なんだからその活動期間は多く見積もっても30年。単純に考えて、16万回を達成するには1年間に約5,300回、1日に14〜15回の悪魔祓いを行わなければならないのですが…。仮にエクソシストに任命される前から悪魔祓いをしていたとしても16万回というのは流石に多すぎる様な気がするが、それだけ悪魔が頻繁に人間界に忍び寄っているという事なんだろう。
「ジジイお前回数盛ってんだろっ!いい加減にしろこのヴァチカン、いやヴァカチンがっ!!」とか言ってはいけないのです。
さて、現実世界のアモルト神父はなかなかの曲者の様ですが、本作の内容は竹を割った様な単純明快さ。ベテランエクソシストとヒヨっこ神父が最強最悪の悪魔に戦いを挑むというバディ・ムービーである。
調査を進めるうちにバチカンがひた隠しにしてきた昏い歴史が明らかになるなど、ホラーだけでなくミステリー要素も含まれており、扱っている題材も相まってどこか『薔薇の名前』(1986)を彷彿とさせるところのある作品である。アモルト神父をショーン・コネリーに、ヒヨッコ神父をクリスチャン・スレーターに演じさせてもすんなりとこの映画は成立しそうですよね。
ラッセル・クロウ演じるアモルト神父は、本物とは似ても似つかないベア系&パワー系。ずんぐりむっくりとした体型の彼が可愛らしいベスパにちょこんと座っている様は非常にユーモラスで、それを観ただけで不思議と癒されてしまう。『探偵物語』(1979-1980)の工藤ちゃんと双璧を為す、新たなベスパ乗りが誕生したのであった。
ちなみにローマからスペインのカスティーリャ地方まで車で行こうと思うと、2,000km以上走行しなければならない。なんとアモルト神父はその距離をベスパに乗って移動しているのである。この悪魔的な体力には、イエス・キリストも「ジーザス・クライスト!」と驚きの声を上げる事だろう。
扉を蹴破ったり地下の封印をぶち破ったり、とにかくパワフルなアモルト神父。主人公がこんな人物なので、ホラー映画としての怖さは正直言ってほとんど無い。
『エクソシスト』(1973)の様なオカルト・ホラーではなく、『インディ・ジョーンズ』シリーズ(1981-)の様なパルプ・アドベンチャーだと思って鑑賞するのが吉だろう。
アウトローな主人公造詣、ベテランと新米のバディ、超自然的な力を持つ悪役、地下に隠された秘密、主人公の心的外傷とその克服、悪役との対決と勝利、そして次なる冒険へ…。
以上の様に、アドベンチャー映画の定型をしっかりと守っている作品であり、ストーリーに意外性はない。ただ、憑依した悪魔ごと命を絶とうとする首吊りアタックや、血塗れの裸婦、暗黒マリア様など、視覚的なインパクトは強い。観客を楽しませようという悪魔くんの頑張りが光る。
結局地下室のミイラたちが何者だったのかイマイチよく理解出来ていないのだが、全体のストーリーラインはこれ以上無いほどにわかり易いので、カウチポテトでダラダラしながら鑑賞する分には最適な映画。
大傑作!とか歴史に残る名作!とか、そういうテンションの映画では無いし、「異端審問による虐殺は全て悪魔の仕業だったのじゃ」という展開には「ふざけんなこのヴァチカンのヴァカチンがっ!!」とつい叫びそうになってしまったが、このくらいの気楽さで観られる映画こそ大切にしておきたい。
残る悪魔封印ポイントは199個。つまりこれあと199本の続編が作られる…ってコト!?
これが実現すれば、『男はつらいよ』(1968-2019)を遥かに超えるシリーズ連続記録が樹立される事になる。是非ラッセル・クロウにはいつまでも悪魔祓いを続けていってもらいたい。本物のアモルト神父だって物凄いスピードで悪魔祓いしてたんだからさ。ラッセルも残り199本くらいヨユーヨユー😊
アオラレからのエクソシスト
ただものじゃない。
よく海外のドキュメンタリー映像で、実際の悪魔祓いを見たりするけど、...
よく海外のドキュメンタリー映像で、実際の悪魔祓いを見たりするけど、映画と違って空中に浮遊することもないし、実際はこんなものか?と感じることが多かった。
そういう思いだったから、この映画が実話だというのは驚き。えーっ!話盛ってません???って思ってしまった。あくまでも盛ってないという前提であれば、4.5。
盛っているのなら3.5
〜エクソシスト実話の物語〜
尺の上でも内容的にも観やすい作り
実在の祓魔師著書から映像化した聞いて、好奇心が抑えきれず「どんな人なんよ?」と本人映像も見たら、飄々としたお爺さんだった。
ラッセルクロウ演じる神父様は、絶対パワフルな方法で倒すと思っていたけど信仰が大切らしい。
取り憑かれた少年役は凄かった。鼻筋が曲がったメイクも禍々しくてよし。眼球に自身の眼と悪魔の眼が並んでいる様子は画的に面白い。
お祓いが始まってからは悪魔が攻撃を待ってくれてる感じがして、「畳み掛けないの?」とは思った。
神父が一回一回部屋から出たり、地下を捜索中に家族が危険に晒されたりする時間が十二分にあるのがちょっと…。
毎度の事だが、名前を知られると負ける設定ってなんなん?
負けると言いながら中々退散させられないし…
こんな名所が後199箇所あるって?
大変だわ
誰か応援頼もうよ
誰を呼ぶぅ~♪
バカチンの…。
スクーターで来た
大きな身体で小さなスクーターで街を走る神父さん。
面白いなと思ったのは序盤の悪魔(精神異常)をブタに入らせる煽り耐性ゼロのエセ悪魔。
すかさずバキュン!
そんな茶番劇。
カラス神父を思い出す。
うーん。
以前、劇場でフライヤーを見てからこれは観てもいいかな?と思っていた作品で結局観てなかったなぁとアマプラで発見してたので視聴。
あ、この作品観てるわ…劇場で…
たぶん忘れたって事は個人的にそれなりの作品であったためだと思われる。
なんとなく、これだ!ってシーンが心に響かなかった。
ごめんなさい。
修道院を改築した建物には住みたくないし、砂糖は体に悪くないと思うのだけど。
とりあえず、ニューエクソシストバディ誕生とのことで。
まだまだ悪魔はいるらしいので続編があるのかなぁ。
修道院やカタコンベの造形とかが手が混んでいてそこは良かったかな。
スクーターで移動する神父(ラッセル・クロウ)のビジュアルは好き
ラッセル・クロウ、器用ですね
起こることは、だいたい「エクソシスト」で見たようなものなので、それほど怖くはなく、むしろ「はいはい、なるほど」と思うくらいでしたが、最後の方で、祓魔師自身が憑依されたときに、これってもしかして後味悪い感じで終わるのか!?という気がしてしまった。マリア様が登場したり、観客を翻弄する仕掛けにはまってしまって、あんなに酷い病状だった教皇がすっかり回復したのを見て、おかしい、まだ何かあるぞと思った。・・・まんまとやられましたね。
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