劇場公開日 2023年11月23日

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「ビートたけし的ヤクザ戦国時代ギャグ映画」首 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ビートたけし的ヤクザ戦国時代ギャグ映画

2024年6月22日
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鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

興奮

内容は、お笑い芸人ビートたけしが監督脚本を務める日本の戦国時代と言われる頃のお話。誰もが良く知る戦国三傑の信長・秀吉・家康が出てくる三角関係主体の時代背景映画。
 印象的な台詞は、『ワーッ!黄色いクソ野郎!』弥助の本能寺での一言。ギャップが笑いを誘う事を狙った場面。首で繋がる物語が面白かったです。今なら写真かな?!殆どが時系列もそのままで見易かったが深みに欠けるような感じがしました。
 印象的な立場は、どんどん疑い深く疑心暗鬼になる人々のみしか出てこないのが良かったです。個人的には神君伊賀越えが好きです。
 この映画は戦国ギャグ映画なのですが、血がよく出るのとガラが悪いので見込み客の年齢層が分かりづらかったです。戦国時代の猿芝居がコメディで、アウトレイジなヤクザ映画そのままでした。
 印象的な場面は、戦国時代の衣装や小物がしっかりしていた所です。長篠の戦い・高松城水責め・中国大返し・安土城・本能寺など凄い人数と予算かけてるなあと感心しました。中々出来ない規模での迫力は本物だから絵作りに凄みが感じられました。
 全体的に、非常に分かりやすく見やすいのですが、北野武=ビートたけしとの構図が良くわかる良い子には見せられないヤクザ戦国ギャグ映画でした。残念ながら秀吉ではなくビートたけしでした。
 久しぶりにビートたけしのシチュエーションコントを見たような感覚が好きな人と嫌いな人に分かれるのではないかと感じます。斬られ芸や死に芸のオンパレード。見ている人の感覚まで麻痺してしまう様な映画でした。

コバヤシマル