「詰め込みすぎた?」首 105さんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎた?
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自分の中でかなりハードルが上がっていました。
なのでちょっと割引の評価となってしまいました。
尾張弁バリバリで、準キ◯ガイの加瀬亮演じる織田信長の造形はとてもおもしろかったです。
男色を軸とした人間模様ですが、色気やエロティシズムの表現はあまりできていなかったのかな、と感じました。そう考えると、戦場のメリークリスマスの坂本龍一とデビットボウイの配役は秀逸だったんだと思いました。
中村獅童演じる茂作の間抜けさは、バカは成り上がりが不可能っていうなんとも言えない虚しさを感じました。
曽呂利新左衛門を重要な役どころで話を進めていったのは、芸人であるビートたけしの矜持を感じました。ただ、木村祐一ではなかったかな…。
「首」に関する、シニフィエとシニフィアンの関係性の表現はとても興味深いものでした。
最後のシーンは圧巻的で、あの数秒のための前振りとしては納得のものでした。
総合的にはちょっと詰め込みすぎた感じがして、もったいなかったなぁっていう印象です。
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