「虚無→解体→獣→ナハナハ」首 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
虚無→解体→獣→ナハナハ
ダダ→キューブ→フォーブ
→ナハナハ。
コント、脱力、暴力。
コント、コント、脱力。
脱力、脱力、コント。
北野ブルーと、
一定のリズムのカット数で、
フレームは常に上部ががらんとしている。
この掛算に死生観がシンクロした観客はダダイズムといい、
この引算の解体と構築を新しいキュビスムという。
全員悪人暴力にはフォービズムと褒めちぎった観客もいた。
それらは現代のスーツ、シャツ、拳銃、機関銃で血と暴力が表現された。
本作は合戦、城、甲冑、鎧、刀、長刀、竹槍、、、。
時代劇の方がマッチしている。
ダダイズム、キュビスム、
フォービズムに意外なくらいマッチしていた。
時代劇といえば大河。
大河を小水まで落とし込む、
センスはあいかわらず素晴らしい。
小水を更に唾棄されるような唾レベルまで解体、怒りや虚無を再構築されたようなもの、
茂助を主人公のプロットにしていたら映画的には傑作になっていただろう。
そんな事はどうでもいいんだよ!
と首を蹴る
ダダイズムより、
キュビスムより、
フォービズムより、
ナハナハ。
「3-4x10月」や「ソナチネ」の
エッセンスが残っていた。
世界の北野、
足立区のたけし、
が帰ってきた。
【蛇足】
「ソナチネ」の現場には、
クランクアップ寸前まで、
赤いスポーツカーを準備していました。
北野ブルーは、
北野レッドになる可能性がありました。
詳細はyoutubeで話しています。