「男色がいっぱい」首 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
男色がいっぱい
キャストが濃すぎて、細かな配役を憶えるのは諦めての鑑賞。
メインどころには字幕を出してくれるので、そのあたりは有り難い。
序盤は信長(加瀬亮が素晴らしい)の乱痴気と其々の思惑を見せていく。
それにしても男色が多過ぎる。
明確に女性を求めていたのは、醜女好きの家康と「余りを回してほしい」と言った新左衛門くらいか。
このへんは大筋の愛憎や謀略に絡んでくるので、まぁヨシ。
本能寺までは人間関係と濃い演技で見られたが、その後は蛇足。
中盤から半端に差し込まれはじめたコメディ要素も相俟って、ひたすらに間延びして感じた。
そこから中心に座るたけしの演技がこれまたヒドい。
(キム兄と浅野忠信も部分的に棒だったが)
心理描写も鳴りを潜め、おまけにあの唐突な締めで、評価は下がる一方でした。
言葉も、現代語が7割、方言が2割、昔言葉が1割といった具合なので、油断してると難しい言葉が急にくる。
滑舌や抑揚の問題もあって、聞き取りづらい箇所も多かった。
その点、演技はやや固いながら寛一郎が、宮野真守に見えてたくらい(声も似てた)滑舌よくて驚いた。
初めての北野武作品だったのだが、自分をキャスティングした上に一番上に置いてこれでは正直残念。
作品の出来より自分のやりたい事が前に出てしまったのかな。
決して駄作とは言わないが、別にファンでもない老人の道楽に今後も付き合おうとは思えなかった。
あと、脚本書くなら『役不足』の意味くらい知っててくれ。
コメントイイねありがとうございました。北野たけしさんは カウンタック乗ってる人なので・ジジイにガルウイングドアは似合わない。カッコ悪い。要するに客観的に進言する人がいないのかもです。役不足の誤用も、周囲が指摘を諦めた可能性があります。お爺さんは頑固ですから【自分もそうです】
あっ❗️映画はツレは微妙ですね。若い頃は デート❤️の定番でしたけど❗️
共感ありがとうございます。
自分も監督ファンではないのですが、今作は結構やっつけ感な部分がちらほら。良かったならいいのですが、もう少し賛否が分かれるのが健全なんでは?