劇場公開日 2023年11月23日

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「たけしさん" も "、監督&大根役者 で "晩節を汚す"」首 YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0たけしさん" も "、監督&大根役者 で "晩節を汚す"

2023年11月25日
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鑑賞方法:映画館

本年1番の期待映画で、予告編の面白さから、
本作を楽しみに鑑賞をしましたが。。。
本作は「予告編(Official Trailer)」を作る為だけに、本篇を誂えた"超駄作品"だった。

フランス人に媚を売った作品作りのつもりだろうが、
近年の映画業界では 本作の様な残酷シーン等は"映画のレギュレーション・コード"から逸脱し過ぎて、
海外では評価されないし、一般上映館さえも限定されてしまうので、
いくら、著名監督でも 予告編がよくできていても、評価と上映は非常に難しいだろう。

"宣伝映画"なので、
映像美は世界的にも非常に高い次元で行われ、
撮影・カメラ・照明も完璧
炎の音 や 衣服のすれる音 も、丁寧に拾い、
効果音も超高次元
芸術面だけをみれば、黒沢監督作品にも匹敵する"日本最高次元の作品"です。

考証は、各階層の服装や武具は、まずまずだが、武田家の「ムカデ」は伝達役の印であり、武家の指物ではない。
秀吉配下兵の"持ち槍"にカバーを付けているシーンが2か所あったが、このカバーは江戸時代に成って、数十年経ってからです。。。
信長は 桶狭間以降は、信長本人も 月代(さかやき)にし、尾張訛りも控えていたと考えられています。
本作には2つの方言監修が入っていましたが、目新しさを出す為なら、その程度の演出は許される範囲かもしれませんけど
信長と同席できる重臣は ほぼ全員月代ないと、違和感が先にでてしまいます。
キス(接吻)の概念は、明治以降であり、日本人にとって 一般的な愛情表現に成るのは、大東亜戦争後です。
またこの時代の"男色"を、面白半分で、受けを狙って、斜に理解している点も、滑稽でもあった。
電話やメールがない時代、文章・手紙は非常に重要な意思伝達機関であり、
毎日多くの文章が敵味方に飛び交い
戦国大名や重臣達は、その範囲を
部下や重臣、小姓に至るまで広げ、あらゆる人達に対して、絶えず気を配らねば、
いつ寝首を掻かれかねない時代でしたので、
相手の心を 近くに寄せる為に、男女の恋文の様な表現も たえず使っていましたが、
それを 肉体関係と勘違いする生半な研究者や小説家がたまにいますが、それは林を観れない
あまりにも稚拙な解釈者です。

最高な出来の"予告編"でも、秀吉は、大河ドラマ(令和5年)以上の違和感があり、
演技も超ド級の下手で、予告編どおりに ロレツも回っていない。
誰か たけし監督に助言できる人間はいないのか?
主役交代すれば、もう少しましな映画になったかもしれない。

まともな秀吉が観たくなったので、「のぼうの城(2012)」を観る事にします。

YAS!
トミーさんのコメント
2024年4月11日

共感ありがとうございます。
二度観ようと思わない作品の一つですね。

トミー
YAS!さんのコメント
2024年1月6日

Mさん、helio624さん コメントありがとうございます。

居酒屋で飲みながら、描いたような映画でしたが
優秀なスタッフが、自由に各才能を発揮できている点では 良い映画だと思います。
北野さんが、それを 飲みながら 大衆化してしまう オチャラケ で、次作は「翔んだ埼玉」を茶化した アンサー映画を造ってくれると 願望しています。

YAS!
Mさんのコメント
2023年12月17日

コメント欄も含めておもしろかったです。
私は、北野さん、大森さん、浅野さんのシーンと、最後の首を蹴っ飛ばすシーンはとても好きでした。
レビューありがとうございました。

M
helio624さんのコメント
2023年11月27日

全く同意見です。質の悪い自己満足作品を観せられたようで、何ともやり切れない時間でした。
元々期待してなかったのですが、「期待してないものは観ない」これを今後の指針にしようと思いました。鑑賞料金も高くなりましたしね。

helio624
YAS!さんのコメント
2023年11月27日

トミーさん、katowankenobiさん
コメントありがとう ございます。

外から、見る限り、北野監督作品は、いつも お金を惜しまずに良いスタッフを、集めているようで、通常 どの監督も 力を入れてやるような点でさえ、@@監督に任せぷりで、
北野さんは本来の監督が最低でも やらねばならない 重要な役目さえも助監督・副監督にさせてしまい、ご自身はプロデューサーもしくは、監修者もしくは、観客的な立ち位置で、映画づくりをされているように、見受けられますが、

この 観客目線 で、映画が作られているのが、北野作品の良いところ だったのですが、
本作は 映画を観る以前の大衆目線でしか、映画づくりをしておらず、がっかりしました。

北野作品で好き と言うか 気にいっているのは、「座頭市」です。
作品はマズマズなのに、最後のタップダンスをやりたかったら、エンディング タイトル を流す時に 左端に小さく出す位に 留めておけば良いものを、第第と作品に入れ込む お馬か ぶりは見事で、せっかくの作品を ご自身で 大衆映画まで、格を落とした アホなところが、お笑い と言うお里 丸出しさが、個人的に 気にいってます。

北野さんは、自分に監督の才能がない事を、ちゃんと 見極められている点が 賢いと 思います。

YAS!
katowankenobiさんのコメント
2023年11月26日

晩節を汚すということは過去のたけし作品をものすごく高く評価しているのかな?まずそれにビックリ。
どんな素晴らしい映画でも期待が大きいと100%がっかりしますよ。
それにしてものぼうの城なんか見たくなる人いるの?

katowankenobi
トミーさんのコメント
2023年11月25日

うーん、キタノと言うだけで今作を買い付けるようじゃ海外のバイヤーも低レベルですね。市村正親とは役者レベルが違い過ぎです。

トミー