劇場公開日 2023年11月23日

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「北野武監督作にしては……」首 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5北野武監督作にしては……

2023年11月24日
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鑑賞方法:映画館

ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。🎥

北野武監督作品は、初監督作『その男凶暴につき』を映画館で観てから(短編含めて)全作品を観て来たので、本作も期待して公開初日に観に行った。
北野武監督とは30年に亘る付き合いになっている🎥

このタイトルが物語るように、全編にわたって「生首」をいくつ見たことか…という感じだったが、冒頭の首無し胴体はインパクトあったものの、全編にわたる首チョンパを見慣れてしまうとインパクトは無くなった (^^;

織田信長役の加瀬亮は熱演=狂っていて、彼が登場すると俄然面白くなる🤗

物語は、織田信長が天下を取ろうとしている時には西の毛利などが抵抗していて、毛利制圧に秀吉を使っている信長。(本作では描かれていないが武田・上杉・比叡山などの抵抗勢力との忙しい戦いに奮闘していた信長だった。)
そして、なぜか荒木村重が信長謀反から始まるドラマも描いているが、この荒木村重について語り継がれた事実を無視した扱いをしているドラマとなっている。
そのほか、秀吉が「信長批判を口にする」など創作的エピソードが多い。

総括すると、織田信長が天下を取ろうとしていた戦国時代を描き、本能寺を新たな解釈で描いた映画で、戦場シーンなどのロケ&合成シーンは、なかなか見事だった。

ここ数年、司馬遼太郎原作小説が映画化されたため、司馬遼太郎の戦国時代ものを(映画化されていない『国盗り物語』など含めて)かなり読んだので、司馬遼太郎が足を運んで取材して書いた小説は概ね実話に近いもの……と思っている者には、この映画は違和感多数。

また、個人的には、北野武監督作にしては「ハッとする瞬間」が少なかった気がした。期待しすぎたか……😅

6年前の『アウトレイジ 最終章』をジャパンプレミアで観た時のような幸福感は感じられない映画だった。

[補記]
同じ『顔』という映画であれば森谷司郎監督のサスペンス映画は大傑作なのでオススメ🙆👍

<映倫No.122700>

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たいちぃ