「どいつもこいつも」首 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
どいつもこいつも
成り上がろうと躍起になり、出世の為なら仲間も裏切り、身内も切り捨てる。血眼で首に群がる男たち。
人間の愚かさ、どうしようもなさを茶化しつつ、でも冷たく突き放してはいないと感じました。
加瀬亮さんの信長が圧巻です。中村獅童さんは、最近の出演作では一番良かったです。たけしさんは演技が下手なので、最初の内は秀吉に合わないと思いましたが、全体を通して見ると、この作品に合っていると思います。
本作は狂気と笑いが相まった、かなり風変わりな作品と言えます。R15ですが、首が飛ぶシーンは敢えて作り物っぽくした感じで、そんなに残酷では無いです(別の生々しさはありました)
口の中を傷つけるシーンは怖かったです。
私は得意なジャンルではないので★3.5にしましたが、人によっては凄く面白いと思うかもしれません。今年の大河に不満な方はストレス発散できそうです。歴女にはお勧めしません。
一つ気になったのは、私の聞き間違いでなければ、「役不足」の言葉が誤用ではないかと思った事です。
「役不足」は、人物に対して役が不足=つまらない簡単な仕事、という意味なので、仕事に対してその人物の力量がふさわしくないなら、「力不足」ではないかと思います。
最初、ん?役不足?遠回しの皮肉かな、とも思いましたが、信長はそんなキャラではないので、誤用だな、と分かりました。意味を取り違えている人の方が多い…かもしれませんね。「役」という言葉が入っているので、芸能界や役人あたりから誤りが広まったんでしょうか。まだ一般的には「力不足」の方が使われている気もします。日本語は変化しやすい言語ですね。
おはようございます❗️
役不足の件は、誤用と分かってて敢えて使ったのかもしれないですね。
誤用の意味の方が世間大半の認識になってるので、こちらの使用法を定着させちまうか、というノリの一種かも⁈
姑息、気の置けない、なども、日常会話において、本来の意味で使う人はほとんどいません。知ってても使うと相手が誤用の意味で捉えてしまうので。
敢えて記録に残る映画という媒体で使ったのも武監督の世間へのかましのひとつかも。違うかな😅
役不足 はイタイですねぇ。痛すぎる。たけしさんの演技への率直な表現感服です。確かに たけしさん なんの役やっても同じで大根役者です。【砂の器 の じゅんぷうまんぽ 内藤たけとし と違い 明らかな勘違い誤用なので もしかしたら 一般的には誤用されて用いられる と言う深い意味かも知れませんが・・歴史映画見る人は基本、そこらへんのところ厳しいので・・・】