「『これはメロドラマである』」こいびとのみつけかた いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『これはメロドラマである』
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冒頭のプロットでスクリーンに映されるインタータイトルである
とはいえ、所謂テレビの昼帯で流されるメロドラマ(最近は放映していないが)のドロドロの人間関係系ではない
自分は、『まともじゃないのは君も一緒』を観賞していないのだが、この作品のファンの方々はその雰囲気を期待して観賞するらしい
確かに独特の匂いが映像に醸し出されている作品である そしてその雰囲気に初めましての自分とすればどうしても先天性の疾患の匂いを嗅いでしまうのだけれど、どうもそういうテーマではなく、制作陣の世界観に則ったある種のファンタジーを描くという視点なのだろうと思い直したのである 世界線が微妙に異なる宇宙に於いて、こういう社会が成り立っているというメタバースをベースに、その愛情を忘れない温かい社会で、問題があっても信頼している周りの人達とのコミュニケーションを大事に人生を過ごすというプロットなのだろう
口の悪い人だって、実際はきちんと労っているし、そこには裏切りも嫌悪もない
こんな世界があるなら、真っ先にスクリーンの中に飛び込みたい、そんな衝動に駆られる作品であり、こういう描き方も嫌いではない、幸福感に包まれる作品である
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