花腐しのレビュー・感想・評価
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話は古臭い
原作のこともあるので。現代設定と考えるとあまりにも古臭い話だと感じた。一人の女を悼むことで自分のこれからを考えるのね。最後はみんなどこ行ったの?ピンク映画監督をピンク映画で表す感じ?必要以上にベッドシーンとほないこかの露出シーンが多い気がした。しかしほないこかは体当たりの演技でしたね。本格的に女優になるつもりなんですね。
幸せを感じる内容だと良かった!!
いくらセックスシーンがあっても、エロく感じるかは彼女と過ごした楽しく幸せな時間があってこそだと思うので、ただヤッているだけの印象です。彼女さんの事、もっと大事にできたら良かったですね。また声がいっぱい出ていますが、これもエロく感じないのは、やはり疑似だからでしょうか。主人公の男性2人も何かつまらないです。と映画の中で映画論をやられると鼻に付きますが、2024年の藤井道人監督「パレード」より良かったと思います。
薬師丸、世良、三田村で見たい。
売れない新米女優を荒井晴彦が書く、
それなら薬師丸世良三田村で見たいと思った矢先に、
あの台詞は嬉しい。
役に新味ある綾野剛、
Xの紅なる選曲ミスで外した最近作より、
格段に選曲が冴えたこっち。
とにかく映画を撮りたいと
怠惰に苦悶する古き良き中年男女。
心地好く見られる小品。
「カラオケ行こ!」の前哨戦?
原作を読んでいたので、どんな感じに映像化されたのか興味があったけど、過激なエロいシーンが多くて、席を離れたい気分に何度も陥った。
原作とかなり距離があったなぁ。
エンドロールのスナックでのカラオケのシーンでは、「カラオケ行こ!」を思い出してしまった。
さよならの向う側
荒井晴彦さん、遺作のつもりで作ったのでしょうか。余りにも私的(詩的)で素敵な人生模様ですね。自分の人生を陳腐化して画くなんて最高です。そもそも人間なんて何をやっても、いつまで経っても後悔(航海)しなきゃいけない生き物ですから······
モノクロに褪せるほど祥子がいない今
2024年5月4日(土)初鑑賞
U-NEXTで鑑賞
監督と脚本は『この国の空』『火口のふたり』の荒井晴彦
脚本は他に『さよなら歌舞伎町』『なん・なんだ』『レッドブリッジ ビギニング』『甲州街道から愛を込めて』『週末の探偵』の中野太
ポルノ映画
粗筋
浜辺で女優の桐岡祥子とピンク映画監督の桑山篤の水死体が発見された
ピンク映画監督の栩谷修一にとって祥子は同棲相手で桑山は仕事仲間であり友人だった
栩谷は滞納している家賃をちゃらにしてもらう代わりに取り壊し予定のアパートにたった1人住みついている男に立ち退かせようと伊関貴久に会いに行った
伊関にとって祥子は初めての女で祥子にとって伊関は初めての女だった
フォーラム系の映画館でポスターを見た時に綾野と柄本と背後の女の三角関係なんだろうな
さとうほなみという女性俳優がバンバン裸になるんだろうな
なんか見透かしてしまった感じで映画館では鑑賞しなかった
137分も気になった
90分前後の内容だろうと
冒頭からしばらくモノクロが続く
モノクロ映画かなと思ったら20分くらい経つとやっとカラーになるがそれも一瞬だけでまたモノクロになる
その後たびたびカラーになる
後半はカラーの方がが多い印象
現在がモノクロで過去がカラー
モノクロで再登場は蛇足かな
なぜか吉岡睦雄演じる桑山の遺影を見たら吹き出してしまった
特におかしい写真ではないのに不謹慎だね
日本の平凡な男性に朗報
さとうほなみが惜しみなく裸になる
一方でMINAMOとNiaは現代だからモノクロ
なぜヌードはモノクロになるとアートに昇華するのか
わからない
この作品でふと疑問に思ったことがある
ピンク映画とポルノ映画に違いがあるのか
なぜポルノ映画じゃなくてこの作品ではピンク映画なのか
日本映画ではポルノ映画とピンク映画に明確な違いがある
ポルノ映画は日活のような大手制作会社が制作した成人映画でありピンク映画はそれ以外の制作会社が制作した成人映画らしい
後者には新東宝も属するようだ
それにしても日本ではなぜピンクといえば卑猥なイメージが植え付けられているのだろうか
シャア専用ザクからエッチだなあと感じることはないけど
わからない
こういう内容では映画館で鑑賞するのはしんどい
たった1人で鑑賞するのならまだいいがなかなかそうはいかない
近くに野郎が座っているのも嫌だし女なら尚更嫌だ
そういうこともあってストリップ劇場にも行ったことがない
配役
ピンク映画の監督に栩谷修一に綾野剛
売れない脚本家の伊関貴久に柄本佑
女優の桐岡祥子にさとうほなみ
ピンク映画の監督の桑山篤に吉岡睦雄
ピンク映画の寺本龍彦に川瀬陽太
祥子の父に下元史朗
祥子の母に阿部朋子
中国人留学生のリンリンにMINAMO
韓国人留学生のハン・ユジョンにNia
ビルのオーナーの金昌勇にマキタスポーツ
大久保にある韓国スナックのママに山崎ハコ
ピンク映画制作会社社長の小倉多喜子に赤座美代子
ピンク映画のベテラン脚本家の沢井誠二に奥田瑛二
とても悲しかった
主人公たち、特にさとうほなみさん、何かとっても悲しかった。カラーの最初の頃が楽しそうで生き生きしている分、はっきりと理由は明示されないカラーの後半部分、切ない。
エンドロールの「さよならの向こう側」泣けてきました。
荒井監督は、やはり脚本作品が印象的です。古くは「遠雷」とか、「ヴァイブレータ」「共喰い」とか、阪本監督作品とか。正直、監督作品は全部見てると思いますが、どれも印象なかったんですが、「花腐し」は良かったです。何か、演出してるなと言うか。最後の、原稿の大写しから、ほなみさんの幽霊(?)、そしてデュエット。とても映画的でした。
ピンクについての思い入れですが、あれは映画館に問題ありです。見てみたいなと思っても、Gさんたちの巣食う場所になってると聞かされると近寄れません。
東日本大震災から半年余りの冬。 都内では多くのピンク映画専門館が閉...
東日本大震災から半年余りの冬。
都内では多くのピンク映画専門館が閉館し、業界は斜陽の一途。
監督の栩谷(くたに。綾野剛扮演)は、もう5年も映画を撮っていない。
そんな中、同棲相手の祥子(さとうほなみ)が、同業監督と心中した。
故郷での葬儀に赴くも、野良犬のごとく追い返される。
祥子が借りていたアパートは出ていかざるを得なくなった栩谷。
それから半年。
ときは梅雨。
仕事のない栩谷は、いま住んでいるところの大家から仕事の依頼をうける。
大家が所有する古いアパートに、ひとりだけ居座り続けている男がいる、追い出してほしい、と。
件の男の部屋に向かうと、愛想はいいが胡散臭そうな男(柄本佑)が出てくる。
男は伊関と名乗り、かつて脚本家志望でシナリオを書いていたという。
そして、かつて一緒に暮らしていた女の話をし始める・・・
といったところからはじまる物語で、伊関が語る女性が祥子で、ふたりして語り合う女性が同一人物。
観客は知っているが、栩谷と伊関はそれを知らない、というのが面白い趣向なんだが・・・
回想シーンはカラー、現在はモノクロとわかりやすい撮り方をしているので、観ていて混乱することはない。
が、どうも、こういう作品を観たかったんじゃあないんだよなぁ。
2時間20分近いピンク映画のようで、その手のシーンがくどい。
途中から嫌気がさしてくる。
さらに悪いことに、栩谷と伊関を通して、祥子がみえてこない。
ダメンズに引っ掛かっちゃうダメ女にしかみえない。
それは、ダメンズからみたら「都合のいい」女でしかない。
いわゆる「ファンタジー」、妄想みたいなもの。
(劇中でも、伊関が「AVのソレは童貞男のファンタジー」と言っている、それそのもの)
それはそれでいいのかもしれないが、劇中のベテラン脚本家が伊関たち脚本家志望の生徒たちに「きみたちにしか、いまの人間は描けないんだ」と言うが、この映画に出てくるひとたちが「いまの人間なのかなぁ」なんて思ってしまう。
80年代のモラトリアムにしか見えない。
最終的に、栩谷・伊関・祥子の話は『花腐し』という栩谷の脚本として結実するが(そこにひとつ謎解き的要素があるのだが)、祥子という女性が脚本に昇華されたと見るか、(都合のいい女として)消費されたと見るか。
個人的には、後者だなぁ。
このあたりが、とてつもなく不愉快。
80年代的要素は、『ラブホテル』へのオマージュのような山口百恵のラスト曲の使用や、『Wの悲劇』の名セリフの引用(荒井本人の筆によるが)にもみられ、そこいらあたりも非常に据わりが悪かったです。
過去がカラー映像で、現在がモノクロ映像
『思い出はモノクローム』って好きな歌だけど、
この映画の思い出はカラーなんですね。
ピンク映画業界の裏話的な人間模様のスケッチ。
友達のピンク映画監督と心中した6年間暮らした女。
その彼女を悼む男の話し。
そして男(綾野剛)がボロアパートに住み着いてる男(柄本佑)を
家主から頼まれて追い出しに行って、なぜか長い身の上話をすることになる。
そして死んだ女の思い出を語り、
居座ってる男も初体験からずうっと付き合つてた女の話をする。
そして最後に愛した女が同じ女・・・だと気づく。
主演女優の“さとうほなみ“の熱唱は彼女へのお礼?!
山口百恵の『さよならの向こう側』
明るく終わって良かった。
でないとじめじめして暗いもの。
エンドロールが…
白黒のシーンは渋くてカッコよく
カラーのシーンはやや野暮ったくみえた。
ピンク映画へのオマージュをとゆうことなので
定期的にがっっつりめに濡れ場が入るので
主に主演3人がかなりがんばっているなーと思いつつ
まぁ面白いと思えなくもないが、刺さらないといえば刺さらない映画だなーとゆう印象だったのだけど
最高のエンドロールで星1.5増しになりました。
私は綾野剛の歌演技が大好きです。
この作品はもはや、エンドロールまでの助走が本編と言っても過言ではない気がする(多分過言。)
良いシーンもあったけど、濡れ場多いので
あんまここが良かったとか言いづらい。
1人の女をめぐる2人の男とゆう部分は、女としては知らんがな。のひと言だけど、そうゆう映画なのは分かってる。
映画館で鑑賞
ピンク映画のラプソディ
現在と過去を交錯させながら、ピンク映画監督と脚本家、女優の関係がユーモアとペーソスを交えながらドラマチックに描かれている。
夢や希望があった過去の回想をカラーにして、ピンク映画が斜陽の一途を辿る現代を敢えてモノクロにした所が面白い。懐古的、感傷的と言えるかもしれないが、ロマンポルノは知らないまでもレンタルAVの興隆を知る自分にとって、この物語は郷愁に浸りながら観ることが出来た。
物語は祥子が心中した所から始まる。現在の恋人でピンク映画監督の栩谷。かつての恋人で脚本家志望の伊関。二人がひょんなことから出会い夫々に祥子の思い出を語る…というのが大まかなプロットだ。
言ってしまえば、同じ女を愛したダメ男二人の後悔が延々と続くだけなのだが、不思議と退屈するようなことはなかった。彼らの語りから、祥子の半生と心中の理由が徐々に分かって来て自然と引き込まれた。
それにしても、祥子のことを思うと不憫でならない。女優として成功すること。女として幸せになること。この二つは必ずしも相反するものではないが、彼女はその板挟みにあい、結局どちらも手にすることが出来なかった。もし…という言葉はあまり使いたくないが、栩谷と伊関がしっかしていれば、彼女を死に追いやるようなことはなかっただろう。そういう意味では彼らの罪は重い。
印象的なのは終盤の展開である。これは良い意味で予想を裏切られた。ネタバレを避けるために詳細は伏せるが、これがあることで本作は自分にとって忘れられない1本となった。幻想的なタッチに傾倒し過ぎた感は拭えないが、何ともロマンティックな幕引きで、この結末には涙せざるを得ない。
思えば、序盤で突然雨が降ってくるシーンに不自然さを覚えたのだが、もしかしたらあそこからすでに栩谷にとっての”幻想”は始まっていたのかもしれない。
この結末は観る人によって様々に解釈することが出来よう。自分は、亡き祥子が栩谷を導いたのだと思った。
監督、脚本は荒井晴彦。様々な作品で脚本を書いてきた名ライターだが、今回は自身で監督も務めている。本作には原作があるが、主人公たちの職業をピンク映画業界に設定したのは翻案だそうだ。若松プロ出身でピンク映画の現場を経験してきた氏にとって、今作は自身の投影も込められているのかもしれない。
演出は全体的にリアリズムが貫かれており、さりとて重苦し過ぎず、中にはユーモラスなトーンも入っていて観やすかった。
例えば、雨の中で栩谷と祥子が抱き合うシーンなどは非常に映画的で印象に残る。二人はここでザリガニを見つけてペットにするのだが、このザリガニというのチョイスもシュールで面白かった。
また、本作には大胆なセックスシーンも登場してくる。R18のレーティングが設定されており、一連の描写はかなり生々しい。もっとも、終盤の伊関のアブノーマルプレイは悪ノリが過ぎるという気がしなくもないが…。
脚本家出身だけあって所々に印象深いセリフも登場してくる。「愛はセックスの邪魔もの」なんて言葉を聞くと普段なら鼻白んでしまう所だが、なぜか本作ではそれもリアルに聞こえてしまった。
他に、氏が脚本を務めたした「Wの悲劇」の名ゼリフや、「卒業」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」といった映画ネタも出てきてクスリとさせられた。
キャスト陣の身体を張った熱演も見応えがあった。栩谷役の綾野剛はニヒルに徹し、伊関役の柄本佑はユーモラスな演技で作品に上手く抑揚をつけていた。祥子役のさとうほなみの堂々たる演技も大したものである。ゲスの極み乙女のドラマーとして活躍する一方、近年は女優としても幅広い活躍を見せている。実に多才な女性である。
好きな相手には遠慮しちゃう気持ちわかる
栩谷(綾野剛)のセリフがとても印象的でした。
「好きな相手とは正常位しかできない」
深い🤔
モノクロとカラーの使い分けが好きです。
雨の中の栩谷と伊関(柄本佑)の会話も好きです。
ラストのカラオケシーン好き。
なんだか切なくなる🎤
主要キャストみんな、体当たりエロティック♥️
同監督の #火口の二人 も観ましたが、
個人的にはあちらの方がエロティシズムを感じます。
そもそも綾野剛に色気を感じない🤣
あ、柄本佑にもだけど、彼は何だかユニーク
この作品に137分は長い😵💫
会話劇が妙にリアルで引き込まれる
タバコ吸ったり、酒飲んだりしながら男二人が昔の女について語り合う。
話が進んでいくにつれて、それぞれが話す女が同一人物である事がわかる。女は他の男と心中していたが、報われなかった過去を知る二人はあまり驚かず、むしろ見てる観客の方がハッとさせられる。
最後は思い出の彼女がドレス姿で近づいてきて・・・・
自分は俳優の名前をなかなか覚えないが、綾野剛は非常に印象に残っていて「日本で一番悪い奴ら」、「最後までいく」等で見てすぐに覚えた。
演じる度に全く違う人物に見えて、良い役でなくてもキャラが立っていて魅力的に見える。
今作の綾野剛も味があって良かった。タバコを吸いまくって、常に疲れてるように見せながらも、どこか優しさを感じるいい演技だったなぁ。
エロいだけじゃなく味がある
2012年、ピンク映画の監督・栩谷は、同棲してた彼女が友人と心中し死んでしまった。立ち直れず、家賃も滞納してた時、大家から別のアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれた。その男・伊関は脚本家を目指していたが挫折し何をしてるのかわからない謎の男だった。栩谷と伊関は飲みながら話をしていくうちに、自分たちが本気で愛した女が同じ女で、女優の桐岡祥子であることがわかった。
そして・・・てな話。
現在がモノクロで過去がカラーという構成は珍しいな、って思った。
過去の方が幸せで色が有ったという事なのかな、って感じた。
栩谷役の綾野剛と伊関役の柄本佑の2人とも飲んだくれての会話劇が面白く、祥子役のさとうほなみは相変わらず濡れ場もいとわず良い演技を見せてくれた。
MINAMOとNiaのセクシー女優も目の保養になった。
不器用な男達の不器用な愛
桐岡祥子を巡る二人の男のほろ苦い恋物語だが、多分女性としての視点で見てしまうと、最低じゃねぇかに尽きるのだが、この作品の良さはピンク(=エロ系)に生きながらいかに良作を生み出すためにはと思い描く二人の男としての苦悩を描く。映画監督の栩谷は大家からの依頼で家から出ていくようにと説得をするために井関の部屋へとやって来て、やがて二人は同じ業界にいることを知り仲良くなっていくに連れやがて二人が以前付き合っていた印象に残る女性が同じ女性であることに気づき始める。
最初は同一人物とは知らずにお互い話すのだが話していくに連れ共通項があることを知りやがて名前はという流れになり、結果同一人物だったという事がわかるのだが、最大の謎は何故桐岡祥子は桑山と心中してしまったのか。女優としていちひとりの女性として生きるのが辛くなったのか、そこに栩谷に対する最終通知という意味があるのだとしたら、彼女は愛する人に愛され家庭を持ち幸せな人生を歩みたかったからこその逃避行にも思える。
栩谷や井関は桐岡のことを自分なりの愛情表現だったかもしれないが、幸せになることを女性として望む彼女にとって、彼らの存在は我が身をボロボロにするだけでなく、幸せからも遠のいてしまうことに絶望し、彼女は彼女なりの栩谷に対する最期の別れだったのだとしたら通夜に入れさせては貰えない理由も自ずと分かってくる。
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