劇場公開日 2023年11月10日

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花腐しのレビュー・感想・評価

全96件中、21~40件目を表示

1.5好みじゃなかった

2024年7月7日
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これはちょっと私には合わなかった。
ただ、しょうこという女の存在はこの男たちにとって何だったのかと考えたら,ラストの方でで流れる百恵のさよならの向こう側を聞いて,これが映画のテーマかもと思った。
過去をカラー,現在をモノクロで表現していたのは面白いと思った。

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ニョロ

4.0映画と心中した女

2024年6月30日
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『やわらかい生活』で原作作家との間に裁判沙汰を起こした荒井晴彦監督であるが、監督4作目となる本作は、芥川賞受賞原作小説をかなり脚色した作品になっている。「シナリオはシナリオ作家の著作物である」と公言して憚らない強気の姿勢は本作においても健在で、今年喜寿を迎えた昭和のシナリオライターだけに肝の座り方がちょっと違うのである。

さて、その荒井監督が本作でやりたかったこと。それは“ピンク映画へのレクイエム”と“(溝口健二の)雨月物語”だそうなのである。同じ女を好きになった2人の男栩谷(綾野剛)と伊関(柄本佑)をピンク映画関係者に設定を変更。その2人の恋人であった祥子(さとうほなみ)は、売れない劇団員からピンク映画女優へ、女優になる夢を諦めきれない女として登場する。

アパート立ち退きを金貸しから頼まれた栩谷は、そこでマジックマッシュルームを栽培し、中国人女をかこっている伊関という怪しげな男と出会う。その場で意気投合した2人は、酒をくみ交わしどちらともなく、初恋の女=祥子との同棲生活を話題にし始める。ある性癖と中絶経験者という共通項から同じ女の話で盛り上がっていたことに気がつく栩谷。あーなる?ほどねっと合点がいく感じなのだ。

しかし、伊関と祥子が出会った居酒屋で、祥子は飲めない酒を飲まされてトイレでゲーゲー吐いていたはずであり、栩谷が知っているめっちゃ酒の強い祥子とはちょっと食い違っているのである。作為的にそうしているのか、はたまた荒井監督の単なるミステイクなのか、そこんとこハッキリとお聞きしたいものである。

東京オリンピック開催に伴う再開発や、原発再稼働問題を通奏低音にして、東京に流れていた川がことごとく埋め立てられ高速道路と化していくことにより、東京人がいな日本人が腐ってしまったことを嘆く伊関。そんな腐った東京なんて天災にでもあってぶっ壊れてしまえばいい、と酒がまわった栩谷は『火口のふたり』の柄本佑と同様に、現代日本に向ける眼差しは実に冷ややかなのである。

ピンク映画の衰退とともに映画にただすがって生きていた栩谷は、祥子がどうして自分を捨て他の男との心中に走ったのか、どうしてもその理由がわからなかったのである。家庭人としておさまりたがった伊関の子供をおろした祥子だが、栩谷との間にできた子供を流産したことでショックを受けふさぎこむ。「愛があると正常位しかできなくなる」と愛とSEXを区別していた栩谷に祥子は、借金までして映画を撮ろうとした男=映画と心中することにより、もう一度“(映画)愛”を思い出させようとしたのではないだろうか。

伊関が書いたと思われる“花腐し”の原稿の一説を書き直す栩谷。『雨月物語』の陶芸士(森雅之)は田中絹代演じる女房の幽霊に、(夢幻に過ぎない)立身出世よりも家庭の大切さを思い知らされるのだが、幽霊と化した祥子は腐りかけていた栩谷にこう気付かせるのである。愛なきSEXが“死”ならば、そこに愛がある限りピンクであろうとなかろうと映画は死なないのだ(『さよならの向こう側』のあなた→映画に置き換えると分かりやすいです)、と。たとえ現在(いま)は卯の花を腐らせるほどの長雨が続く“雨月”だったとしても。

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かなり悪いオヤジ

3.5花腐し、、、

2024年6月30日
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 同じ女、祥子を愛した男2人。2人が出会ってすぐ酒を飲みながら一晩語るモノクロ場面、伊関は幽霊なのか?と思いながら観てしまっていたが、どうやら作中の人物のようだ。その場面がモノクロなのか、、、。
 祥子が何故違う男性と心中したのか、その辺りがあまりよくわからないのがモヤモヤ、こちらが物語を作るのか?
綾野剛と柄本佑はぴったりの配役で、さとうほなみも最近はすっかり女優さんですね。
 不思議な感覚の映画。

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アンディぴっと

4.0モノクロとカラー

2024年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

獣は何も考えなくていい。
獣になるために、人はセックスをする。
色が無くなった今と、色鮮やかな過去。
そういえば、ぼくもモノクロの世界で生きているな。

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上みちる

3.5暗さは日本映画の伝統。その中で窮屈そうな役どころながらも男優二人は...

2024年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

暗さは日本映画の伝統。その中で窮屈そうな役どころながらも男優二人はシッカリ上手い。女優は勢い(若さ?)が多少出過ぎた演技に感じられる。が、味付けのシッカリある良い映画だと思う。

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wamabut

4.0超エロかった(笑)

2024年6月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

文学小説×ポルノ映画って感じ。面白かった。
ほぼ全部モノクロ。これもいい感じだった。
さよならの向う側がピッタリでした。

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ノブ様

3.5話は古臭い

2024年6月10日
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鑑賞方法:VOD

原作のこともあるので。現代設定と考えるとあまりにも古臭い話だと感じた。一人の女を悼むことで自分のこれからを考えるのね。最後はみんなどこ行ったの?ピンク映画監督をピンク映画で表す感じ?必要以上にベッドシーンとほないこかの露出シーンが多い気がした。しかしほないこかは体当たりの演技でしたね。本格的に女優になるつもりなんですね。

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いつこ

1.5幸せを感じる内容だと良かった!!

2024年6月8日
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悲しい

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.0薬師丸、世良、三田村で見たい。

2024年5月25日
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売れない新米女優を荒井晴彦が書く、
それなら薬師丸世良三田村で見たいと思った矢先に、
あの台詞は嬉しい。
役に新味ある綾野剛、
Xの紅なる選曲ミスで外した最近作より、
格段に選曲が冴えたこっち。
とにかく映画を撮りたいと
怠惰に苦悶する古き良き中年男女。
心地好く見られる小品。

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きねまっきい

2.5「カラオケ行こ!」の前哨戦?

2024年5月21日
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難しい

原作を読んでいたので、どんな感じに映像化されたのか興味があったけど、過激なエロいシーンが多くて、席を離れたい気分に何度も陥った。
原作とかなり距離があったなぁ。
エンドロールのスナックでのカラオケのシーンでは、「カラオケ行こ!」を思い出してしまった。

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ちゃ坊主

3.0花腐しの雨

2024年5月15日
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悲しい

ピンク映画の監督(綾野剛)と脚本家志望の男(柄本佑)がひょんな事で出会い、一緒に酒を飲み始め、過去を話し始めるが、登場する女性が同じ女(さとうほなみ)だとわかる。
映画を作りたくて業界に入り、ピンク映画やAVも廃れつつある現在、どうやって生きていくかは、ほぼ答えが出ていると思うが。

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いやよセブン

4.5さよならの向う側

2024年5月13日
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鑑賞方法:VOD

荒井晴彦さん、遺作のつもりで作ったのでしょうか。余りにも私的(詩的)で素敵な人生模様ですね。自分の人生を陳腐化して画くなんて最高です。そもそも人間なんて何をやっても、いつまで経っても後悔(航海)しなきゃいけない生き物ですから······

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ちゆう

3.0モノクロに褪せるほど祥子がいない今

2024年5月8日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

2024年5月4日(土)初鑑賞
U-NEXTで鑑賞

監督と脚本は『この国の空』『火口のふたり』の荒井晴彦
脚本は他に『さよなら歌舞伎町』『なん・なんだ』『レッドブリッジ ビギニング』『甲州街道から愛を込めて』『週末の探偵』の中野太

ポルノ映画

粗筋
浜辺で女優の桐岡祥子とピンク映画監督の桑山篤の水死体が発見された
ピンク映画監督の栩谷修一にとって祥子は同棲相手で桑山は仕事仲間であり友人だった
栩谷は滞納している家賃をちゃらにしてもらう代わりに取り壊し予定のアパートにたった1人住みついている男に立ち退かせようと伊関貴久に会いに行った
伊関にとって祥子は初めての女で祥子にとって伊関は初めての女だった

フォーラム系の映画館でポスターを見た時に綾野と柄本と背後の女の三角関係なんだろうな
さとうほなみという女性俳優がバンバン裸になるんだろうな
なんか見透かしてしまった感じで映画館では鑑賞しなかった
137分も気になった
90分前後の内容だろうと

冒頭からしばらくモノクロが続く
モノクロ映画かなと思ったら20分くらい経つとやっとカラーになるがそれも一瞬だけでまたモノクロになる
その後たびたびカラーになる
後半はカラーの方がが多い印象
現在がモノクロで過去がカラー

モノクロで再登場は蛇足かな

なぜか吉岡睦雄演じる桑山の遺影を見たら吹き出してしまった
特におかしい写真ではないのに不謹慎だね

日本の平凡な男性に朗報
さとうほなみが惜しみなく裸になる
一方でMINAMOとNiaは現代だからモノクロ
なぜヌードはモノクロになるとアートに昇華するのか
わからない

この作品でふと疑問に思ったことがある
ピンク映画とポルノ映画に違いがあるのか
なぜポルノ映画じゃなくてこの作品ではピンク映画なのか
日本映画ではポルノ映画とピンク映画に明確な違いがある
ポルノ映画は日活のような大手制作会社が制作した成人映画でありピンク映画はそれ以外の制作会社が制作した成人映画らしい
後者には新東宝も属するようだ
それにしても日本ではなぜピンクといえば卑猥なイメージが植え付けられているのだろうか
シャア専用ザクからエッチだなあと感じることはないけど
わからない

こういう内容では映画館で鑑賞するのはしんどい
たった1人で鑑賞するのならまだいいがなかなかそうはいかない
近くに野郎が座っているのも嫌だし女なら尚更嫌だ
そういうこともあってストリップ劇場にも行ったことがない

配役
ピンク映画の監督に栩谷修一に綾野剛
売れない脚本家の伊関貴久に柄本佑
女優の桐岡祥子にさとうほなみ
ピンク映画の監督の桑山篤に吉岡睦雄
ピンク映画の寺本龍彦に川瀬陽太
祥子の父に下元史朗
祥子の母に阿部朋子
中国人留学生のリンリンにMINAMO
韓国人留学生のハン・ユジョンにNia
ビルのオーナーの金昌勇にマキタスポーツ
大久保にある韓国スナックのママに山崎ハコ
ピンク映画制作会社社長の小倉多喜子に赤座美代子
ピンク映画のベテラン脚本家の沢井誠二に奥田瑛二

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野川新栄

4.0とても悲しかった

2024年5月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

主人公たち、特にさとうほなみさん、何かとっても悲しかった。カラーの最初の頃が楽しそうで生き生きしている分、はっきりと理由は明示されないカラーの後半部分、切ない。

エンドロールの「さよならの向こう側」泣けてきました。

荒井監督は、やはり脚本作品が印象的です。古くは「遠雷」とか、「ヴァイブレータ」「共喰い」とか、阪本監督作品とか。正直、監督作品は全部見てると思いますが、どれも印象なかったんですが、「花腐し」は良かったです。何か、演出してるなと言うか。最後の、原稿の大写しから、ほなみさんの幽霊(?)、そしてデュエット。とても映画的でした。

ピンクについての思い入れですが、あれは映画館に問題ありです。見てみたいなと思っても、Gさんたちの巣食う場所になってると聞かされると近寄れません。

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ウルスアベイユ

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2024年4月27日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

3.5過去がカラー映像で、現在がモノクロ映像

2024年3月24日
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『思い出はモノクローム』って好きな歌だけど、
この映画の思い出はカラーなんですね。
ピンク映画業界の裏話的な人間模様のスケッチ。

友達のピンク映画監督と心中した6年間暮らした女。
その彼女を悼む男の話し。
そして男(綾野剛)がボロアパートに住み着いてる男(柄本佑)を
家主から頼まれて追い出しに行って、なぜか長い身の上話をすることになる。
そして死んだ女の思い出を語り、
居座ってる男も初体験からずうっと付き合つてた女の話をする。
そして最後に愛した女が同じ女・・・だと気づく。

主演女優の“さとうほなみ“の熱唱は彼女へのお礼?!
山口百恵の『さよならの向こう側』
明るく終わって良かった。
でないとじめじめして暗いもの。

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琥珀糖

4.0さとうほなみ

2024年2月12日
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鑑賞方法:映画館

ってエロい。物凄く良い。エロくて寂しい役やらせたらピカ一。夏川結衣に匹敵すると思う。「夜がまた来る」をこの人で撮り直してもらえないかな?根津は瑛太さん辺りでお願いします

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michi

3.5エンドロールが…

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

白黒のシーンは渋くてカッコよく
カラーのシーンはやや野暮ったくみえた。

ピンク映画へのオマージュをとゆうことなので
定期的にがっっつりめに濡れ場が入るので
主に主演3人がかなりがんばっているなーと思いつつ
まぁ面白いと思えなくもないが、刺さらないといえば刺さらない映画だなーとゆう印象だったのだけど
最高のエンドロールで星1.5増しになりました。
私は綾野剛の歌演技が大好きです。

この作品はもはや、エンドロールまでの助走が本編と言っても過言ではない気がする(多分過言。)

良いシーンもあったけど、濡れ場多いので
あんまここが良かったとか言いづらい。

1人の女をめぐる2人の男とゆう部分は、女としては知らんがな。のひと言だけど、そうゆう映画なのは分かってる。

映画館で鑑賞

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madu

4.0ピンク映画のラプソディ

2024年1月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

 現在と過去を交錯させながら、ピンク映画監督と脚本家、女優の関係がユーモアとペーソスを交えながらドラマチックに描かれている。

 夢や希望があった過去の回想をカラーにして、ピンク映画が斜陽の一途を辿る現代を敢えてモノクロにした所が面白い。懐古的、感傷的と言えるかもしれないが、ロマンポルノは知らないまでもレンタルAVの興隆を知る自分にとって、この物語は郷愁に浸りながら観ることが出来た。

 物語は祥子が心中した所から始まる。現在の恋人でピンク映画監督の栩谷。かつての恋人で脚本家志望の伊関。二人がひょんなことから出会い夫々に祥子の思い出を語る…というのが大まかなプロットだ。

 言ってしまえば、同じ女を愛したダメ男二人の後悔が延々と続くだけなのだが、不思議と退屈するようなことはなかった。彼らの語りから、祥子の半生と心中の理由が徐々に分かって来て自然と引き込まれた。

 それにしても、祥子のことを思うと不憫でならない。女優として成功すること。女として幸せになること。この二つは必ずしも相反するものではないが、彼女はその板挟みにあい、結局どちらも手にすることが出来なかった。もし…という言葉はあまり使いたくないが、栩谷と伊関がしっかしていれば、彼女を死に追いやるようなことはなかっただろう。そういう意味では彼らの罪は重い。

 印象的なのは終盤の展開である。これは良い意味で予想を裏切られた。ネタバレを避けるために詳細は伏せるが、これがあることで本作は自分にとって忘れられない1本となった。幻想的なタッチに傾倒し過ぎた感は拭えないが、何ともロマンティックな幕引きで、この結末には涙せざるを得ない。
 思えば、序盤で突然雨が降ってくるシーンに不自然さを覚えたのだが、もしかしたらあそこからすでに栩谷にとっての”幻想”は始まっていたのかもしれない。
 この結末は観る人によって様々に解釈することが出来よう。自分は、亡き祥子が栩谷を導いたのだと思った。

 監督、脚本は荒井晴彦。様々な作品で脚本を書いてきた名ライターだが、今回は自身で監督も務めている。本作には原作があるが、主人公たちの職業をピンク映画業界に設定したのは翻案だそうだ。若松プロ出身でピンク映画の現場を経験してきた氏にとって、今作は自身の投影も込められているのかもしれない。

 演出は全体的にリアリズムが貫かれており、さりとて重苦し過ぎず、中にはユーモラスなトーンも入っていて観やすかった。

 例えば、雨の中で栩谷と祥子が抱き合うシーンなどは非常に映画的で印象に残る。二人はここでザリガニを見つけてペットにするのだが、このザリガニというのチョイスもシュールで面白かった。

 また、本作には大胆なセックスシーンも登場してくる。R18のレーティングが設定されており、一連の描写はかなり生々しい。もっとも、終盤の伊関のアブノーマルプレイは悪ノリが過ぎるという気がしなくもないが…。

 脚本家出身だけあって所々に印象深いセリフも登場してくる。「愛はセックスの邪魔もの」なんて言葉を聞くと普段なら鼻白んでしまう所だが、なぜか本作ではそれもリアルに聞こえてしまった。
 他に、氏が脚本を務めたした「Wの悲劇」の名ゼリフや、「卒業」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」といった映画ネタも出てきてクスリとさせられた。

 キャスト陣の身体を張った熱演も見応えがあった。栩谷役の綾野剛はニヒルに徹し、伊関役の柄本佑はユーモラスな演技で作品に上手く抑揚をつけていた。祥子役のさとうほなみの堂々たる演技も大したものである。ゲスの極み乙女のドラマーとして活躍する一方、近年は女優としても幅広い活躍を見せている。実に多才な女性である。

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