「怒涛の15時間のドラマが見事に完結した」キングダム エクソダス〈脱出〉 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
怒涛の15時間のドラマが見事に完結した
1990年代にデンマークで社会現象を巻き起こしたというラース・フォン・トリアーのテレビドラマ「キングダム」の25年ぶりの続編。
これは正真正銘の最終章であり、全5話が劇場公開用にまとめられた5時間19分。途中10分の休憩あり。
コペンハーゲンの古い洗濯池の跡地に建てられた巨大病院・通称キングダム。
前作lIで悪霊の存在が明らかになり、壊れた人間のるつぼと化した病院の25年後。主要なキャストが何人か亡くなられ、続投の方も随分歳をとられたけど「25年後」だから全く問題なし。
「キングダム」のDVDを観た夢遊病者カレンが夢の中で助けを呼ぶ声に導かれてキングダムにたどり着いた。
そう、前作までのドルッセ夫人の意思を継いでカレンがキングダムの謎に迫るスタイル。
壊れた医師や職員たちの強烈なキャラと常軌を逸した行動はもはや笑うしかない。そして悪魔が容赦なく病院を侵食していく。
やっぱりか〜〜と叫びたくなる超辛口な結末。
救いは微塵も無かった。
やはりラース・フォン・トリアーだった。
思えばトータル15時間、凄い映画体験だった。
すさまじい作品だった。
傑作だった。
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