「「〇〇と〇〇の間に」」白鍵と黒鍵の間に にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
「〇〇と〇〇の間に」
アイデアは面白かった。
ゴッドファーザーを弾いてはいけない。
リクエストしてもいけない。
ノンシャラントというキーワード。
過去と未来の同時進行。
でもどれもイマイチ。
組長の”凄み”が分からないため、
別にゴッドファーザー弾いてもいいんじゃん感。
チンピラ(森田)の背景が分からないため、
ただのジャズ好き893感。
宅先生の逸話が無いため、
ノンシャラントに興味がない感。
極めつけが「過去と未来の同時進行」だ。
軸になるものがないため、
なんだかうまく機能していない感が満載。
白鍵(かくあるべき理想的な未来)と
黒鍵(うまくいかない空虚な現実)の間を
ジャズがアドリブする複合的な世界観。
を、表現するにしてはなんともチグハグ。
ジャズという題材は良かった。
俳優陣も個性的で良かった。
銀座とキャバレーという場所も良かった。
それだけに残念。
「〇〇と〇〇の間」というタイトルは
いわば禁じ手。”名前負け”というフラグが立つ。
「〇〇と〇〇の間」をタイトルにする気概があるなら、
その代表作になるような作り手の熱量が欲しかった。
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