「Smorzando」白鍵と黒鍵の間に ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Smorzando
音響の良い劇場で鑑賞。3連休最終日とはいえ、まさかのお客さん0のところに自分が飛び込むという初週では珍しいなと思いながら鑑賞。
いやー…絶望的に合わなかったです。演奏&歌唱シーンは良かったんですが、それ以外はもう本当にダメダメ
予告でも少し流れていた演奏シーンは本当に素晴らしくて、池松さんのピアノの手捌きは凄いですし、Crystal keyさんの伸びやかな美しい歌もとても心地良く、それまでの微妙な雰囲気をガラッと変えてくれました。これが聴きたかったんだよなというのが詰まっていました。
ただその後会長が歌い出して一気に萎えました。きっとピアニストもシンガーも客も全員萎えてたと思うので、このシーンの共感性は抜群だと思います。
突っ込んだら終わりだと思いますが、ゴッドファーザーをリクエストしたら殺されるってどんな界隈のヤクザなんだ?と疑問を持ってしまったのが最後でした。
会長と出所直後のヤクザがリクエストの有無で揉めるしょうもないシーンでのガチガチしながら刺して叩いて刺して叩いての構図はもはやギャグであってほしいと思うぐらい滑稽でした。
ラストでファンタジーな世界にしたのもこれまた意味不明で、良い方向には一切傾かず、悪い方悪い方へと進んでいってしまい、目から花が咲いてもこっちからしたら困るだけでした。地面に突き落として蘇りが何だか分からないシーンもほんとノイズでした。
池松さんが一人二役を演じる必要性も全く感じられず、むしろ物語をややこしくしてしまっていて頭の中はグチャグチャでした。
東京テアトルの作品とはどうもここ一年相性が悪く、今作も例に漏れずって感じでした。音響を売りにするにはとても拙いです。残念でした。
鑑賞日 10/9
鑑賞時間 20:55〜22:35
座席 A-8