ミッシングのレビュー・感想・評価
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そこに救いはあるのか、いや、ない
ずっとモヤモヤ、イライラする時間が続き、石原さとみの壊れていく様を見せられる。それは演技としては優れているのだが辛い。夫はよく付き合っているけど、あんな可愛い妻でも私にはムリ。別の行方不明になった女児が見付かったり、弟との関係が修復したりしても、そこに救いはない。5年後も10年後も夫婦が駅前でビラ配りしている姿を想像すると無間地獄にいるようで、一体、夫婦はどんな罪を犯したと言うのか。
映画というよりドキュメンタリー?
予告で石原さとみの迫真の演技に期待し、公開初日に観ました。感想としては最後まで行方不明の子供は見付からず、その上での苦悩を伝えるストーリーだなと思いました。確かに我が子が行方不明となればビラを配ったり、テレビ等を使い視聴率ばかり気にする局のスタッフさんと喧嘩したり、どん臭い弟と喧嘩したり、また旦那と意見の相違から喧嘩したりもあるでしょう。ただこれだとドキュメンタリーみたいになってしまい、映画としての泣けたり感動するようなところが、あと一歩二歩足りなかったです。勿論石原さとみや他の俳優さん(特に旦那役と弟役)の演技は素晴らしかったですので、例えば共感してしまう程辛くて涙が出てしまうような、最後の最後に子供が見付かり盛り上がるなどグッとくる展開やラストがあるとよかったです(中盤辺りで子供を保護したとの連絡で息を切らせる勢いで警察署まで会いに行くと、誤報のショックで石原さとみが失禁などは凄かったが、なんとなくこれって誤報では?と、観ていて分かってたから想定内でした)
この映画は、泣かせると言うよりは 考えさせられる映画だと思いました...
この映画は、泣かせると言うよりは
考えさせられる映画だと思いました。
泣かせようとするならば、
最初に子供との回想シーンを多くし
どんな性格の子で親子関係がどうであったのかを
深く知ってから入るので
感情も強く入っていきます。
そうでは無いので
誹謗中傷ややるせない気持ちの方を伝えたかったのかと思います。
自分がこんな風に、子供がいなくなり気が狂う気持ちで号泣しながら
無事に保護されてさらに号泣する…なんてストーリーを勝手に作りあげていたので
ちょっとびっくりしました。
夫婦間の温度差が、同じであるのに
旦那さんが 自分は冷静さを保たなければと
必死で堪えている姿が素晴らしかった。
ここに弟さんの存在がある事で
何かまだあるのではないかという気持ちで見ることができました。
結果が出てないという事で
スッキリはしない気がしましたが
言いたいのはそこでは無いのかな…と
何か、涙が止まらない様な
すごい展開があっても良いかなと
個人的には思いました。
今の時代の真実を表現されていると思います。
石原さとみ迫真の演技
石原さとみの迫真の演技が素晴らしかった。娘を探すことに疲れ果てて崩れた表情が、家族の苦悩をよく表していた。「そして、バトンは渡された」もよかったですが、本作でも素晴らしい演技。
何年も捜し続けるのは本当に厳しいでしょう。多くの人から簡単に情報を収集できるSNS。捜索活動に効果を発揮することもあると思うが、世の中には様々な見方や考えを持つ人がおり、聞きたくない意見も耳に入って来て心を乱される。嘘や冷やかしは問題外だが。
また、報道の在り方を問う作品。普段テレビを観ていても、あきらかに発言の一部分を切り取って、製作者側の意図に合わせたようなニュースを見ることがある。バラエティなどは好きなようにやればよいが、ニュースに関しては正確で偏らないようにしてもらいたい。
まじめで優しいが、気が弱すぎる弟。最後、かわいい姪を想う弟の気持ちが分かり、少し和解できたのが救いかな。
タイトルなし
ロゴ入りトレーナーや、どこかボサついた髪型など夫婦の庶民感が上手く表現されていた。
以前の「ヒメアノール」まではいきませんが、姉弟の性格だったり、局の報道方針などなど胸くそ悪さも絶妙にちりばめて描かれていたと思います。
個人的にはこないだから胸くそ映画が続いてて、「オッきたきたー」とブームに成りつつあります。
そして「鼻水出すぎ」や「虎舞竜でしょ」でくすぐりも入っていてよかったです!
作品は良いけど...
ちょっと酷評かもしれません。石原さとみの演技、昔からオーバーリアクションが気になっていましたが、今回の作品でも見られました。なんていうかホラーの時の顔です。貞子3Dでの貞子に怯えた顔と同じ顔をしていました。ホテルのレストランで自分の子供と間違えて駆け寄るシーン、取材陣を追いかけて窓ガラス叩くシーンなどどれもその顔でした。
中でも、子供が保護されたと嘘の情報で警察署に向かい、嘘と分かって叫びながら失禁するシーン。失禁にとやかく言うつもりはありませんが、あれは貞子を見て死ぬ前の人間の表情と叫びに見えました。役作りの為に石鹸で髪を洗って痛めさせたらしいですが、そのくらいは役作りとしては普通。石原さとみだから凄い!となる。まぁ、それでもしいて評価するならば石原さとみ至上1番の熱演だったかもしれません。舌打ちとかクソとかの発言が貴重ですw たとえば安藤サクラみたいな人が演じたら化け物みたいな仕上がりになっていたでしょう。でも監督が石原さとみの為に作ったっぽいですね。アカデミー賞で作品が評価されたらそれは分かるけど、万が一、石原さとみが主演女優賞を取るようなことがあれば、ん?という感じです。ちなみに人の親ではないからか、泣くまで感情が持っていかれることはありませんでした。それよりもネット民の異常さや、報道の闇、実際子供や家族が行方不明になった人たちの、報道だけでは分かり得ない部分を上手く表現していた作品だと思いました。だからか、より主演の演技が気になった((˘・_・˘)
欠けているとは。。。真実を突きつけられる
全体的に悲壮感があり、主人公の要望は叶いません💦
石原さとみ!凄い!!迫真の演技!!自分の身体を痛めて産んだ娘が行方不明で、見つからない母親を、真実味溢れんばかりに、リアルに演じてます。凄いとしか言いようが無いです。観てて胸が凄く痛くなります(><)青木宗高も、凄い!父親の立場の絶妙な役どころを、見事に演じてます。中村倫也の、中立な立場の役どころも、中村倫也が見事に演じてます✨ 普段、家族で、おはよう、おかえり、おやすみ、いってらっしゃい!と当たり前にシアワセ🍀が送れる事が、どれだけありがたいのかと。。。観てる私達に突きつけて来ます😭。最後に。。。娘さん見つかって欲しかったナ(><)
重くて辛い
しんどい映画。希望の見つけどころがなかなかなくて…最後ようやくこの夫婦の切れそうだった絆が繋がったのが唯一の希望かな。
石原さとみの…スーパーの扇風機の音で我が子を探す所切なくて泣けたし、青木崇高の最後の嗚咽グッときた。
なんといっても弟役の森優作が良くて観終わってお名前調べました。
後味が良くなくて、私にはしんどかった。
美羽ちゃんの次に辛い思いをした人は?
石原さとみさんの、殻を破った演技というのは分かります。
渾身の演技だと思います。
ゴジラのカヨコ・パタースンと比べることもないのでしょうが、比べものにならないくらいに素晴らしいと私は思います。
何ですが、失踪以外にさほど大きなこともなく進むので、途中の中弛み感は否めません。
砂田の後輩がスクープを取って出世していくのは、この映画に必要あったのかな?
砂田が、そんなことも気にせず淡々と寄り添っている姿を見せたかったのかな?
それにせよ、失踪した美羽ちゃんの次に辛い思いをしたのは沙織里の弟ですね。
弱者を追い詰める感じが、何ともです。
迫真の演技
どうしても某事件の母親を思い出してしまうお話。リアルにこういう事が起こってるのが今の世界。ほんといつからこんな世界になったのか。他人の悪意が剥き出しになって襲ってくる。
演者はみな熱演。特に主演の石原さとみは凄かった。夫婦の感情のズレとか細かい描写も良かった。良いのだが、やはり内容的に観てて辛くなる作品。他人の気持ちが近くなったようで、他人の痛みはわからなくなっている昨今。考えさせられる作品だった。子を失い母が壊れていく様、また見たくはならないなぁ。。、
作品と関係ないが、劇場で観たのだが、目の前のおばさんか、一人は上映中にスマホみて眩しく、この作品を観ながらずっとポップコーン食べてて、逆サイドのおばさんは、お菓子を食べてるのか、静かなシーンでガザガサうるさくて、「お前らも他人が見えてねーよ!」と言いたくなった。
このエネルギーに圧倒される・・・
いつもの悪い癖が出てしまって・・・(予告編で睡魔に襲われ、冒頭を見逃してしまう)
弟がインタビューを受けるところからの鑑賞だったのですが、この前にどんなことがあったのかな?
とにかく、石原さとみさんがスゴい!その一言ですね。
吉田監督に傾倒して、自分を変えてくれるとアプローチしたことを、いろんなメディアでお話していました。売り込んでからの数年間で自身の環境も変わり、役への想いも変わっていったことも話されてましたが、まさに思惑通りと言いましょうか・・・
ホンッと魅入っちゃいました。
「進撃の巨人」なんかでキャラ物を演じても、見事にこなしてくれる器用な役者さんだと思ってました。(演技がどうこう言えるほど、詳しくもないので、自分の感じるなかでの印象です)
でも、石原さとみという看板で、どこか可愛らしさが、残っているという印象を受けてました。
ところが、この作品からは、その部分が一切、排除された感じです。
娘が行方不明になる母親の役で、その行方を探す様に、鬼気迫ると言うより、それ以上の迫力で追い詰められるような感覚でした。
今でこそ、娘も大きくなってますので、まだ大丈夫だったのですが、まだ幼い頃に見ていたら、と考えるとゾッとします。
夫役の青木さんに向けられる一挙手一投足が、映画を見ている自分に向けられているような感じで圧倒されました。(全然似てないんですが、石原さとみさんと家のカミさんが、ダブって)。あれほど、責められたり、勘違いされたり、乱れる様を見せつけられて・・・それでも優しく接することが出来るだろうか?
石原さんの崩れっぷりには、想像を絶するものがあり、勘弁してくれよ、一緒に居たくないって想いが強くなりました。支えてあげたいという気持ちが、どこまでもつか?
そして、マスコミの在り方にも問題提起されいるような。
中村さん演じるテレビ局の人間が、被写体となる人物のバックボーンを気にしていく変化が繊細に描かれてました。
もう一つ、現代ならではの問題である第三者の介入。
昔だったら、テレビを見ながらのやり取りは、家族内とか、生活を共にするものどおしの対話内ですんでいたものが、ネットの普及により、全国で共有するものとなってしまった。
勝手な個人の想い、いい加減な憶測が、確かな情報のように飛び交う世界。個人情報が晒され、心無い誹謗中傷がいたずら感覚ではびこってしまう。
テレビ画面の中は、フィクションとノンフェクションの違いも感じられなくなってしまったのではないか。
作中、無事保護されたと言う電話で警察署に出向いた夫婦が、いたずらだと解って絶句するシーンがあるが、自分も打ちのめされた。この作品事態がフィクションではあるが、実際に起こり得る出来事だと痛感してしまった。こんなこと有りっこないじゃんと、笑い飛ばせる世の中でなはいような・・・
【ネタバレ。ラストに触れます。】
結局、少女の行方は解らないまま、本作はエンドロールに突入した。
えっ、ここで終わり?悶々とした想いで、映画館を後にしたのだが、このレビューを書くにあたって、思い返していたら、これも有りかなって気がした。
無事保護されてハッピーエンドってのが理想ではあったけど、作品中では3年程度の月日が経っており、バッドエンドの可能性の方が強いと思う。
見つからないと言うことで、僅かな希望をもったハッピーエンドではなかったのだろうか。
石原さとみさんが圧巻✨✨
子どもが行方不明になることは、これほどまでに苦しいことだったのか。想像が全く足りなかったことを痛感しました。
行方不明だけでも十分、苦しいのに、誹謗中傷、いたずら、嫌がらせとも戦わねばならない現代社会。その闇も描いています。
支えになりたい、と真摯に報道と向き合う誠実な記者も、視聴者が見て面白いものに仕上げなければならないことに苦しむ。一視聴者の立場の私も、これまで、被害者の方を偏見の目で見ていなかったと言い切れるだろうか。
自分を振り返りながら観ました。
苦しみの果てに、母が取り戻したのは、一度は壊れかけてしまった弟との絆。それだけでも、よかったのかな。
最後のほうで、壁にガラスの光が虹のようにうつるのに気づき、母が手を当てる場面がありました。今までなら、気づいていなかった光が見えるようになったのだ、落ち着いてきているのだな、と思いました。残酷ですが、日にち薬しかないのでしょうか。
父と母の気持ちの温度差、街中での小さな、けれど騒々しいトラブルなど、ものすごく丁寧に描かれていました。
さすが『空白』の監督さん。
石原さとみさんはじめ、どの方も素晴らしい演技でした。
辛い内容ではありますが、たくさんの人に観てもらいたいです。
最後に。私は、行方不明になった子どもを捜すビラ配りをしているところに遭遇したことはありませんが、今後、もしあったら、必ず受け取り、応援の意思を表したいです。
演技は素晴らしいけど
ストーリーが単なるニュース番組みたいに進んでいきます
結末も何も無い
リアルな演技を見せただけの映画
大阪・熊取の行方不明事件
が脳裏を駆け巡りました
何度も言いますが
演技は良いけど、映画としては成り立っていない
予告編だけで充分な映画
心の功罪。あるべき社会正義がその鍵だ。
役者・石原さとみの代表作となるのだろう。
いきなり役者のハナシからで恐縮だが、どこからどう切り取っても彼女の一人称のような本作ゆえ、率直に感想を述べたい。
私のイメージだと彼女はアイドル俳優的な印象で、いわばトレンディドラマ役者だったかと。本作の吉田恵輔監督曰く"港区から出たことないような顔してる"は言い得て妙。その後、映画に出演している印象もあったが、個人的には「シン・ゴジラ」の演技力がバッチリNGレベルだった事もあり、本作「ミッシング」での熱演の前情報を聞いても半分疑念というか、映画館での観賞そのものがチャレンジだった。入りにくい曜日と時間帯とはいえ、大型スクリーンに観客はまさかの私一人。文字通り貸し切りだ。これは…である。
結果は…なんのなんの、評判通りの素晴らしいパフォーマンス。
配役の沙織里、見ていて何とも気分が悪い。気持ちはわかる。いや、それを言うと沙緒里のアノ眼差しで問い詰められそうだが、もとい1/3くらい気持ちはわかる。ただその態度や言動は奇行の域に達していて、夫である豊への同情の気持ちがしばらく拭えないでいた。ギャンギャンわめく姿勢と声質が相まって、あろうことか苛立たしさすらおぼえる。なりたい顔V3殿堂入りの美しい面影はほぼ無いと言ってよく、いい加減にしろとこちらが言いたくなるような、そんな素晴らしい演技だった。そして夫婦の言い争いはどこかで見たような(!?)、身につまされる部分もあった…が?脱線失礼。
ダークな題材を話題作にクローズアップさせるタレントパワーは流石だ。今後は、たとえば永作博美のような、出演することで作品へのワクワク感が高まるような役者になってもらいたいと思う。
***
作品について。
ダークな題材かつオリジナル脚本だからか、小説原作の映画化作品と比べるとドラマはかなりソリッドに削られている印象でドキュメンタリー寄り。このあたりはやや好みの分かれそうな所か。手がかり的な事象も一切出ず、観客の気持ちをバラエティニュースの視聴者と上手に同期(疑り)させながら、やはり、ラストも解決に至らず。そして、この暗い作品の流れを壊さずに、残り20分あたりからか、別のポジションへ美しい着地を果たすのだ。
この作品が描くもの。私の解釈は【心の功罪】だ。
現代的なアプローチを取り入れ、既に「起きてしまった」ところから始まるそれは、クライマックス直前の「弟の心情吐露」まで、暗すぎるほど、ずっと暗い。事件エンタメと化した出来事の野次馬から身内に至るまで、脈々と描かれるのは、正義は常に弱いという事実。つまり【心の罪】であったろう。
しかしクライマックス、立て続けに描かれるのは、感謝・共感・同情の織りなすループであり、鑑賞中 窒息しそうなほどの息苦しかった空気が、何とも柔らかくほぐされていく。これこそが本来あるべき社会の姿と思えるし、つまりそれは【心の功績】そのもの。
自分がどうするべきなのか。追い詰めて追い詰め切ったことで自らの心に迷い込み、破壊された理性。完全に自分向きだったベクトルが、ふと、二度と会えないかもしれない娘の心に向いた時、皮肉なことに最も母親らしい姿を見せていく。
3人の親子の姿にも見えるガラス細工が偶然に描く虹。あたかも娘の美羽の旅立ちのようだ。排水溝が映る。海が映る。こわい。子供が戻らないことを暗示するような映像。娘が戻らないと信じざるを得ない年月と反比例するように、母の優しさが沙緒里に宿る。だかそれは哀しいもの。壁の落書きを愛でる手のひらの表情は、優しい。
まともに考えれば娘の失踪とは関連が無さそうに見える、別の事件。それに別の意図を持ちながら起こした行動が、意図せぬ大きな感謝を生み出し、前言を悔い、他人の気持ちに触れ涙する夫の豊の様子。あたかも我々=現代日本社会へのアドバイスのようであった。
***
得るものの多い良作であり、前述の通り石原さとみの熱演も必見に値した。
これで★5を付けないわけにはいかない。
終わりなき苦しみ
一人娘が行方不明になり、懸命に娘を探す母親の話。
missingは現実に起きている。
これが自分の身に起こったら…と考えてしまった、つらい物語だった。
夫婦も温度差があったり、協力してくれる人もいれば、誹謗中傷をする人たちもいる。
当事者だけでなく、報道側も事実の報道、視聴率、出世、しがらみが入り交じって携わる人々にも苦しい思いがある。
2年半経っても娘は帰ってこない。ハッピーエンドにはならない。ぶっ壊れた母が最後の方のシーンでは少し落ち着いたようにも見えたのだが、捜索の日々が日常になってしまったのかと思う。それがつらい。
そして常に後悔がつきまとう、ずっと苦しい話である。
疲弊しきった姿、イライラしたり、死んだような目、失禁のシーン。
そんな石原さとみの演技がすごかったと思う。今、ドラマの「Destiny 」も見てるが、これまで彼女の主演作をあまり見てこなかったので、結構魅了されている。
小野さんは「52ヘルツのクジラたち」でも思ったが、よい意味で普通の感じの子の配役がとても良かった。森君はチョイ役でしか見たことないので、今作は良かった。
あっ、これはどうかな?の連続。もちろん、ラストもそうなので…。
向き合うことで苦悩する。兄弟までも巻き込んでしまう幼女誘拐事件の当事者の父親と母親を辛辣に描き、いろいろ起こるけどネットで情報を求めて誹謗中傷にあい、マスコミにニュース特集として番組になって興味本位でしか視聴者からは見られず(有力な情報提供がないとか)何年も繰り返していくエンドレスストーリー。
終わりがないので(本来どこかに終わりがあるのでとやかく言えるが)主人公の夫婦を終わりを見せて欲しかったことが、オリジナル脚本ということらしいので出来なかった?やらなかった?話が長くなるから切ったみたいな話でしたよね。私はもっと最後に娘で泣かせるか笑わせる話になったら面白い話でしたとして薦めるけど泣けない、笑えない話とかしか言えないです。
石原さとみの演技は最高。いろんなことに泣いたり怒ったりする気の強い女性に対比してやさしい夫青木崇高の演技も活きていました。中村倫也はこういう役なら絶対的存在感で不可欠な役者ですね。役者評価だけなら☆5なんです。
すごいよかったー!
さとみちゃんの新境地でした!
また脇を固める俳優さんたちも
みなさん流石ではまり役でした。
実話かと思うようなリアリティーでした。
実際私も娘がいるので、主人との温度差など
我が家もこんなことが起きたら
まさにこうな風におかしくなり自分をせめてしまい。まわりに感謝しなきゃと思いながらも
いっぱいいっぱいでイライラしてしまったりなる
んじゃないかと思いました。
青木さんが二回泣くシーンは
パパも辛いけど奥さんを護ってくれていたんだと涙しました。最後はみうちゃん見つかって
ほしかったけど、いつか見つかるかもしれないと
いう、かすかな希望も光のシーンでは
感じさせてくれたのが良かったです。
中村ともやさんも優しさが良かったです。
本当に俳優さんって凄いですね。
家に帰っても余韻にひたっています。
時々入ってた、ロードや商店街のケンカなどは
いるのかなと思いましたが日常の一幕の
中にあるリアルさを求めたのかなと解釈しました。さとみちゃんファンです。監督さとみちゃんを主演にしてくださりありがとうございました。
これこらもこれをきっかけにさとみちゃんに
いろんな分野で頑張って欲しいです。
応援しています。
狂えない夫の涙に感涙
石原さとみ(沙織里)に当て書きされた作品。なりふり構わず役に没頭する姿は注目に値するし、何らかの演技賞にも輝いても不思議はない。ただ、娘(美羽)が行方不明になった親の気持ちが分かるかと問われたら自信がない。自分も肉親が自死した際には、情緒がおかしかった。ただ、死が確定してしまった分、協力者やカンパを募って捜索したりビラを配ったりはしていない。僅かでも再会の希望が残る行方不明。探さない不作為に罪悪感が伴うと、残された家族を精神的にも時間的にも蝕み続けてしまうのだろう。そんな立場は経験していない自分には、沙織里のイラツキやSNSを観ずにいられない心境がリアルなものなのか判断がつかなかった。
一方で、豊(青木崇高)の気持ちは分かる気がした。自信も娘が奪われて苦しんでいても、隣の妻が我を失ってしまうと自分は狂えない。娘も見つけたいが、妻も守らなければならない。自分が感涙したのも、豊が泣いた終盤のシーンだった。美羽探しで全く報われなかった夫婦が、2年後に娘が一時疾走(誘拐)した母から感謝される。娘がいなくなった親の気持ちは、やはり娘がいなくなった親にしか分からないのだろう。
通学路の誘導員を始めた沙織里は落ち着きを取り戻す。自分が自死遺族になった時と同様に、時はゆっくりとだが着実に心を癒やしてしまう。大切な人を失った衝撃を押し流してしまう時間を残酷にも感じる。ただ、それでも人は生きていかなくてはならない。どんなに辛い現実に押しつぶされも、笑い会える穏やかな日々は訪れる。だからやはり、自死なんてしてはいけない。
なんでもないようなことが~
「石原さとみ、渾身の演技!」なんて簡単には書けないくらいの演技でした。
ずっと怒って、ずっと泣いて、ずっと鼻水とよだれをたらして・・・あまつさえ失禁まで。体中の水分がすべて無くなるような演技でした。夫役の青木崇高は、もちろん自分も慟哭するくらい悲しいはずなんだけど、そこは感情を抑え、沈着冷静差を保っていますが、それが嫁にとっては気に入らないわけで、彼は彼の方法で彼なりに必死で頑張っています。私は男ですので、この作品での彼は立派な父親であり、夫であると思います。
テレビ局のディレクター役である中村倫也も、すごく良かったです。彼は上司の命令に逆らいながらも、やはり会社の方針には逆らえない悲しい立場ですが、彼なりに被害者家族に寄り添おうとしています。
子どもの失踪事件が生み出す、SNSなどでの匿名による誹謗中傷、視聴率絶対主義のマスコミ・・・数年前に起こった「山梨キャンプ場女児失踪事件」を思い出させます。我々はそれぞれの心のなかでいろいろなことを考えるのは自由です。しかし、その思いを第三者に公表してはいけません。しかもネット上の匿名掲示板などで、少なくとも被害者家族のことを誹謗中傷してはいけません。
母親が劇中の台詞で「なんでもないようなことが幸せだったと思う」等といった際に、カメラマンが「虎舞竜ですね」などと言うわけですが、観客全員が同じことを突っ込んでいたと思います。あれは笑わせようとしたのかな?あまり趣味の良いカメラマンのセリフとは思えませんでした。
いずれにせよ・・・観ていてずっとしんどくて、辛くて、重くて・・・★4つはあげられなかったです。
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