劇場公開日 2024年5月17日

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ミッシングのレビュー・感想・評価

全336件中、261~280件目を表示

4.0失くしたのは娘か、良心か…

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

予告から、社会派の骨太の作品であることを期待して、公開2日目に鑑賞してきました。感動に涙するという作品ではなかったですが、重く訴えかけるものを感じる作品でした。

ストーリーは、娘・美羽が行方不明になった母・森下沙織里は、夫・豊と情報提供のビラ配りを続けるものの、有力な情報が得られぬまま虚しく月日が過ぎ、不安と焦りで冷静さを失う沙織は豊とも口論が絶えず、地元テレビ局の記者・砂田の取材と報道だけが頼りとなる中、沙織里は弟・圭吾にも強引に取材を受けさせるが、テレビ局の思惑によって編集された報道番組は世間を煽り、沙織里たちは辛辣な誹謗中傷に晒されていくというもの。

全編にわたって娘を失った両親の苦悩が描かれ続け、二人の息苦しさや不安や苛立ちが痛いほど伝わってきます。沙織里のあまりの苛立ちと周囲にやつあたりする悪態ぶりには共感しにくいものがありますが、現実に我が子がいなくなれば半狂乱になるのも無理からぬことだと思います。一方で、それを支え続ける豊には頭が下がる思いがします。自身も深い悲しみと苦しみを背負っているにもかかわらず、沙織里を気遣い、努めて落ち着いて振る舞うなんてなかなかできることではありません。

そんな二人の姿を、地元テレビ局が取材して報道するのですが、その姿勢には憤りしか感じません。“事実を報道するのが使命だ”などと大義名分を掲げて、まるで自分たちが正義の伝道者だと言わんばかりの傲慢な報道には、はらわたが煮えくり返ります。情報操作による偏向報道が、この国を蝕み続けているように感じます。その中にあって唯一、砂田だけは森下家に寄り添おうとしていたようにも見えますが、それでも組織の中で彼の意見は圧殺されていきます。

そんなマスゴミの流す視聴率ファーストのニュースに踊らされた愚かな国民が、これまた正義ヅラして誹謗中傷をSNSで拡散させていきます。これが今の日本の悲しい現実です。それを日常の中で感じながら、書き込みの矛先が自分ではないからという理由で他人事と捉えていた私もまた、愚かな国民の一人だと突きつけられているようです。他人を攻撃しなくとも、無関心でいることは、消極的な肯定と同義のような気がします。この日本はいつからこんなに冷たくトゲトゲしい国になってしまったのかと、暗く重い気持ちでスクリーンを見つめていました。タイトルの「ミッシング」は、行方不明の娘と奪われた幸せな日常のみならず、私たちが失いかけている優しさや良心をも指し示しているように感じます。

美羽ちゃんが描いた壁の落書きに、窓から差し込む光が虹のようにかかるシーンが印象的な終盤。情報提供ビラを無償で提供してくれた印刷業者、似たような行方不明事件の解決を喜ぶ沙織里、娘の発見に尽力してくれたお礼にと協力を申し出る母親、沙織里に対する誹謗中傷の書き込みをした人物の逮捕など、わずかばかりでありますが、人の温かさが描かれていたことがせめてもの救いです。沙織里たちの悲しみが癒える日はもう訪れないのかもしれませんが、それでも二人で支え合って、世間の悪意に負けず、力強く生きてほしいと思います。

主演は石原さとみさんで、娘を失って気が狂わんばかりの母親を渾身の演技で魅せてくれます。脇を固めるのは、青木崇高さん、中村倫也さん、小野花梨さん、森優作さんら。チョイ役の方も含めてみなさんすばらしい演技だったのですが、音量バランスが悪いのか早口のせいかわかりませんが、わりと聞き取りづらいセリフが多かったのが残念です。

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おじゃる

5.0崩れ具合

2024年5月19日
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確かに石原さとみの崩れ具合、本物でした。

出ている方々全員が良かった。

色々な立場からの視点で展開してましたけど、ドキュメントでした。

この立場の人達だったらこう言う気持ちになるなという感想でした。

普通の生活の中から普通じゃなくなると、こうも変わるのかと言うやるせない展開が心を打ちました。

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修二

4.5なんでもないような事が幸せだったと思う

2024年5月19日
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全編とおしてイライラ不機嫌な石原さとみ。
なかなか可愛いらしい笑顔は見られない。
しかし、相変わらず考えさせられる映画を見せてくれる吉田監督だわ。
娘が行方不明になった当事者の親の気持ちが痛いほどに伝わってくるし、それによる夫婦の揉め事もよーくわかる。そして途中途中のどんでん返しの連続。あーなるほどなぁと思うことしきりだわ。そして報道の立場で葛藤する中村倫也。自分がその立場ならどうしたものか。
また、次回の吉田作品を楽しみに待つとします。

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ケビタン

4.0石原さとみさん、底力を発揮!

2024年5月19日
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悲しい

怖い

難しい

重苦しい中物語が進みますがどう観ても視聴率有りきの報道の在り方があった様です。

行方不明の娘を探す夫婦の姿がいても立ってもいられなかったし理不尽なSNSによる誹謗中傷に腹が立ちました。
一方では夫婦を支える支援者もいて良かったです。
心を失いつつある母親役を演じた石原さとみの迫真の演技に女優としての力強さを感じるのでした。

行方不明の娘の行方が最後まで明らかにされず夫婦を侮辱した投稿者を訴えた事で言わんとする事を感じました。

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倭

5.0メディアと利権との報道のあり方!

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

実生活でも幼子のいる石原だから違和感なくおばさん化しない彼女だからこそ適役 独身で子無し女優なら実感はわかないし予想されたラストだが犯人探しの事件物では無いのでこれで現実味で良かったと❗

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ゆたぼー

3.0ちょっと観てて苦しい

2024年5月19日
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悲しい

石原さとみが二十代の頃、CMで観る彼女がとても魅力的で、彼女が出演する映画を期待して何作か観た。ところが残念ながら彼女がスクリーンで輝いていると思ったことは一度も無い。演技がイマイチなのか、作品に恵まれないのか、その両方なのか・・・

ただ、今放送されているTVドラマ“Destiny”を観て、「若い頃より今が一番キレイ」だと思った(ちょっと暗いドラマなのでこれも「輝いている」という感じではないけど)。また、本作の予告編の彼女の演技が迫真だったので、「今度こそいい作品を観られるかも」と期待が膨らんだ。

【物語】
沙織里(石原さとみ)は夫、豊(青木崇高)との間に娘・美羽(有田麗未)を授かり、惜しみない愛情を注いでいた。ところが、ある日突然美羽の行方が分からなくなる。近所の公園で沙織里の弟と遊んだ後わずか300m離れた家に帰る途中に姿を消したのだった。

捜索は全く進展しないまま時が流れ、世間が事件への関心を失っていくことに焦り、沙織里はTV番組の取材を必要以上に積極的に受ける。しかし、有効な情報は得られない一方で、ネット上には沙織里に対する心無い誹謗中傷が溢れる。

日々冷静でいられない沙織里は、平静を保とうとする夫に逆に不満を覚え、夫婦間の諍いも増えていく。

【感想】
んん、どうだろう・・・

力作ではあるのだけど、正直言って楽しめなかった。
救いが無い。 いや、ラストにわずかにあるのかも知れないが、観賞後の気持ちが晴れるには至らなかった。

本作のテーマは複数あると思う。観る人によって刺さる部分が異なるのではないかと思う。
俺的には以下の感じ。

 母親の娘へ強い愛情が故の身勝手さ(滑稽にさえ見える)
 究極の不幸に追い込まれたときの夫婦がお互いへの接し方(感じ方・考え方の差異をどう埋めて対処する?)
 マスコミの身勝手さと個人の良心
 ネット社会の世間の非道

いずれも、人間の表面の綺麗ごとではなく、底にある本性から来る心理なので観ていて苦しい。3,4番目は映画・ドラマで繰り返し取り上げられていることなので目新しさは無いので、俺的には最初の2つが本作で刺さった部分。

石原さとみが演じる母親は冷静さを失い、取り乱す様は傍から見れば身勝手にさえ見え、苛立ちさえ感じる。石原さとみは実生活で母親になったからこそ、思いの籠った演技が出来たのではないかと思う。期待通りの迫真の演技は評価したい。

しかしながら、そんな取り乱し、憔悴し切った姿が延々続き、キレイな石原さとみは拝むことができなかった。 そういう作品だから仕方ないのだけど、多少なりともそこに期待していたので、ちょっとガッカリ。

吉田恵輔監督作品は数作観ているが、大体明るい作品はではない。人間の内面をえぐるような、ひりひりするとうな作品が多い。その中で、本作に近いと思う空気の作品は古田新太主演の“空白”。娘の不幸な事故を起点に、それを受け容れられない父親の言動が描かれるが、こちらも観ているのが苦しくなるような人の本性的部分を延々と見せられる。が、ただ最後にもう少し救いがあった。父親も父親に責め続けられる相手の男も、やっと前を向いて歩けそうに思えて、ホッとして観終わることができる。 一方、本作ではこの夫婦に笑顔が戻る日をまだ想像できない。まだまだ主人公の苦しみは続きそうで・・・

大崩壊寸前だった家族の再生の気配が見えるところが唯一の救いではあるが、もう一歩進んだエンディングが欲しかった。

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泣き虫オヤジ

3.5「空白」「ヒメアノ~ル」とまではいかない

2024年5月19日
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役者が素晴らしい!特に弟役!が素晴らしい👍
こう言う作品は石原さとみでは無い方がいい!綺麗すぎる演技だけでは無理な所もある

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シゲゾ〜

4.0私たちはどこまで寄り添うことが出来るのだろう

2024年5月19日
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泣ける

悲しい

劇中のいつからこんな世の中になってしまったのかと言うセリフが心に響きます。
突然いなくなった幼い娘を必死になって捜す両親。
母となって母の役を演じた石原さとみの演技は、もうその枠を越えた本物の叫びのように聞こえ、絶賛に値すると思いました。
夫役の青木崇高さんも沙織里に寄り添いながらも冷静さを保ち、しかしやるせない気持ちを抱えている難しい役を見事に表現していましたね。
報道する側の数字至上主義との葛藤に苦しむ砂田役の中村倫也さんの演技も現実をリアルに表していて良かったです。
それにしても人の不幸とはそんなにも面白いものなのか?
支え合い生きて行くべき人間が、またその人たちによって傷つけられる悲しみは、そのことこそが正に不幸と言えるのでは思います。
そのことを本線に描いていないので仕方ないですが、美羽ちゃんの行方が気になります。
最後の方で、やはり行方不明から無事保護された母娘が沙織里に声をかけるシーンに少しだけ心が安堵しました。夫・豊の涙もまた本物だったのではないでしょうか。
いつの間にか大切な物を失くしてしまった人間の心の内側を揺さぶる、いい映画を見ました

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たつのこ

3.5石原さとみの熱演・怪演

2024年5月19日
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悲しい

怖い

難しい

沙織里の娘・美羽が弟・圭吾と公園で遊んでもらった後、突然行方不明になった。懸命な捜索も虚しく3カ月が過ぎ、沙織里は世間の関心が薄れていくことに焦りを感じていた。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼っていた。そんな中、沙織里が娘の失踪時にアイドルグループのライブに行っていたことが知られ、ネット上で育児放棄だと誹謗中傷の標的になってしまった。沙織里の言動は次第に過激になり、夫・豊とのケンカも絶えなくなった。一方、砂田は視聴率獲得を狙う局上層部の意向により、世間の関心を煽るような取材を命じられ、悩んでいた。美羽は無事見つかるのか、という話。

最愛の娘の失踪により心を失くしていく母に感情移入していたが、あまりに周りの見えない言動が続き、ちょっと怖くなった。
母・沙織里役の石原さとみが凄かった。失禁や涙、ヨダレ、とにかく彼女の熱演、怪演が見所。
記者・砂田が上司の求める視聴率と被害者への寄り添いを両立できない事への葛藤を演じた中村倫也も良かった。
沙織里の弟・圭吾役の森優作のなんともいえない存在感も光った。
最後は・・・疲労感と脱力感だった。

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りあの

4.5石原さとみ熱演!!この映画に出会えたのはDestiny!?

2024年5月19日
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泣ける

悲しい

怖い

本年度ナンバーワン決定的な、心を揺さぶる傑作!!
社会派・吉田恵輔監督の真骨頂!!
役者陣が適材適所で皆さん好演👍
来年度の日本アカデミー賞・作品賞は、ほぼ確実かも!!

主演・石原さとみさんの、一線を超えた狂気の演技が凄い👍
久しぶりに観た、女優の本気の演技に心が震えた💧💧
彼女の代表作になるのは確実!!
来年度の日本アカデミー賞・主演女優賞は、ほぼ確定かな!?

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キヨカズ

4.0映画やのに、、

2024年5月19日
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悲しい

知的

ドキュメンタリー観てる気分やった。。

いろいろ考えさせられる。。
最後のシーン なんかいい と思った。。

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コンブ

4.0EVERYTHING WILL BE FINE

2024年5月18日
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『空白』の精神的姉妹分的な面も見出だせる、今回も好き嫌いを超えて「すごい…!」と見入ってしまうような吉田恵輔監督フォーマット(キャラクターの掘り下げ方、テーマ題材、マスコミの描き方)!充実のフィルモグラフィーに負けず劣らずのエントリーで、高い期待を裏切られなかった。本当に苦しくて、先が見えなくて、それぞれに抱えているものがあって、善悪で割り切れない共感性で両面性のあるキャラクター達。
"数字"(視聴率)欲しさにスキャンダラスな題材を、当事者への影響などお構い無しに面白おかしく扱おうとする悪しき文化へ疑問・違和感を覚えて、そんな報道マンの良心であろうとするけど、なかなかそれを最後まで貫けない砂田。その事実が面白いんだよ。はい、深呼吸!ブツブツ言っているの、めちゃくちゃ怖かった…(少し前の"イケメン"人気バブルを超えて彼本来のバックグラウンドに立ち返るような)。あと、それは主人公の弟・圭吾もだけど、彼の人生は片鱗が垣間見えるだけでも、すごくつらいものだった。
ボーダーカットソーと英語Tシャツ、あとサイズ大きめの服?長年の念願叶って遂に吉田監督の作品に出られたらしい石原さとみの一世一代何もかもさらけ出すような体当たりの熱演が、作中様々なキャラクターにスポットが当たる時間があっても、やっぱり本作の根幹として引っ張っていた。あと、共演する中村倫也、青木崇高、森優作など他のキャストもそれぞれ力強くて、やはり目が離せなくなるよう。安易に"希望"などと言ったら語弊があるかもしれないけど、微かに光の射すような余韻を残すラストも納得。プルルルルルルッ…!

P.S. 小野花梨が本当にかわいくなっていくし、安定感がすごい。

勝手に関連作品『空白』『スリー・ビルボード』

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とぽとぽ

4.5子供を持つ人全員に見て貰いたい映画

2024年5月18日
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悲しい

自分の子供が行方不明になったら、たぶん同じことが起こると思うし、親として同じ思いや行動をしてしまうでしょう。切なく泣き崩れ、生き地獄の日々。迫真の演技が涙を強めます。ハンカチ握りしめて是非見てください。

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星来May

4.5二度と見ない!

2024年5月18日
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本作を見ていて物語の軸となる、子の失踪は実際にあった失踪事件が元となっているらしいのですが、映画を観終わって感じたこと。
監督が撮りたかったのは子供が失踪した家族の心情etcというより、いまの世の中にある偏向報道とか、フェイクニュースとか、SNSでの誹謗中傷が当たり前に行われていることに対する世の中の異常さ?風刺?そこを一番に伝えたいんだろうと思いました。それを伝えるストーリーとして失踪事件が使われただけで、軸となる物語はなんでもよかったように感じます。

映画自体は最後までどうなるんだろうという感じでしたが、結末に変化を求める人は面白くないんだろうなと思います。子供も配偶者もいない私にとって、あまり感情移入できる映画ではありませんでした。まだまだ未熟ということですね。

ただこの映画は元気な時に見ることをおすしめします。石原さとみのヒステリック演技がほんとうにうますぎて、鑑賞しながらストレスを感じましたし、イライラであったり怒りであったりいろんな感情を感じることができました。この演技が私の評価の全てです。
名作であることに変わりませんが、もう一度見たいとは思いません。

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やまゆす

4.5圧巻の演技

2024年5月18日
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泣ける

悲しい

わかってはいましたが、とてもシリアスな内容で心をえぐられる場面が多いです。
俳優陣の演技が素晴らしく、リアルすぎて疲れます。主役の石原さとみさん、素晴らしい!!
演出や撮り方、音楽等も良かったと思います。
そして脚本です。いわゆる起承転結がわかりやすくまとまった作品とは違います。ドラマティックなストーリー展開とかではない。カタルシス? 現実はそんな生易しいもんじゃねえんだよと言わんばかりです。
見てスッキリもしないし、感動の涙も流してはいないけど、私は見て良かった。
俳優陣からしても巡り合えてよかった作品ではなかろうか。(謎の上から目線)

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aooni

4.0色々考えました…

2024年5月18日
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報道だけでなく裏側を知る…
何のどれを題材にしたかはわかりませんが実話と言っても過言ではないかと思います
役者は素晴らしい仕事をしています
撮影は雑っぽさもありますがこれがまた良いのですが美しさがないかな…
この作品以上に現実は長い物語だと思いますがそうなった方にしかわからない心情を描き出しています
色々言いたいですがここまでにします
気になる方は是非ご覧下さい

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883HT

2.5弟役の森優作さんはとても良かったなぁ〜当たり前のようにそこにいたっ...

2024年5月18日
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弟役の森優作さんはとても良かったなぁ〜当たり前のようにそこにいたって感じで。その点石原さとみはお芝居してたなぁ〜上手いんだろうけどテレビ的な感じがした。中村倫也は相変わらず素晴らしい👍
 映像がとても綺麗だったなぁ〜 とくに男が涙するシーン🎬はグッときた。

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忠広

4.5世の中捨てたものじゃ無いとラストのメッセージに救われる

2024年5月18日
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予告も何も情報なしに観に行きました。
我が子か突然と姿を消し日々の生活が一変してしまう、確率的には少ないが誰にでも起こり得ることが現実に起きたとして想像しながら観ると他人事ではない。
インターネット、SNSが普及してこの国の人間の感性もおかしくなって来てはいないかと誰もが疑念を持ち始めてる現代。
テレビニュースのワイドショー化、SNSやネットでの顔が出ないからこそ無責任な誹謗中傷。
それにより被害者の家族が精神的に只でさえ参っているところに書き込みやいたずらで苦しめる。
今の社会をリアルに映し出していて考えさせられる。
色んな意味で全てにおいて優しさが足りてない、優しい気持ちを持って行動することで仏教で言うところの徳を積むことになる。
悲惨な事件の被害者になってみないと実際の気持ちはわからないだろうし、夫婦、親子、姉弟の関係すら壊れていく。
似たような事件が解決し安堵する夫婦、誹謗中傷した人間が検挙され、無事に子供が帰ってきた親子が夫婦に手を貸して上げたいと思うなど、世の中には他人事だと思ってない人もいることこそが現代に差す光たとのメッセージがわかる。
石原さとみの迫真の演技に圧倒されます。子供を生んで母親の気持ちがリアルに表現出来てる気がしました。
旦那役の青木崇高の涙するシーンを含めて妻を支えようと葛藤と戦う人間像にも感動します。
追跡取材するローカルテレビ局の社員の葛藤も見応えあり、弟君の辛い人生と姉との関係から犯人と決めつけられる辛さは観るものにも反省させられます。
石原さとみのヒステリックで感情の起伏が嫌になりそうになりますが被害者に寄り添う気持ちにならなくてはと思いながら最後まで観ました。
こういった社会派の映画にハッピーエンドとかを求めてはだめですよね。

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梅じんの相棒

4.0ヒューマンドラマは苦手なはずでした。

2024年5月18日
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兎にも角にも石原さとみの凄さが際立った映画だった。
そもそもの実力なのか、結婚し子供を生み俳優として一皮向けたからなのだろうか?どちらにせよ今後の彼女の評価にも影響する作品になったであろうと素人ながらにも感じてしまう位の作品であった。
恐らく彼女でなければこの作品はただの可哀想な映画になっていたかもしれないとも思う。

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uirou_mov

4.0失われたものは

2024年5月18日
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ドラマや音楽のように悲劇も大事件も消費されていく世の中では、「あの人は今…?」と取り上げてもらわないとその存在すら忘れてしまうくらいに急激な速度で過去に消えていく。
この映画はそんな悲劇に巻き込まれ、世間から忘れられた夫婦を追い続けた言わばドキュメンタリーのような物語。点ではなく線で見続けることによって分かることがある。

石原さとみ演じるお母さんのあの苛立ち方、追い詰められて選べない立場になった必死さが痛いほどよく分かる…。

分かる?

ほんとうに自分は分かっているんだろうか。
でも誰だって同じような経験はしたことがあると思う。あの見ていられないような痛々しい姿に共感性羞恥を覚えたのは私だけではないはず。

そんな苦しいくるしい経験はみんなしたことがあるはずなのに、すぐに忘れて「ただの事実」を勝手に切り取り街中にばら撒いていく。おもしろがって誰もがそれに火をつける。

ネットの誹謗中傷や人々の無関心、新鮮味のない悲劇より優先されるハレンチな喜劇。全部わかってる。みんな分かってることなのに無くならない。

この映画にすごく心震えても誹謗中傷する人はいるし子供の失踪ニュースを横目にSNSに夢中にもなる。

でもどこかに居なくなった娘を必死でさがすあのお母さんの涙や悲痛に叫ぶ姿が頭に残っていて、少しでも目の前にいる人やネットの向こうにいる人の気持ちを想像できたら、そんな想像力が生まれたら、きっと変わっていくとおもう。

最後に、石原さとみの演技は全編にわたってインパクトがあるなかで、娘が保護されたという電話が嘘だと分かって泣き叫び崩れていく姿を見た時に、「ああこの人は極限まで悲しんだことがある人なんだな」とおもった。自分も大切な人を目の前で亡くした時に、全く同じような泣き方をした。気が狂うんじゃないかと思うような絶叫に、妙な親近感を覚えた。
もし、あれが想像の演技なのだとしたら、石原さとみはとんでもない女優になったとおもう。

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ヨーク