ミッシングのレビュー・感想・評価
全487件中、121~140件目を表示
これは非常に傑作でした!まず、それぞれのキャラクターの立たせ方が本...
これは非常に傑作でした!まず、それぞれのキャラクターの立たせ方が本当に上手い。行動でそのキャラの性格をしっかりみせてくれているため、全キャラしっかり入ってくる。
そして、緊張と緩和、そして対比が本当に上手い。
主人公の裏に出てくるエキストラさん的な人がいるいるだったり、セリフが虎舞竜のロードじゃんと思ったら、ちゃんと言ってくれたり、テーマが重いのに笑えて非常に良し。
音楽使うところも緊張から少し解放されて良し。それぞれの正義が嫌みなく理解できて、最後は少し前向きになれる完璧な脚本と演出だ特に思った。最後の他人の少女のアップと、主人公こブルルルの解釈だけ分からなかったので、どなたか教えてください。
娘がいる身でみると余計にきつい
石原さとみさんの演技を見に行ったのですが
今見たら,高いレビューが多いんですね💦
この役や監督に対しての石原さとみさんの情熱を事前に聞いたりしていたので、行かなきゃー!と、前のめりで行ってきました。
期待値が高すぎたのか、あまりいいとは思えませんでした。
個人的には、「アンナチュラル」の役の方が断然よかったです。
キリッとしている役の方が"合っている"と思います。
ステップアップしたかった、新しい自分を開拓したかった、というようなインタビューだったような気がするのですが、(いい・悪いは別として)石原さとみさんの殻はやぶれていないかな、というのが感想でした。
なんとなく、木村拓哉さんに似てるかなぁ,とふと思いました。多分、「殻を破りたい」と思った時点で、"私が"殻を破りたいと思っているから,自分主体だと難しいのかな、と思ったり。
個人的には、青木崇高さん、中村倫也さん、森優作さんの演技がとても響きました。
内容については、急に娘がいなくなった母親に、なかなか感情移入ができず、感想は思いつかないです、、、
最初に、「吉田監督の元でどうしても演技がしたくて。やっと実現しました」というコメントで興味をもった、というところからズレてますよね💦 すみません、、、
報道とは、こうあるべきだと思いました。
主演の石原さとみさんには、今まで、ネガティブなイメージが強かったので、鑑賞を躊躇っていましたが、
映画.COMでの評判が良かったので、観に行きました。
"藁(わら)をも、すがる被害者の気持ち"を、非常に良く表現した 石原さとみさんの熱演は素晴らしく、満点です。<主演賞>
石原さんの陰に隠れてしまったが、中村倫也さん演じる新聞記者の葛藤がとても良く作品中に、現れています。 <脚本賞>
2019年に道志村のキャンプ場で行方不明になった少女の事件がヒントになっているのでしょうが?
最後は、どう結ぶか ずっと想像しながら、映画を観ていましたが、"史実を元にした映画でない"だけに、そうなりますよね。
ノーフェクションでない映画の 利点を生かした真の報道映画作りでした。
鑑賞者の不安感をあおる為に、作品の90%以上を、ハンドカメラで撮影しているが、
ノンフィクションポイ作品に仕上たい演出だろうが、このような邪道な手法はせずに、
メリハリをつけてきちんと、三脚固定で撮影する王道な演出をするように、撮影監督と監督は話し合った方が良かったでしょう。
逆に、後半のカメラが引くカットが連続するシーンは、もっと最後の最後で良いと思う。 タイミングが悪い。
カメラ演出のちぐはぐさが、石原さんの高演技を援護するような作品の質を上げきれなかった。
石原さんの糞な演技と見比べる為に「シン・ゴジラ」と見比べると、この映画が いかに良いか容易に理解できるでしょう。
胸に迫りくるものが…
娘が行方不明になって2ヶ月後?くらいからの物語。
初期の捜査が一段落して、手がかりも情報も少なくなってきたころ、娘を見つけるために、何かしたい、何かしていないと、ギリギリで保っている精神すらも崩壊してしまいそうな日々…
ヒリヒリした感じがこの上なく伝わってきて、涙が止まらなかった。
どんな些細な情報にもすがって、娘を見つけるために必死の母親。追い詰められている母親を支えながら、できることを見極めながら動こうとする父親。
娘を見つけたいという2人の思いは同じなのに、向き合い方が違うだけで、こんなにもすれ違ってしまう…まさに「温度差」という言葉がぴったりで、同じ状況に陥った経験はもちろんないのだけど、リアルさが際立っていた。
ラスト近く、それまで、過度にのめり込むことなく、冷静な対応をとっていた父親が、感情を爆発させるシーン。
それまでは、母親のギリギリの精神状態が表立っていたけど、父親も、追い詰められてギリギリを保っていたんだな、と感じた。
壁に書かれた落書きの娘の頭をなでるシーン。悲しくて、切なくて、どうしようもなくて…。
事件としてはなに一つ進展がないけれど、それでも生きていかなければならない登場人物の心の変化をていねいに捉えた、良い映画だと思います。
登場人物それぞれの立場での苦しみがある
幸せだったころの回想と両親のビラ配りという対照的な場面からスタート。
石原さとみさんはこの役になりきってそれは心を削っただろうし、演技も素晴らしかった。
そして実際に我が子が行方不明になったりしたら自分も、夫婦関係や姉弟関係もこんなもんじゃ済まないんだろうなと思いながらも、どうしても最後まで映画に入り込めない自分が居た。
一番共感できたとすれば弟の圭吾。
行方不明になる直前まで自分と一緒に居て、一番責任を感じつつも、違法賭博に手を出してそこに居たことを隠したいために本当のことは言えないもどかしさ、辛さ。そこを取材で暴かれ、姉にバラされた時の気持ちはたまらなかったろう。
母親は母親で、ライブに行っていたときに行方不明になったという負い目があり、弟を責めることができなかったのが、事の真相を知り、一気に責め立てる。
それでも終わる直前に、姉弟で抱き合い、和解できたこと、あとは類似事件の女の子が無事だったことだけがこの映画の救い。
どうやって行方不明になったのかもわからず、結末もわからず、ただただ苦しい映画となってしまった。
TVマンの砂田を観ていて、映画「凶悪」の新聞記者藤井を思い出した。
相手に共感するあまり、相手に飲み込まれてはいけない。
取材するものはあくまでも対象に寄り添いながら冷静な第三者の目で取材をしなければいけない。そんなことを思った映画だった。
助かった女の子の母親から手伝わせてくださいと言われて、最後に父親が泣き崩れるシーンの印象が強く残り、悲しみと苦しみが増した気がした。
(´-`).。oO心を埋めるのは時間
救いが…
ミステリーのつもりで観に行ったら、事件は一切進展しないまま終わり、これから先もこの夫婦は自分を責めて、周囲に批判され、都合よく搾取されながらも、生涯子供を探し続けるのかと思うとあまりにも救いが無さすぎてツラい。
何の進展もなく何十年も行方不明のままの事件が実際にある以上、リアルな結末かも知れないけれど、フィクションの世界くらい何らかの形で決着つけて欲しかったなと。
石原さとみさんの演技が非常にリアルで、こちらも母親の心情に引き込まれて、本気でどうか子供が無事に見つかって欲しいと思うし、途中で保護されたって話が出た時は安堵で思わず涙が溢れたし、イタズラとわかった時の絶望感たるや…それだけ引き込まれたからこそ、本当に何らかの決着が欲しかった…。
この物語に希望を!
視聴者目線
自分という型を壊したいと懇願した母親役の石原さとみさん。強い口調、暴力的、イライラ感と
ヒステリー。感情を剥き出しにした熱演だった。
それを支える夫役の青木崇高さん。
奥さんに対しブレーキをかけ、チラシや家計の
やりくり。冷静に動き対応していく。
自分がもし、その立場になったらあのように
出来るのかと不安も感じた。
森優作さんの怪しいコミ障の演技は上手だった。映画内で引き立つ。
テレビ局が視聴者目線で製作しなければならない
局側と記者。嫌な部分もそれが視聴者側が興味を
持てば良いなんて……。
世間の無関心な人々がメディアにより
関心され色々な波紋と亀裂をお越し
人間を蝕んでいく。あんな誘導尋問を
強要される記者も製作人も尋問された方も
同じ人間なんだ。いびつなパズルだ。
極限迄追い詰められた人間の感情を
ギリギリまで出させる吉田監督はある意味凄いし
怖い。
終始重苦しい
吉田恵輔監督の映画は初めてでした。
身動きも出来ない位衝撃的な感銘を受けました。
石原さとみの演技は、見ているこちらの心まで壊れてしまいそうな凄まじさでした。
心が抉られるようでした。
石原さとみだけでなく他の俳優達も演技が素晴らしかったです。
中村倫也さんは目だけで訴えるような名演技、
弟役の森勇作の完璧な演技。
知的障害を疑わせる不審さから
悪いことをしていないのに上手く言葉に出来ず疑われて胸が痛かったです。
そして終盤の青木崇高(旦那)の、まるで暗闇の中に一筋の光を見たかのような嗚咽には魂が揺さぶられ、胸に突き刺さり涙が抑えられませんでした。
本当に重く辛い、苦しい気持ちになりました。
でも最高に素晴らしい大傑作だと思います。
考えることがたくさんありすぎる映画ともいえます。
視聴率至上主義に毒されるマスコミと炎上をエンタメ化するソーシャルメディアの狂気
ある日、街で幼女失踪事件が発生する。両親はあらゆる手段で娘を捜すが、有力な手掛かりを得られぬまま3カ月が経過する。次第に世間の関心も薄れ、焦る母親は次第に正気を失っていく。
そこに追い打ちをかけるように面白おかしく事件を騒ぎ立て、家族を誹謗中傷するソーシャルメディア。それを見てさらに正気を失う母親と、そんな妻を冷静に我慢強く支える夫。この映画では、そんな容赦ない世間の声に苦悩する家族の姿が描かれています。
ソーシャルメディア(SNSや掲示板)を通じ、誰もが自由に意見を発信できる時代となった一方、ひとたび事件が起きればソーシャルメディアにとっては格好の餌場となり、誰か落ち度のある人間を見つければ、たちまち炎上して集中砲火を浴びせられる。
この映画では娘の行方不明が報じられると、被害者家族の傷に塩を塗るかのようにその落ち度を責め立て、さらに『これは自作自演ではないか』『実は両親が殺害したのではないか』など、憶測に基づいた根拠のない誹謗中傷が続々と書き込まれる。
さらに被害者家族が藁にもすがる思いで情報提供を求めると、虚偽の情報提供で被害者家族を振り回し、絶望に追い打ちをかける。
人の不幸をツマミに事件を娯楽化し、被害者家族に集団で石を投げつけるようなソーシャルメディアの鬼畜の所業にはただただ怒りがこみ上げてきます。
また、この映画では、被害者家族の苦悩と真摯に向き合い、事件を風化させまいと粘り強く取材を重ねる担当記者と、メディアとしての社会的責務を忘れ、視聴率至上主義に奔るマスコミの姿も描かれています。
事件が視聴者の興味を引くよう面白おかしくドラマ仕立てに編集を加え、ネットが炎上したと見るや、視聴率を稼げるコンテンツとして、せっせと燃料を投下し騒ぎに便乗する。話題性(ネットがどれだけ騒いでいるか)で取り扱うニュースを決め、視聴者が飽きると取り上げなくなる。
さらに酷いのは、無実である母親の弟を『挙動不審で怪しい』というだけの理由で、証拠もなく、まるで犯人かのように取り上げ、視聴者の誤認を誘って冤罪を作り出す。それがひとりの人生を狂わせてしまうかもしれないのに。
映画はこうした報道のエンタメ化や視聴率至上主義、大衆迎合に奔るメディアの姿勢にも一石を投じたかったのでしょう。
この映画では事件の担当記者である砂田だけが唯一、そんな報道姿勢に疑問を持ち、幾度となく『これはおかしいのでは?』と上層部に声を上げるも、そんな砂田の声は組織の都合が優先され掻き消されます。この映画では砂田の良心との対比により、マスコミの異常性がより際立つ形で描かれています。
また、この映画には事件の結末(行方不明になった子供の顛末)は描かれていません。それにより観客はどこかモヤモヤしたまま映画を見終えることになるのですが、あえて事件の結末を描かないことで、この映画の主題である『ソーシャルメディアの狂気と大衆迎合的なマスコミの姿勢』により目を向けさせたかったのかもしれません。
余談ですが、この映画は自分には『山梨キャンプ場女児失踪事件』と重なって見えました。事件は2019年にキャンプ場で女児が失踪し、16日後に捜索が打ち切られ、それから2年間、家族はチラシを配り、ネットで情報提供を呼びかけたものの音沙汰なく、家族はソーシャルメディアで誹謗中傷に晒され、そのうち何人かは名誉棄損などで有罪となりました。残念ながらこの事件は3年後に女児の遺体発見という結末を迎えてしまうわけですが、『あの家族もこんな状態、こんな気持ちで何年も過ごしていたのかな』と思うと、やるせない気持ちになりました。
悲しみに押しつぶされると人は…
姉弟
弟は最初のインタビューの時から涙を浮かべてた。
弟は姪のことをとても可愛がっていた。あの日もお家まで送ればよかったとずっと後悔していたのだろう。
うまく言葉にできないけれど、姪を亡くした悲しみは伝わってきていた。受け取る側によるのかな。
言葉にするのが苦手だったりうまく表現したりするのが苦手、コミュニケーションが苦手な人もいる。悪いことしてなのに勘違いされてしまう。
車の中で弟が姉に謝るシーンに涙した。
みうちゃんと遊んでる動画も良かった。涙が出た。とても可愛がってたんだね。
夫
感情を押し殺して奥さんを支えている。
常に冷静、おかしいと思ったり違和感を感じることはちゃんと伝えられる。
ホテルの外の喫煙コーナーで親子3人を観ながら涙を流す場面が切なかった。
映画終盤、行方不明になって保護された女の子とお母さんに声をかけられた時、堪えられなくて流した涙が本当の顔なのかな。
さおり
とらぶゆーはカメラマンのツッコミより先に思った。きっと観客はみんなそう。
弟への態度がすごい。家族だからって許されるのだろうか?
言葉が汚くてびっくりしたが悲しみの極限に立たされたり、精神的に辛すぎるとあぁなるのかな?
ちょっと怖かった。
他の女の子の行方不明事件でビラを配ったり自治会を巻きこんで行動したりすごい。
見つかった時も本当に喜んでて、ブラックな部分が消えてきた。
小学生のために安全を守るボランティアをはじめたり。
行動がすばらしい。癒えることも忘れることもないけれど、少しずつ受け止めてられるようになって行くのかな。
そのプリズムの先に。
石原さとみはもちろんのこと、青木崇高、森優作が本当に素晴らしい。それぞれが抱える互いへの不信感、そして自分自身に対する後悔を繊細に体現していて、もう途中からずっと涙が止まらなかったです。
ある日突然失踪した6才の娘。毎日ビラを配り、マスコミの取材を受け、心も体も疲弊しながら、最前線に立ち続ける夫婦。壊れてゆく妻をなんとか支える夫。ギリギリの状態が続く中、更に2人をネットの書き込みが容赦なく叩きのめす。
やり場のない怒りと絶望。そして捨て切れない、捨てるわけにはいかない僅かな希望。これからも生きてゆく為に必要なそれぞれの着地点を探しながら、道程は遠いけれど、確実に時間は過ぎてゆく。子供達におばさんと言われ「お姉さんね」と言い返すふとしたやり取りが物語の中でようやく1つ前に進んだような感じがしてとても印象的なシーンだった。
難しいテーマに挑み続ける吉田恵輔監督。これからも期待しています。
全487件中、121~140件目を表示