ミッシングのレビュー・感想・評価
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変わらない展開なのに見入ってしまう
やっていることら頭から尻まで変わらないのだが引き込まれる演出であった。
残酷な脚本にも関わらず決してストレスが溜まるわけではない。
終わり方もスッキリすることはないがモヤモヤが残るということもない。
それぞれの葛藤があり、人間らしさを上手く表現出来ていた。
私たちは何かを失くした代わりに何を得たのか
映画館予告であんまり流れなかったのでマークしてませんでしたが気になったので見に行きました
最初の幸せな瞬間をキラキラで掴みタイトル出ると同時に現実に切り替わる演出から一気にのめり込めました!
映画なんですがドキュメンタリーというか地続きの世界かな?と思うほどリアルさを感じました
普段ニュースの一部としか情報を摂取していないので当事者の方達の苦しみはこんなにも辛いのかと
モブが周りで普通に会話してるから聞き取りづらい時もありましたが…
何と言っても石原さとみがほとんど情緒不安定でヒステリー起こしてるので見てるのが辛かった… 引き込まれたな〜
署で精神が壊れたところは辛かった…
壊れる前の描写が少なかったのが逆に良かったかも😞
幸せな瞬間がもっとあったら私は耐えられなかった…
虎舞竜のロードの歌詞のとこ笑って良かったとこですかね?(笑)カメラマンがツッコむ前に普通に笑ってしまったんですが…
夫役の青木崇高さん渋かった…
ホテルの前で泣いてたとこめっちゃ良かった
至って冷静だったので対極的でバランス良く見られました
森優作さん演じたダメな弟が良かったなぁ
現実にいそうなダメ加減 リアルだったな〜
美羽ちゃんと遊んでる動画悲しかったなー
こんな風に笑えるんだ…って
地方テレビはリアル感ありましたね
中村倫也とか短髪黒髪でシュッとしていて普通に働いてそうと思った😽
色々と葛藤が描かれてたので良かったですが最後もう少し出てきてほしかったかなー
テレビ局としては視聴率重視はスポンサーが1番の客だから仕方ないてすね…
報道のあり方というのは考えさせられますね
ここ数年SNSと匿名インターネットは悪意マシマシでおかしいですよね
過激なこと言ったもん勝ち 注目されれば何言っても良いとかとか…
自分の存在が相手から見えないと人間はどこまでも残酷になってしまうんですかね
ミルグラム実験思い出しましたよ😔
現代社会は人として大事なものを失ってしまっているんでしょうか
その代わりに何を得れたのでしょうか
最後え?これで終わり!?と正直思いました
ただ小学生の通学路の旗振りしたり、暗い表情ではなかったのであとから考えると少しだけ前を向けたのかな?
子どもの成長を近くで見てたい つまり現実と少しだけ向き合うってことですかね
美羽ちゃんの止まった時間を進めようと思ったのかな
2時間ほとんど辛くて見てて疲れました
けどカットや淡々と進んでくので最後まで飽きずに見れました
何かしらの賞に絡んでくる映画なのかな〜と思ってます!
石原さとみさんの気迫みたいなものは感じました
この監督さんは人が当たり前に持っている悪気の無い悪意というか、どこにでもいそうな、誰かの隣りにごく普通にいる人たちの悪意を描くのが上手だなと思います
石原さとみさんが女優としてもっと高みを目指すために出演を熱望した、というのはリップサービスでは無いと思ったので、劇場で鑑賞してみることにしました
が、なんか本作はどこかで観たな、こんな話、こんな展開、ばっかりでしたね
娘が行方不明になる話もベタだし、それを報道するマスコミの数字至上主義とか本音と建前とか、そういうのみんな擦りすぎてるから私は少なくとも飽きてますし、かといってこの監督ならではの視点とか切り口はどこにも無かったですね
みんなと同じような題材で、みんなと同じような展開を映画にしただけ、そんな映画でした
そして、話には特にオチもありません
オチを付けられないから、なんか1回擦った小ネタをラストにもう一回擦ることで伏線回収した感で終わらせよう、って感じのしょうもない終わり方でした
どんでん返しオチを付けろというわけではありませんが、
なにか、この監督ならでは視点、それを示唆する形で終わってほしかったですね
普通に考えれば娘は見つからないし、かといってどこかで遺体で見つかる、という展開もあまりに残酷だから、これにオチをつけるのは厳しいのは分かるんですけどね
しかし、これだと石原さとみさんのために母親が主人公の脚本を書かなきゃいけなくなって、でも新しい題材を見つけられないから在り来たりの題材で置きに行ったんだと感じてしまいますね私は
あと、石原さとみさんの演技は凄まじい箇所がありましたけど、基本的にこの母親のキャラクターに小物感あるんですよね
この監督さんの持つ悪意で主人公をただの被害者にしたくなかったんだと思いますが、そのせいで私はこれまた随分な小物を演じてるな石原さとみさんは…
どうしたの?大丈夫?と思いながら鑑賞していました
主人公もこういうキャラクターだとこっちは感情移入出来ないんですよね
それに描こうとするキャラクターも多すぎて、石原さとみさんの出番自体そんなに多くなくて…
皆さん、本作を絶賛されている方が多いですけど、そりゃ子供が行方不明になった話は可哀想だからみんな泣くんですよね
作家性あるみたいな感じで売ってる監督さんなのに、誰でも泣きそうな題材に安易に置きに行った映画を作ることはだいぶ問題あるなと思いました私は
たぶんこうだったんじゃないか劇場
地獄の品評会
吉田恵輔監督作品らしく、人生や世間との軋轢に「折り合いをつける」ことが出来ない人たちの生き様を描く作品。本作は、その状況からどうやっても折り合いなど付けられようもないのだが、それでもSNSやテレビ局の態度などとても我慢できるものではないと思わせられるし、ホントに世界はいつからこんなに狂ってるんだ?と思う。
作品はとにかくそんな地獄の品評会。いっぽうで役者陣はみなそれぞれに熱演。特に夫役の青木崇高の芝居はリアルの一言だし、弟役の森勇作は…なんだろう、人生の轍に嵌まってしまったような地獄を見せてくれた。
主演の石原さとみは、確かにパブリックイメージを振り捨てたような熱演ではあるものの、「パブリックイメージを振り捨てた熱演」とラベルが付けられたような印象で、石原さとみにとつてこの作品が必要であったことはよく分かるが、この作品に石原さとみが必要だったのかは分からないままだった…
石原さとみの迫真且つ迫力ある演技に心が震えた!
予告をよく見ていて観たい!と思ったのが鑑賞動機。
冒頭、ミステリーものかなと思いながら観ていたら
石原さとみ演じる沙織里の壊れっぷりが予想を遥かに
超えていて鳥肌が立ちました!
ややホラー映画を観ているような、
ずっと息苦しいストーリーと演出が続いていくのですが
その中でも石原さとみの迫真の演技に圧倒されます。
いや、本当にすごいしリアリティがあるんですよね。
だからこそ観ていてビビってしまうシーンが
複数ありました。
近年観た邦画の中でもここまでの演技は
覚えがありません。そのくらい凄かったです。
夫である豊を演じた青木崇高も素晴らしい包容力だし
思ったこと、あるいはそういうつもりじゃないことが
口に出てしまうリアリティがあるがゆえに、
グッときました。
特に中盤の涙を目に浮かべて堪えるシーンと
ラスト近くの嗚咽シーンが素晴らしく、
感動しました。
あと、中村倫也もいろんなしがらみに悩む報道マンを
リアルに演じていて好感が持てました。
社会問題をやや誇張気味且つ皮肉的に盛り込みながら、主人公を徹底的に追い込むので本当に苦しい映画で、ラストでカタルシスを得るような映画ではありません。だからこそ現実離れしておらず、リアルな作品
だと感じました。
とにかく石原さとみを観てほしい。
そんな映画です。
未解決事案の結末
人が壊れて、再生するまで
悲劇的な家庭 悲劇的な社会 悲劇的な現実
順調でない進み方について気持ちが焦ってしまった。
一番の感想は日本社会の無関心の一面を表すことだと思って、社会に向かっている正義の方は何をしても進めず、いつもこんな奴に注目される。更に、被害者叩きという一面も今で深刻なことだと思う。
娘が探せないので ある幸せな家庭が破れた。そして、社会問題によって現実は残酷になり、主人公たちの気持ちを苦しく感じさせられた。最後まで、何も実現してない気がする。でも、その辛さを心に刻んで、生きていると信じて生活し続けるのも良いじゃない?
石原さとみさんの演技力は本当に素晴らしい👍
圧倒的な石原さとみ感!!!
正直圧倒的な演技で、全てが消し飛んだ感じ。あんな嫌な顔できるんだね。あれが本性なのかと思うくらい。
ストーリー的には言いたいことはあるよ。まずは、サブストーリーが余計。テレビ局の人間関係とか、弟の同僚のとか。
さらに、最後まで「犯人探し」を諦めないように引っ張ってくよね。でも途中から、「これどうやって終わらすの?って思ったりさ。でも、「あ、これ娘の生死や犯人出す気ないなって」思ったよね。そこでテンション下がったんだけど、その中で、あのラストは、
悪くない
って思ったね。本当は総合的に見て★3.5くらいかなあと思ったけど、石原さとみのあの演技見せられたら5をつけるしかないかなあってね。
まあ、ああいう失踪事件は解決しない方が多いことこそ「リアル」なのかもね。
意地が悪い、ガラス越し
また映画の評価とは関係ないことを書くかもしれませんが、スマホが勝手に写真をまとめてアルバムみたいにして流してくれる機能があるじゃないですか。自分は息子が生まれて一眼に凝りだして、低予算ながら一眼ならではのきれいな写真を残せていると自負していいて、たまに電車とかでそのスマホがまとめてくれたアルバムを眺めてニヤニヤしているのですが、この映画の冒頭に流れるホームビデオがそれに重なって。この映画のあらすじはやっぱ知ってるから、ああ、この可愛い娘さんが、って思うとうわーってなりました、頭から。可愛い子供の記録は、子供がいてくれるからこそニヤニヤできるんですよね。いなければもうそれは…別れた恋人の記録なんかより、もうどう扱ってどう見ればいいのかわからない記録になりますよね…
この映画は、ミステリーでもサスペンスでもなく、なにかメッセージがあるわけでも、感情を激しく揺り動かすドラマでもない(親として少し泣きましたが)ように思えました。「意地悪な神様が意地の悪いタイミングで最悪な物事を起こす」、そんなあるあるの詰め合わせです。つまりは製作してる人たちはかなり意地悪なんじゃないかと思います笑セリフにも言っちゃいけないことを言っちゃいけないタイミングでの一言が多かったですね。
あとガラス越しになにか起こっていることが印象的でした。聞こえない罵倒や叫び、物理的な悪意、色の重なり…音を遮ったり、割れたり、光を通したり…
石原さとみさんがこれぐらいできるのは想定内でした。青木崇高さんの演技が個人的には良かったです。
港町の女性って暴力的で怖いですよね。(経験より)
最後にまたこの映画には関係ない、ただの蛇足ですが、登場人物の行動にいちいち「こんな事するなんて、言うなんて、とても考えられない。感情移入できない。」って映画の感想を見かけますが、そういう視点でしか映画を見れない人がいることは割と驚きです。
さとみ嬢の演技に刮目せよ
作品だけで語るなら★3.5ぐらいの評価です
ラストは強く生きていく希望が持ててメンタル的に一皮剥けましたみたいな感じに私はとらえましたが、作り手的にはどういう感じに見せたかったのか気になるところです
そのほどほど評価のこの作品の見どころと言えば行方不明になった娘を探すという重苦しいテーマをぶち壊す母親役の石原さとみさんの熱演、怪演ぶりでしょう
ネットで誹謗中傷してきた相手にブチキレる、やり場のない怒りを旦那にぶつける、協力的でない弟をどつき回す、リアルすぎて芝居の域を凌駕していて、これが完全に台本通りなら絶賛レベルなので是非見てもらいたいです(次回の日本アカデミー賞の主演女優賞で最有力な気がします)
精神の崩壊へ向かう様と再生
資質
何かできることはありますか。
『特段歪んだ思想や強い憎しみを抱いているわけでもないごく普通の人間でも、自ら考えることを停止し、上から言われるがまま命令に従えば、巨大な悪を成し遂げてしまうことがある。』
これは、悪の凡庸さ(陳腐さ)というキーワードで表現されるアイヒマン(第二次世界大戦中、ユダヤ人大量殺戮において重要な役割を果たした男…1960年、潜伏先のアルゼンチンでモサドにより、拉致、逮捕され絞首刑となった)についての叙述である。
悪意しか感じられない書き込みを行っている人たちも、〝上からの命令〟という部分が〝炎上圧力〟とか〝悪ノリ〟に置き換わるだけで、自らの思考停止に気付かないまま(或いは気付かない振りをしたまま)巨悪に加担していることでは、変わらない。
面白おかしく伝えるのが使命だと勘違いしたメディア関係者も、極めて凡庸な人たちなのに、巨悪を成してしまうということでは同じ。
愛する人や大切な人を理不尽な事故や事件で失うことの傷みは、どれだけ深いのか。
当事者が負う罪悪感や取り返しのつかないことへの後悔や絶望感。
当事者ではないものができることは、少しでもその傷みを理解しようと努めること、無力なのは分かっていても、決して傷つける側の人間にはならないでいること。
そういう思いがあれば、たった一言であってもどれだけ救いとなるのか。とても心に沁みました。
自分にできることは何かありませんか?
お気持ちはわかりますが…
行方不明になった6歳の娘を捜すべく奔走する母親と、世間の関心が薄れる中彼女の取材をする地元TV局の記者の話。
冒頭既に娘は失踪後でビラを配るところから始まるので、娘は何歳?いつ?どんな状況で?とイマイチ掴みにくいまま観なければならず少々入って来難い。
そんな状況だから、娘が失踪したという大事なのはわかるけれど、主人公の人の意見は聞かないけど自分の意見は絶対だったり、癇癪だったりがあまり受け入れられず…まあそこは夫が突っ込んでましたが。
記者の葛藤は中盤ぐらいまでとても良かったけれど、終盤はあまり出番が無くてちょっと残念。なんならこっちの方が個人的には好みだったし。
キツくやり切れない題材でとても良かったけれど、特にメインの姉弟はこれってもとの性格が…と強く感じてしまった。
石原さとみの熱演は、本当に素晴らしい!
観終えてからも石原さとみの熱演の余韻が残り、ストーリーは厳しい内容であるが、作品としてはとても素晴らしかった。
娘がいなくなり何も手につかなくなる妻、その妻は夫の温度感が違うと言ってなじるが、石原の目の表情や雰囲気は、自分が夫で、責められているように感じるくらいにリアル。でも夫の気持ちもよくわかる。男と女は同じようには必ずしも反応しない。でも夫も、時に妻の言動や反応に疑問を感じつつも妻が納得するように寄り添って動く。
石原さとみのシーンでは、弟に取材を受けさせようとアパートの扉の前で狂ったように叫ぶ姿や、商店街を歩いて奇声をあげる姿、いろいろ記憶に残るシーンは多いが、1番印象に残ったのは、「娘が保護された」と連絡があり、警察に娘を迎えに行き、実はそれがデマだとわかった時の「衝撃」の表情、そして哀しみの姿から溢れ出る叫び。作品の中の母に同情すると共に、あの妥協のない演じる姿は、ストーリーを超えた強烈な存在としても印象に残り、あの演技に感動させられ、見終えてからも、あのシーンの姿を思い出すと涙が出てくるくらいだった。
以前中国の映画で、子供を誘拐された親の「最愛の子」という作品を見だが、とにかく人の不幸につけ込んで、子供を見た、情報が欲しければ金を出せとか、そういう酷い現実を、思い出した。この世の中の狂った姿は、石原演じる母も呟いている。こういうつらい現実は起こらないでほしいが、映画を通じて辛さを体験した感じだ。
またマスコミ報道の当事者に寄り添わない上層部の姿もリアルで、現実もこういうものなんだろうとかんじられた。
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