「他人の不幸は蜜の味なのか?」ミッシング momoさんの映画レビュー(感想・評価)
他人の不幸は蜜の味なのか?
初めから最後まで重苦しい内容でした。観ている途中でこれはドキュメンタリー映画ではないかと錯覚するほど被害者のリアルな思いが描かれています。脚本はエンターテイメントに着色されず、常に被害者に寄り添う構成で好感が持てました。ネットの誹謗中傷に「いつから人はこんなになったのか」と言った言葉が沁みました。メディアも被害者の思いとは逆に面白おかしく着色されていきます。家族1人でも歯車を失うと家庭は止まります。その被害者の苦しみを蜜の味にしか思わないメディアもネット投稿者にも不愉快さが残りました。エンディングも被害者が娘がいなくなった日から時間が止まってしまってやりきれない気持ちで終わります。一人の人間として、ただ切ないです。
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