「理不尽な災厄に見舞われた個人と社会。」ミッシング たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)
理不尽な災厄に見舞われた個人と社会。
突然娘が失踪した夫婦の話。
愛する娘が失踪し一切情報がないという理不尽かつ不明確な状態に精神が破壊された母。娘や妻を心配しつつも現実も見えてる父。ジャーナリストの倫理と報道ビジネスの合間で苦悩する記者。
三者の視点から理不尽な事件に翻弄される個人とそんな個人の話にいつまでも付き合ってられない社会、そんな現代の不条理をよく描いてたと思う。
特に娘を失い腫れ物化した石原さとみの怪演が本当に良かった。
泣き叫びすがり、発狂・失禁し、そんなところから少しづつ立ち直っていく様を見事に演じてた。
色々考えさせられるし見事な映画だと思うけど、本当に見てて辛い映画なので覚悟してみて欲しい。
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